林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

ピーコさん素敵

2006-09-15 | 拍手
身につまされる身の上相談。(9/15朝日新聞朝刊「読者と」欄)

横浜市・女性・33歳。
鏡を見る度にオバサンになる自分にショック。
結婚してもモテモテで綺麗な人に羨望。
不細工な私はこのまま楽しみも無く、老けこんでゆき、堪らない。
孤立。こんなオバサンでも男性に好かれるにはどうしたらいい?

ダメだね。こんな女。

と一旦は思ったが、ピーコさんの回答に注目。

1.綺麗になる努力や研究をせよ。
  化粧方法伝授雑誌は多いし、化粧品はどこでも売ってる。
  ちょっと、手をかけなさい。

2.不細工なのは顔ではなく、性格だ。
  不細工でも、内面の魅力が滲み出てる女はいる。
  旨い料理・綺麗な字・細目の愛嬌・同席に安心感・・・・。
  神は取り得をくれている。

3.自分を見つめる時間を持て。
  周りにやさしくせよ。人が寄ってくれば綺麗になる。
  タレントも化粧を研究した上に、周囲に気を配って人気者だ。

4.50代美人を目指し努力せよ。

森男が転記すると、営業事務所のスローガンのようだが、ピーコさんは、女言葉で優しい。

そうなんだ。この女は70歳の森男なんだ!
回答は、森男にくれたんだ!4以外はね。
と、自分を見つめる時間を持った。

ブログだって、教則本をよく読み、図版も綺麗にして、他人を褒め上げる。
机の上の切抜きを整理して.............。
投稿も一日3本は止めて、自分を見つめる時間を持とう。

ピーコさん、あなたは怪しい人(9/13「人生相談」)じゃない。大好きです。
ピーコさん、あなたのタイプは2です。そばにいると安心だ。
手紙を出して、いいですか?
爺の愛を、おかまさんのピーコさんは、受け入れてくれますか?

ジッジッ、アッチイケ!

このお言葉が怖くて、手紙は躊躇している。  

ミクシィに高値

2006-09-15 | 床屋放談

[ミクシィ]が東証マザース市場に上場したら、値がつかない人気だそうだ。
会員500万人(本年7月末)、年商18億円の、次世代ネットサービスの旗手だそうだ。

森男もここの会員だが、使ってない。ここの日記が、あまりにもガキっぽいからだ。

それもそのはず、10代が8.5%、20代が62.0%、30代が22.9%で、お子様の集まりだ。
40代以上は6.6%しかいない。

日記記入欄が小さ過ぎて、扱い難いのも使わない理由だ。

会員数500万人も、疑わしい。
紹介が必要といっても、登録料が無料だから、森男のような会員も多いのではないか。

いつの場合でも、マスコミは囃し立て過ぎ、株屋さんは値段を吊り上げる。

但し、30歳の笠原健治社長は、信用出来そうだ。
経営スタイルは地味で、マスコミへの登場も控え目。

「浮かれるのは良くないという気持が常にある」
「ミクシィを100年先も続くサービスに育てたい」

と言っているそうだ。
笠原社長は、自社の弱点を分かっていると思う。
分かっている限り、次世代ネットサービスの、旗手であり続けるだろう。


高麗蔑視

2006-09-14 | 高麗便り
新しい友人に誘われて、飲み会に参加した。
年齢はばらばらで、土地っ子もいれば、森男のような流れ者もいる。

森男はこの際gooブログのセールスをしようと、意気込ん参加したが、話題はアナログ。
でも、実に楽しい、新しい友人たちでした。

話題が地鎮祭・高麗神社・高麗本郷と展開したら、意外な話が土地っ子から出た。

子供の頃、飯能辺りでは、高麗本郷は朝鮮人だから、嫁を取ってはいけない。

勿論、この土地っ子氏は、そんな偏見は持っていない紳士です。
それで思い出したのは、隣の団地の名前を募集した時に、ある市会議員が、

「高麗」ではイメージが悪いから、別の名前に

と発言し、大方はその意向に沿って、「武蔵台」という詰まらぬ名前に決まった。
森男は内心不満だった。
高麗という字は難しくて子供が書けない、なんていう馬鹿な意見は予想していたが、高麗のイメージが悪いなんて想定外。

日本文化は朝鮮半島の影響下にあった訳。
朝鮮人の当地への移住は1,200年以上も昔のこと。
高麗に因む苗字は、高麗ずばりの高麗神社宮司はじめ、駒井・駒野さんも多い。
しかし、現在の当地には、朝鮮風俗は全くない(と思う)。
いま、あちこちにある「将軍標」は、観光活性化のために、最近建てたものだ。

森男は、韓国・北朝鮮は嫌い。

竹島と、大統領と首領様の愚劣な発言と、尻馬に乗る愚かな反日民衆と、ヨンさまの明眸皓歯が不愉快だからだ。

でも、それ以外の朝鮮半島や、知人の在日には、悪い感情は全く無い。
「高麗」という字句には良いイメージさえ持っている。

あの国の人々に対する蔑視と反感は、明治以降の教育と、最近のあちらの日本に対する態度と、事なかれ主義の日本政府と、マンネリ取材のマスコミによって生み出され、増殖したものと、考えている。

お互いもっと、よく知り合う必要がある。

高麗のイマ。
下の写真は、巾着田の入口。彼岸花は開花前。長雨で、仮橋工事も中断。
手前の切り株は、通行人の邪魔になるからと、ご親切にも伐採した大木のもの。


リード

2006-09-14 | 重箱の隅

飼い犬の首紐を、近頃は「リード」ということになった。
[武蔵丘陵森林公園]には、「ドッグ・ラン」という犬のための施設がある。

日清製粉は、神奈川県鎌倉市の七里ガ浜を、犬が走り回るTVコマーシャルの放送を中止した。
視聴者から、「犬の放し飼いを助長する」という指摘に、対応したためだそうだ。

ハイキング名所の多峰主山の山道で、猛スピードで走ってくる犬に逢う。
大型犬だと、ギョッとして、枯枝を拾って身構えてしまう。

後を追ってきた飼い主に注意すると、

「うちのワンちゃん噛まないから、大丈夫」

という答えが返ってくる。

そりゃあ、飼い主には噛まないだろう。噛まれたら、余程舐められている。
でもね、チンコロならいいが、大型犬では走ってくるだけで、恐ろしいんだよ。
なにしろ、森男はみなりが悪いから、犬には怪しく見える。

愛犬家には、犬が可愛いあまり、周囲が見えなくなってしまう人(7/29「お犬さま」)が多い。
人間さまの癖に、愛犬に癒されるなんて言ってるのは、情けない。

鎌倉あたりの住民は、何事にも一言多いから、放送中止になった。
この辺の住民は大人しいから、森男一人が猛犬になって、噛み付いているのです。

潜水艦

2006-09-14 | 林住期

ボランティア仲間で、最近急速に親しくなった人のお宅へ行った。
その人は年齢的にも、何もかも森男の大先輩である。
 
この人は、以前から郷土史をワードで書いており、スキャナーを使い図版を沢山載せて、読みやすく工夫している。
「林住記」も慣れない写真を自分で撮るより、スキャナーