林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

コンチキチン

2019-08-26 | 拍手

NHKがドキュメンタリードラマと称する新作「京都人の密かな愉しみ 祇園さんが来はる夏」。
ドラマ部分が少しごたごたしてるけど、期待どおりに面白かった。

今回は修行中の若者4人の祇園際にへの関わりが、恋模様を絡めて進行します。
  板前見習いと庭師見習いは太鼓と横笛担当で、仕事は上の空。厳しい親方もこの時ばかりは黙認。
  師匠である祖母と京野菜百姓見習いの過去が明かされ、女パン職人見習いが粽づくりを通じ接近する。
  口煩い父に逆らいながらも、陶工見習い娘(吉岡里帆)は先輩陶工に片思い。

若者たちを介して、祇園祭の故事来歴、町衆の準備作業などが紹介され、蘊蓄が増えました。
  祇園際の山鉾巡行は、3基の神輿巡行の露払いである。宵山・宵々山・宵々々山まである。
  町衆の役割は徹底した分業制で、家代々決まっていて、面倒臭い約束事が多い。
  後継者難のため、伝手を辿り洛中洛外から広範囲に、参加者を集めている。

等々、2時間の長いドラマを大いに愉しめました。
  過去作では若い許嫁から逃げ回るヒースロー先生が傑作だった。
  今回は御室焼の名工宮坂羊山先生の、手に負えない頑固さが実に愉快です。
  尖っていた娘の釉子が、祇園際の宵々山の夜、和服姿で勝負に出たが失恋。吃驚するほど綺麗になった。

相変わらず映像は極めて美しく、ドラマに、実在する人物が説明役で登場する。
  大原千鶴と松尾アナが、冷やしカレーうどんを作り、食する。親密さがより深化した感じです。
  それに、パクチーの和名が「かめむし草」とはね。

ドラマの展開に不自然さがないわけではないけれど、十二分に愉しめました。
いずれ再放送するはずです。
  

  なお、旧作を30分に4分割し、衛星第2で再々再放送をしております。
  
こちらは、切ない老舗菓子匠若女将(常盤貴子嬢)の美しさを堪能できますよ。
  結婚に踏み切れない一人娘にやきもきし、奔走する大女将もいい。

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8 コメント

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京都の人 (小肥り)
2019-08-23 15:29:09
ハッハッハッハ……………
なるほど。嵌りましたね。今BSプレミアムで再放送してますね。
ボクの記憶違いがありました。塔頭のひとり娘の話は南禅寺ではなくて、泉涌寺でした。
林遣都君は「箪笥を洗う職人」の二代目と違う話では「庭師の弟子」の二役ですね。
森永悠希君は「洛志社の学生で豆腐屋の息子」それと「高岡早紀女将に横恋慕する駆け出しの板前」の二役。
面白いですわ。
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くらくら (森生)
2019-08-23 20:53:28
小肥りさま
うふふ・・・・見事にはまりましたよ
泉涌寺塔頭の一人娘の巻は誠に結構な結末でした
老舗豆腐屋の息子と板前見習いが二役とは気付きませんでした
庭師見習いと箪笥洗いが二役は気付きましたがあれで終わるんでしょうかね 
この前の2時間の新作と 旧作4分割毎晩再再再放送の区別がつかず 話がぐちゃぐちゃになり くらくらしておます
初回の2時間ものは3本あるんでしょうかね
初めから見てみたいです
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ここでもーー (ちゃっこ)
2019-08-24 17:47:16
同時放映だったのかしら。ここNYではTVジャパンで21日、そして再放送が22日でした。
旧作は観てなかったので「YOUTUBE」で
鑑賞しました。話が前後してしまうので、ぐちゃぐちゃのくらくらでしたが、さすがNHKですよ。引き込まれました。ちなみに月25ドルで毎日24時間放送でございます。
ほっちっち京童歌、ヒュースロー先生、京嫌い英国女性、森生さんが鼻の下を長くした常盤貴子女将、人文地理や風習、勉強になりました。役者揃いでしたね。
関東のガサツ者には所詮わからないこともありましたが。
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京都嫌い (森生)
2019-08-24 20:42:59
ちゃっこさま
ばらしてしまいますが 貴子若女将は初恋の元従業員を追って パリへ行ってしまうんです
そこで次に参っているのが 老舗料亭の高岡早紀女将です 素晴らしいです
鞍馬の名料亭出身の料理研究家大原千鶴嬢も大好き

しかし京都人はややこしい
年に数か月程度の滞在にして 残りは関東の田舎暮らしの方がよろしいかも

京都洛外生まれで 京都人が大嫌いな先生が 本をだしております
その本は「京都嫌い」です
詳しくは下記をどうぞご覧くださいね

 https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%81%8E%E3%82%89%E3%81%84-%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%BA%95%E4%B8%8A%E7%AB%A0%E4%B8%80/dp/4022736313
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お詫び (小肥り)
2019-08-25 21:27:37
またもや間違いがあったようです。
豆腐屋のせがれと駆け出し板前は別人だそうです。すんません。
「京都嫌い」は読みました。愉快でした。
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秋の気配 (森生)
2019-08-25 23:11:09
小肥りさま
えっ? どなたはんに聞いたんですか?
間違っても大丈夫どす
秋の気配がして 頭も冷えると思います
でもね 日曜日に記事を更新するなんて イノチが縮みますよ
どうぞごゆっくり お休みなさいまし
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そのうちに (ちゃっこ)
2019-08-26 16:37:27
「京都嫌い」は、そのうちに読むかどうか。
早速の情報をありがとうございました。
大阪、名古屋、神戸、奈良等々、関西の個性はそれぞれの地元じゃないとわからないのでしょうね。京アレルギーというか、コンプレックスというか、ひょっとしたら単なる憧れ?京都は昔から特別でした。
はんなりした着物を着こなして、奥歯に本音をはさんだ物言いをして、味付けは薄めで曰く付きで、ああだこうだと頑なに暦通りの因襲を守り続けて、、、暑くて寒くて、いいなぁ。でも、あたしゃ、関東の故郷がいいです。
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東女 (森生)
2019-08-26 19:48:07
ちゃっこさま
京都の男は 遊び好き 
実際に家を守っているのは京女 
という発言がドラマの中でありました
東おんなに京おとこ という組み合わせもあり ではないでしょうか
NYもいいところでしょうが KYOTOもご一考を
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