林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

巾着突貫橋

2006-09-19 | 高麗便り

やっと、橋が出来上がった。

高麗川の清流を掘り返して、土手を造り、所々に水流を通す切れ目を開けて、そこに仮橋を架けた。

長雨で高麗川が増水して、仮橋がかけられなかった。雨が止んで、突貫工事でやっと、彼岸花の開花に間に合った。良かった、良かった。
でもね。また、大雨が降れば流されてしまう。

毎年、同じ事を繰り返し、一体幾らの経費が掛かるんだろう。
これまでの経費で、幾つもの本格的な橋が架けられたんじゃなかろうか。
気前のいいことです。

実は、立派な橋は他にある。[あいあい橋]だ。



竹下登さんの1億円のプレゼントで拵えた、美しい木製の橋だ。アール・ヌーボーだ。
出来たばかりには、人の通行を感知して、渡り鳥の郭公の鳴き声がテープで、年中流れていた。
壊れちゃて、今は静かになりましたがね。
木製だから、時々塗装をする。経費は噂で、1回6,000,000円!我が家と較べれば安い。

この橋は、JR高麗川駅方面から来る観光客用。
西武高麗駅から来る観光客用の橋は、突貫工事で毎年作り、壊すのだ。

正確な統計なんか取ってる暇は無いから、あくまでも印象だが、観光客は西武70、JR30か。


巾着ハイウエイ

2006-09-19 | 高麗便り

巾着田を巾着駐車場にすれば、当然車は入ってくる。
堤防の散策道や、田圃の中の小道は、轍ができて、ぬかるみになる。
晴れた日が続くと、埃が立つ。

だから、土の道を舗装しちゃった。巾着ハイウエイ誕生。
今時、首都圏では、土の道は貴重なのに、車椅子が雨の日でも通れる「ユニバーサルデザイン」になった。

そうしたら、当然車は疾走する。歩行者より、車優先です。
ガードマンが多勢配置され、歩行者に歩く場所を、丁寧に指定して下さる。

東京の銀座だって、人出が多い時は、歩行者天国。
鎌倉市は、鶴ヶ岡八幡宮への参詣客が多い正月三が日、市内の車の走行を禁止して、広い若宮大路を参詣客はのんびり歩く。

巾着田は、のんびりと田園風景を楽しむところ。自然が一番のご馳走です。

実は、彼岸花の最盛期の天気がいい日は、車はもっと多く、ハイウエイは渋滞して疾走出来ない。
だから、歩行者は車の間を縫って、「安全」に歩ける。排気ガスはタップリ浴びるけどね。

今日くらいの状態が一番危ないのです。

一生懸命、アラと彼岸花を探していた森男は、危うく跳ねられそうになりました。


巾着駐車場

2006-09-19 | 高麗便り

彼岸花で有名になった巾着田は、超便利だ。

駐車場が巾着田の真ん中にあり、河原にもある。
綺麗な景色のまんまん中だ。車を降りたら直ぐ目的地だ。
巾着だから当然有料だ。

巾着田は田圃と畑が、入り混じる平地だった。戦後暫くまでは「川原田」といった。
いまは「巾着だ]だ。「お財布」だから、おカネを稼いでもらわなくちゃね。

巾着田のご本尊は、北に見えるハイキング名所の日和田山だ。
日高市にとっては、大仏様のように大切な存在だ。

清流・高麗川の堤防は、奈良の大仏に例えれば、回廊のようなもの。
堤防が彼岸花の咲くところだ。

巾着田は、回廊状の堤防に囲われた、大仏殿の前庭。
大仏殿の前庭に駐車場を作ったのだ。こんな便利なこと、あっか?
雨の日はぬかるみにならないように、晴の日は埃が立たないように、舗装した。
田圃より、ずっと「イメージアップ」したんだ。
東大寺は見習うといい。
ベネチアのサン・マルコ広場も見習え。
尾瀬ヶ原、何してる。


乃木坂うろうろ

2006-09-19 | 歌の翼に

梓みちよさんを、近頃見かけないが、お元気だろうか。
みちよさんと森男の関係は、ただならぬものがある。

「こんにちは赤ちゃん」。
この歌の大ヒットで、みちよさんは昭和天皇ご夫妻に招かれて、この歌を歌った。
自分のことのように嬉しかった。

「ポカン ポカン」。
森男は課長に昇進した。改革に次ぐ改革の激しい会社だった。
毎週1度、朝礼時間に、課員で合唱する習慣があった。
歌は、「走れトロイカ」や、「俺たちぁ、町には住めないからに」なんていう、真面目だが、暗い歌ばかり、合唱していた。

この歌は、明るいハワイアン調の恋の歌。
職場にあるステレオ装置に、この歌のレコードを乗せて、大音響の伴奏とした。
皆、大喜びの大合唱。他の課を圧倒しちゃった。

その後、合唱した歌は「鉄腕アトム」・「げげげの鬼太郎」・「365歩のマーチ」と、明るく正しい歌謡路線を続けた。

今、返す返すも残念なのは、これって「カラオケ」の先駆けなんですね。
あの時、ニーズとウォンツを掘り下げていれば、こんなブログを書いている事は無かったはず。

「麗人の唄」。サトウハチロー詞・堀内敬三曲・宮川泰編曲。
これは、知らない人もいると思う。
作曲は、何とクラシック音楽界の大御所だ。少年の頃、この人の手引きで、クラシック音楽に開眼した。
戦前の暗い調子の曲だったが、名人・宮川泰さんの手で、洒落た唄に変身した。

詞は6番まである長い曲だが、1・2・5番までを抜粋していた。
1番を転記する。

 ♪濡れた瞳の囁きに
   つい騙された恋心
  綺麗な薔薇には棘がある
  綺麗な男にゃ罠がある
  知ってしまえばそれまでよ
  知らない内が花なのよ

その頃、森男は調子に乗って、実力以上に手を拡げ、その結果、何もかもうまくゆかず、激しく凹んでいた。
静岡市の家電店の前でこれを聞いて、妙に慰められました。

「帰り来ぬ青春」。
そのとおりだ。

「二人でお酒を」。
森男は酒に弱い。みちよさんには敵わない。

「小心者」。中村泰士詞/曲・萩田光雄編曲。

 ♪あなたのおさえめな話し方や
 いつもうつむき加減な横顔が
 私はすっかり気に入っていたし
 とてもとても素敵だった
 何のこだわりもなく暮らし始め
 時には見せるあなたの弱ささえ
 熱いからだを寄せ合い時を埋めて
 そしてただ夢中で愛したわ

 ♪子供の頃チャンバラもケンダマもビーダマもメンコも
 町一番だったそうじゃない
 そして今は浮かれ街で上手に
 歌などうたえると聞いたわ
 そうよ私達は小心者
 あなたは特にそれを演じてきた
 だけどもう偽るのはやめなさい
 あなたはもう小心者じゃないわ

御免なさい。みちよさん。後悔してます。

「メランコリー」。喜多条忠詞・吉田拓郎曲・萩田光雄編曲。
みちよさんも、大人のオンナになっている。

 ♪人の言葉をしゃべれる鳥が
 昔のひと(男)の名前を呼んだ
 にくらしいわね
 男はどこかへ旅立てば
 それでなんとか絵になるけれど
 秋だというのに旅もできない
 メランコリー メランコリー

 ♪それでも乃木坂あたりでは
 私はいい女なんだってね
 恋人つれてるあの人に
 平気で挨拶しているなんて
 淋しいね 淋しいもんだね
 淋しいね 淋しいもんだね

この夏、偏屈三人男で、[表参道ヒルズ]を冷やかしに行った際、時間が余って、[乃木神社]に行った。
あの滅法戦争に弱く、後に学習院院長になって、明治帝崩御の際、夫妻で殉死した乃木将軍の旧居を見たかったのだ。

質素な家と聞いていたが、森男の家よりデカく、地下室まである。
辺りは鬱蒼とした樹林。九官鳥とひっそり暮らすには、ゴツイ物件だった。

真夏の暑い日、乃木坂をみちよさんの面影を求めて、ふらふら歩き回った。
飯能や日高よりマシだが、みちよさんのようなイイオンナはいなかったのでした。

涼しくなった夜、乃木坂辺りのクラブに行けば、みちよさんに逢えるかもしれない。


たかが牛丼

2006-09-19 | 重箱の隅

吉野家がアメリカ産牛肉を使った牛丼を復活した。
昨日は大変な騒ぎだったようだ。
徹夜で並んだ東大生もいたらしく、事実なら情けない。恥を知れといいたい。

吉野家がアメリカ牛を使うのは、経営判断であって、それはそれで、勇気のある行為。
馬鹿馬鹿しいのは、吉野家に殺到したお客たち。それを取材するマスコミ。

森男は、牛丼なんか無くても、全く平気。
マリー・アントワネット王妃に言われる前から、パンの代わりにお菓子を食らっている。

ともかく、吉野家は大成功だった。アメリカ産、と堂々と店頭表示しているのも偉い。

シーファー駐日アメリカ大使夫妻も偉い。
普段は牛丼を食って、楊枝でシーハーすることなんか無いだろうに、昨日は牛丼を旨そうに召し上がり、

「意見の相違を克服して再輸入が認められた事は、日米双方にとって素晴らしい」。

倒産から復活し、狂牛病でピンチに陥った吉野屋は、牛肉抜きのダイエット経営で体力を一段と強化しただろう。
外務省は、アメリカ大使を見習うよう、在外大使館に指令を出すべきだ。


美しい国へ

2006-09-19 | 重箱の隅

安倍さんは「美しい国」を作ってくれる。大変よろし。

「ワークライフバランス」にもしてくれる。何のこっちゃ?

「教育バウチャー」にも、深い関心があるそうだ。分からん。

アカウンタビリティ・ヒアリング・コンプライアンス・ドメスティックバイオレンス・ケア・ソリューション・ユニバーサルデザイン・デフォルト・スキル・カウンターパート・・・・。

「人員整理・首切り」を「リストラ」と言い換えて、美化しちゃった。

こういう言葉を連発する人を、森男は信用しない。

ゆうちょ銀行・ねんきん機構・あらた監査法人・損保ジャパン・かんぽ生保・・・・・。
これもインチキ臭い。媚びればいい、と考えてるのだ。

市は、さいたま市・むつ市・つくばみらい市・さくら市・みどり市・・・・・。
町は、あさぎり町・ゆりはま町・かつらぎ町・ゆふいん町・・・・。
こういう品の無い安易な町も、いかがわしい。由緒正しい名前があったろうに。
ひらがなでは、単なる記号となって、土地の歴史も、地形も想起出来ない。
1番市、2番町、3番村と同じじゃないか。

姫路市では、「パリマ市」(PAですよ)案が出ている由。おいおい。
「南セントレア市」はやめて、「南アルプス市」は生き延びた。偽者だ。

わが埼玉県日高市は、高麗村、高麗川村、高萩村が合併して、共通の「高」を残し、
旧3村から見える日和田山の「日」を付けて、「日高町」とした。
そして、「町」ではみっともないから、その後「市」に昇格したつもり。
お手軽なものである。

「美しい国」作りは、道遥かだ。


街路樹伐採

2006-09-18 | 高麗便り

巾着田の惨状を視察しようと、予定していたが、今日も雨。
駅前はガラガラ。彼岸花も、大して咲いていないだろう。
巾着田の連続レポートは、すっかり萎んでしまった。

台風性の南風が入って、物凄い蒸し暑さ。クーラーは勿体無い。
そこで、新たな標的を見つけて、公民館へ行った。
街路樹の枝が邪魔で、傘を差して歩けなかった。

「街路樹伐採説明会」で、自治会が開催。市職員が4人、説明に来た。

半年前に、予算が無い、街路樹をどうしたらいいか、意見を求む、というお達しがあった。
暇な森男は直ぐこれに応じて、1週間かけて、現状分析・方針・具体的な前後の対策・行程表等を提出した。

森男の対策は、四捨五入すると、以下のとおりで、全てを網羅したつもり。

・邪魔になってきたから、一部を除いて伐採してしまう。(具体的な場所指定付き)
・事前に、住民に対して「市の計画」を説明する。
・事後の具体的な提案。(維持管理方法・ボランティア組織・樹種交代......)

ま、「市の計画」を説明に来た訳だ。
「市の計画」は以下のとおり。四捨五入すればゼロ。

・予算が無いから、1本おきに伐採する。
 車庫の出入りの邪魔になるなら、それも伐採する。その他ご要望を頂戴ね。
・落葉公害発生前に、伐採は実施する(つまり、今直ぐだ)。
・以後のことは、特に考えていない。だからご要望を頂戴ね。

配布資料は、A4版1枚に、「剪定・整枝の基本」という園芸書丸写しの10行だけだったからたまらない。

15人位の出席者からは、猛烈な質問が続出した。都市計画税の恨みもある。
なにしろ、全国各地を流れ歩いた、海千山千のオトウサン・オカアサンだ。

純粋培養の市職員は、直ちに枯木の並木に。

聞けば、現在、団地には1,200本の街路樹がある。
斜面の草刈を、年2回実施して、予算は500万円。
街路樹は、2年に1回、強剪定して、予算は500万円。
つまり、1,000万円・500万円・1,000万円・500万円・・・・・、の繰り返しだ。
樹種はニセアカシア(8/11)。根が舗装を押し上げる。
道路修繕費と、沢山ある公園管理費は、別予算。

専門家のはずの市職員は、以下のとおりだった。

・近隣市町村の対策は、全く把握していない。(付き合いも無い模様)
・街路樹の種類と、それぞれの特徴を全く把握していない。(常緑樹は落葉しないと思ってる!)
・方針は全く無く、問題があれば、その都度住民の意見を「誠心誠意」、取り入れる「方針」。
・現場を歩いていない。(車上視察はしている)
・どういう方法や手段だったら、住民の理解を得られるかなど、考えたことは無い。
 (みの・もんたの「朝ズバッ」は、自宅の菜園管理に忙しく、見てないらしい)

血統は森男たち新住民より良いが、その精神生活はお隣の犬並み。
庁舎内を仰向いて遊泳しているだけ。

結局、話は振り出しに戻っちゃった。
1年かけて、再検討だそうだ。森男は無報酬、1人、1週間でやったんだよ。
何もしなけりゃ失敗もしない。来年はどっかへ栄転するんだろ?

次回があるとすれば、暇なご同輩を動員して、市職員の勉強ぶりを楽しむつもりだ。

終ったあと、優しい森男は若い職員に、パソコンくらい勉強しておくように、励ましておきました。(パワーポイント・できればCG等)
課長さんの落ちた肩を、抱いて上げました。

ピンチはチャンスだ。頑張れ課長!
....しっかりしろよ、ったく。


巾着有名病

2006-09-18 | 高麗便り

巾着田が彼岸花で雑踏し、それがマスコミで報道される事を、大方の日高市民は喜んでいる。

なししろ、東京へ行くと、埼玉県日高市を知らない多くの人から、

へえぇ!北海道から来たの?大変だぁ。

と言われる。
埼玉県日高市は、東京池袋から、電車(蒸気機関車じゃない)で1時間の近さだ。
夜になると、猪一家が市内を闊歩するが、人を襲う羆なぞいない。

日高市が有名になって、嫁の来手も増えるだろうし、進学・就職も有利になる。
地価だって上がるだろう。
所謂「地域の活性化」だ。「イメージアップ」というものだ。

今年は天候不順で、渋滞はまだ無いが、毎年この時期になると、

・市民は外出を控える。だから商店の売上は減る。
・市民は折角の彼岸花を見られない。有料化しちゃったし、巾着田は車が疾走してのんびり歩けない。
・観光客は、思い出は持ち帰るが、ゴミは置いてゆく。お叱呼・雲古も残してゆく。
・何時もは長閑な町は、喧騒の巷と化す。

などの、弊害がある。
巾着田には、商工会の差配で、臨時の商店街が出現する。
巾着田へ行く道には、醜悪な露店が展開する。
よほど、儲かるんだろう。
また、市の税収が増える訳ではない。一番儲かっているはずの西武鉄道本社は所沢市にあるのだ。
市職員だって、業務を投げ打って(?)応援に駆り出される。

巾着田は駐車場が占領した。土の道や原っぱは舗装した。
彼岸花はいずれ激減するだろう。
日本一の彼岸花で有名な日高市は、「巾着切りが横行する、日本一汚い町」として有名になるだろう。

それでも、純朴で温厚な日高市民は、一層有名になる事を祈っている。


朝日の声

2006-09-18 | 重箱の隅

朝日新聞朝刊の「声」欄に興味があるのは、右肩にある小さな絵に関心があるから。
昔から、この小さな絵には興味があって、長い間切抜きを集めて、保管している。

99年10月末までは新聞社デザイン部員の木原識さんが担当していたが、定年退職。
その後は彫刻家の船山滋生さんが担当している。

森男は、木原さんの方が数段上手いと思う。較べれば明白だ。
船山さんは、新聞印刷の特徴をあまりご存知ないらしく、絵がぼやけて、汚い。
風景などを好んで描かれるが、ちっとも良くない。いや悪い。
小さな画面に、大きな風景では、印刷が汚くなる。
原画は多分、素敵な絵だろう。

木原さんの頃は、木原さんの名前を、絵の中に入れなかったが、船山さんは、絵を変える度に、名前を入れる。
木原さんのお名前は、引退する時に、初めて知った。

また船山さんは、政治的な主張も時々される。
代表的な場合は、04年2月。
自衛隊イラク派遣の際、土饅頭に銃剣を立てた絵が問題になって、直ぐに寒椿の絵に差し替えた。

いつも確信犯的な朝日にしては珍しい現象で、余程苦情が殺到したのだろう。言訳文も掲載した。
その後も、イラク人らしい女性が赤ん坊を抱いた背景に、黒煙があがっている絵を載せた。

政治的な主張ではないが、最近では絵を再掲載したことがあった。

9/10までは、「夏の終わり」という題の、枯れたひまわりの絵。
9/11は休刊日。
9/12・13と続いて「ヒヨドリジョウゴ」の実。
9/14は、また「夏の終わり」。
9/15からは、「ヒヨドリジョウゴ」に戻って、今日も同じ。

何があったのだろうか。
休刊日があったので、編集担当が間違えたのかもしれない。
それは大した問題では無いが、絵はやはり上手いほうがいいし、声欄に関係者が直接的に声を出さない方が良いと思う。

木原さんがお元気で、やる気がおありなら、是非戻って欲しい。

朝日の投書採用担当者の声に、不愉快な思いをした事がある。
数年前に、日高市の巾着田の雑踏に市民は迷惑をしている.........という投書をした時だ。

彼岸花の季節が終わる頃、担当者から電話があった。

目の付け所が面白いから、採用したいが、二重投稿と盗用をチェックしたい、と仰る。
当然の業務で、その事自体に苦情は全く無い。
不愉快だったのは、いかにも不正を摘発するような、地獄のような声で、執念深く身元調査をする。次第に不愉快になってきた。
最後に「手許の原稿と、お前の原稿を照合するから、読め」と言われた時には、腹が立っちゃった。

無論、こちらから掲載は断った。
その時、自分の意見を言うためには、自分の媒体を持たなければ、と思った。(大袈裟ですね)。

この事が、ブログを始めた理由の一つです。
でも、殆ど誰も読んでくれないから、「夏の終わり」のひまわりか、夏の終わりの「蟷螂の斧」に甘んじている。

上右肩の写真は「ヒヨドリジョウゴ」の実。
写真と川柳が素晴らしい「HANA HANA HANA」さんのブログから拝借しました。


犬と順位争い

2006-09-18 | 林住期

お隣一家とは、ずっと親戚付き合いをしている。
姫たちは、生まれて直ぐから我が家で、預かったりした。

ところが、何故か犬とはそりが合わない。

顔を合わせると、女の癖にドラ声で唸り、吠え掛かる。
名前を呼んだりすると、首を傾げてじっと見つめる。その姿は可愛いのだが、近寄ると吼えかかる。

この犬は、血統、容姿、食事、衣服、待遇........、全てが森男より勝る。
森男より劣るところは、昼間から上等なソファの上で寝そべっていて、何も考えていない事だ。まだ若い癖に、働きもしない。
つまり、精神的な生活では森男が勝る。

普段は寝そべっている癖に、夕方になると、パパやママを従えて散歩に出かける。
そういう時に、挨拶すると、一層激しく吠え掛かるのだ。

ただ、一家が留守中の時、草毟りで隣家の庭に入っても、けっして吠え掛からない。
部屋の中で、寝そべっている。

森男は犬が嫌いなわけじゃない。
家の前を毎日散歩する柴犬なぞ、お腹お見せて甘えてくれる。
こういう犬は大好きだ。

犬は生意気にも、社会的な動物で、組織の中で自分の順位を、何時も気にしているそうだ。
サラリーマンと同じじゃないか。
隣の犬も、森男が仲間入りして、彼女の上に就く事を恐れて、牽制しているのだろう。

20年育てても、親を殺すのは人間。
3日間養っただけで、一生恩を忘れないのが犬。

パパやママがいない時に、ブランドもののシャツを着ながら、お尻丸出しの彼女を、思いっきり蹴り上げて、従わせるか。
森男が食べた事も無い上等なソーセージを、3日間与えて手なづけるか。
思案のしどころだ。

付記。
犬とはこれまでに色々あって、下記の記事を参照して下さい。

9/14「リード」
7/29「お犬さま」


百歳ばんざい!

2006-09-18 | 拍手

今日は敬老の日。諸先輩にエールを送る慶祝ブログ。

NHK広島放送局製作の恒例番組「百歳ばんざい」が好きだ。

全国各地から推薦された、100歳以上のお爺さん・お婆さんの日常が、ほのぼのと報告されている。

推薦される以上、みんな元気で明るく、周囲から愛され、慕われている。
だから、表情が実に良い。品も良い。
歳を取っても、それなりに美男・美女です。

憎まれ口ばかり書いてる森男なんか、憎まれっ子世にはばかるから、100歳まで生きるだろうが、絶対推薦されないだろう。
まかり間違って、TVに登場したら、その人相の険悪さに、子供は泣き出すだろう。

楽しい記事が出た。(朝日新聞9/15朝刊13面・西埼玉判)

■時代映す画文 104歳の初個展 愛用和紙の古里小川で 10月3日から

東京に住む104歳の岩崎とよさんが、埼玉県小川町の[埼玉伝統工芸会館]で、生まれて初めての個展を開くそうだ。題して、

「寿童女と仲間展」。

作品のテーマは、「昔の銭湯」、「おかっぱ」など、昔の生活や風俗を描いた作品が多いが、茶髪の若者や、草木も取り上げたりもしている由。
絵は色鮮やかな水彩画。文章はサインペンで書いたそうだ。

絵は5年前に、病床の友人に見せて喜ばれたのをきっかけに、ご自分で製本して、希望者に回覧し始めたそうだ。

本はチラシなどを使った粗末な表紙だが、絵を描く用紙は小川和紙に限っている。それで、小川町で個展を開く事になったのだ。

この個展を斡旋した、埼玉県深谷市在住のリハビリ助手、黒屋祐子さん・50歳も偉い。
今でも美しいから、100歳が楽しみだ。

敬老の日の今日、森男もお二人を見習おう、と誓うのだが..........。


プラス・マイナス・ゼロ

2006-09-17 | 林住期

早起きしたが、暗鬱な空。
予報では、埼玉県の降水確率は、午前30・午後70.気象予報士も、お昼過ぎから、雨が、と言っている。

今日は公園のボランティア作業。雑木林の間伐だ。
色んな事情が続いて、暫く不参加だったので、今日こそは、と昨夜から意気込んで、準備万端整えていた。

森男が出かけようとすると、いつもこうだ。思わせぶりに、曇ってないで、降るなら降れ。

一寸頭痛もあった。昨日の名講義の知恵熱かもしれない。
頭痛がすると、いつも腹具合も悪くなる。試食パンに当ったか。
公園は遠いからガソリン代も馬鹿にならない。半日で作業終了ではソンをする。

で、結局今回も不参加にしてしまった。

外出を諦めると、雨は降らない。
ボランティア作業に参加すれば、これしきの頭痛や腹痛は吹っ飛んでしまうのだ。気象予報士のバカヤロめ。

朝早くから、古新聞を読んだり、鉢の中のカタバミを抜いたり、台風対策の鉢移動をしたり、と老人のような取り留めの無い一日だった。

折角の日曜日は「暗い日曜日」。「イエスタデイ・ワンス・モア」という訳にはゆかなかった。

たった2日の結論だが、「人生は、プラス・マイナス・ゼロ」だ。

以下余談。
気象予報士や天候には色々含むところがあって、下記の記事を参照して下さい。

9/13「暇の潰しかた(1)」
7/23「裕次郎の雨」・「予知能力と神通力]
7/16「気象予報士」


ソクラテスの会

2006-09-17 | 高麗便り

「ソクラテスの会」という名前を聞いた時、面白い、入会しよう、と思った。
恐妻会と勘違いしたからだ。
ところが、大違いでした。

会は、日高市の知識人を自認する皆さんの、大マジメな会です。
会報のロゴだって、ローマ字を裏返したようなギリシャ文字(?)を使っている。
会は91年「ライブリーカレッジ」卒業生の会として発足。
所沢市の「市民大学OB会」と較べ、意気込みは凄い。
目的は、以下のとおり。(23号会報のまま)

・会員の生涯学習活動の支援
・会員相互の親睦
・生涯学習推進への協力

年会費は1,000円。会員は計88名。うち男49・女39名(23号会報から)。
活動は、勉強会・映画上映・巾着田ゴミ拾い・旅行・市外の団体との交流と、活発のようだ。

だが、図書館にある最新の会報は、昨年12月に発行した34号までで。
活発な活動の割には、情報発信力は弱い。
森男は図書館で調べるまで、その活動実績を知らなかったもんね。
当然、ネットにも出ていない。

日高市にも、市役所の各審議会、各種団体など沢山ある。
委員は、市内の名士たちが、各会を掛け持ちで、名前を連ねている。
この会の会員にも、市の審議会や団体の名士たちが、多勢加わっているらしい。
だから、情報発信なぞ必要無いのだ。お互い顔見知りの仲良しクラブだ。

昨日の「ライブリーカレッジ」だって、ソクラテスたちが運営の手伝いをしていた。
参加者も日高のソクラテスたちのようで、暑かったのに背広姿がちらほら。
半ズボン・サンダル履きが多い所沢とは違って、ハイソな受講者たちだ。
森男が嫌う講義後の討議・感想発表も、なんら問題は無いのだ。

昨日、この会の大幹部から買った資料。
この会の勉強会の結果を纏めた巾着田への提言で、題名は、

 提言「市民の財産 巾着田を考える」 
 ソクラテスの会創立15周年記念事業

という、A4版・89頁にもなる力作だ。500円は安い。

森男は、商品説明書さえ読まない横着者だから、相当の負担を背負い込んだんです。
企画書は1行」という先生もいるんだから、「提言書は1頁」にして下さい。

しかし、巾着田には大いに関心がある。

森男のみかけは庭師。木に登らずに地面を這いずる偽庭師。実態は掃除夫だ。
ソクラテスさんたちのセレブさには縁遠いが、提言の内容によっては、入会したい。

 あ、カレッジ出てない低学歴は、ダメか。


日高ライブリーカレッジ

2006-09-16 | 高麗便り

会場の吊看板の「日高ライブリーカレッジ」という文字を見て、ややや、と思った。
図書館で開催するから「ライブラリー」。事務局は看板屋の間違いを見落としたな。

ところが、これは赤っ恥。

「日高ライブリーカレッジ」は91年発足の由緒ある公開講座です。
名前だって、所沢市の「市民大学公開講座」なんかとはレベルが違う。
なにしろ「livery college」だったのだ。

全10講座、通して受講料は2,000円。1回では300円。安いと思う。
日高市教育委員会が主催している。

ただ、森男はこの公開講座はどうも苦手で、今年は申し込まなかった。
理由は以下のとおり。

  事務局が参加者を、5~6人のグループに組み分けする。
  講義終了後、そのグループで討議をして、感想を纏める。
  そして、グループ代表が発表する。

いい講義を聴いた後は、その余韻に浸り、悪い講義は寝てしまう。
だっから、こういう仕組みは迷惑なんだよね。

初対面の人たちと議論するのも、ご免蒙りたい。
小学生だって、名作読後感の提出・発表なんて嫌でしょう。名作が嫌いになる。

今日の講義は「首都圏大地震=日高は安全か」。
講師は東大名誉教授・萩原幸男氏。森男の団地自治会の会員なので家も近い。
知らなかったが、斯界の権威だった。

講義は素晴らしかった。森永卓郎先生(9/8「格差社会を幸せに」)に匹敵する内容だった。
こういう本物の偉い先生は、分かり易く、威張ったところは全く無い。

図版は適切。説明は愉快で、極めて明解。
文句の付けようが無い、感動的な講義だった。
例の「プレートテクニクス理論」も、今日の図版と説明で、すっかり理解出来た(つもり)。

では、日高は安全か?
........全く安全じゃない。

学会で有名な「立川断層」が近くを通り、歴史的には、何回も大災害が起きているそうだ。
地震による大山崩れも近くで起きていて、先生の観察では、森男の家の直ぐそばの山だ。
我が家の地盤も、先生の講義から類推すると崩壊の不安がある。

先生は75歳。

  地震保険は金が無く未加入。
  家具転倒防止策は面倒だから、やってない。
  あと20年は大丈夫だろう。

と講義同様明るい未来です。

大地震の前には必ず中地震が続くそうだ。
先生は、岩倉温泉に観測井戸の掘削と、近隣各市の防災体制構築を説く。
鯰は、魚のご機嫌と体調による誤測定が多く、あてにならないそうだ。

森男は、先生ご夫妻の行動を、徹底マークしようと思う。

講義・質問が終って、森男は直ぐ帰ってしまったから、後の事は知らない。

以下余談。

家に着いたら、知らない優美な女名前の葉書が届いている!!!。
先日の端唄のお母さん(9/10)から、お礼と次の演奏会のお招きだった。嬉しいね。

明日は暫く振りのボランティアだ。
早寝しよう。            


花はどこへ行った?

2006-09-16 | 高麗便り

今朝、NHKTVニュースで、巾着田の彼岸花が咲き始めた、と放送した。
映像では、綺麗な花が広がっていた。
西武高麗駅に確かめたら、「1分咲き」だ。

長雨はようやく上がったが、今にも降りそうな曇天。駅前はガラガラ。
テント村は商売にならないから、閉めちゃった。

高麗川の増水で、毎年架ける仮橋は出来上がらず、遠回りして巾着田に着いた。
折角、田圃の真ん中に造った広大な駐車場もガラガラ。

車が疾走出来るように、畦道を舗装したのに、ここもガラガラ。
彼岸花を探してると、車に轢かれるよ。 

渋滞で町なかの店は、売上が下がるから、巾着田に支店を出したが、ここもガラガラ。
テント村は商売にならないから、閉めちゃった。
草原を潰して、折角舗装したのに、今は秋、誰もいない海だ。

何時もは長蛇の列の、工事現場用仮設トイレもガラガラ。
観光客がいないから、管理事務所の常設トイレが使える。
ここには雲古を流す「水洗銃」という珍しい武器がある。でも、なるべく使わないこと。
「跳ね返り注意」なんて、恐ろしい張り紙がある。



それで、肝心の彼岸花はどうか?

咲いてない。

多勢いるガードマンに尋ねても、この辺りは開花が遅い種類で.......、と要領を得ない。
朝の彼岸花は、マスコミ用に促成栽培したかもしれない。
毎年同じ場所・同じ切り口・同じ説明だから、NHKのニュースは、ご自慢のアーカイブスを再使用したのかもしれない。
有料地帯を見てきた観光客も、NHKはヘンと怒っていた。

西武鉄道の「1分咲き」だって、歌い文句が「100万本の彼岸花」だから、「1万本」は咲いているはず。
よく探せば、巾着田全体で、咲いているのは50本位だろうから、「5糸咲き」が正しい。
お蔭で、「割・分・厘・毛・糸・・・・」と小数点以下を、やっと思い出しました。

今度の日・祝日は台風の予報。
今年の巾着田の彼岸花はサンザンです。
だから、ふてくされて、ガラクタはガラクタのまま、意地でも片付けません。

[巾着田公式ホームページ]には、以上数枚のような、情けない写真は、載ってません。
彼岸花に限って、部分を見れば、確かに巾着田は素晴らしい。
しかし、一寸視野を広げれば、この数年の汚しかた、壊し方は物凄い。
この写真との落差を、ご確認のほどを。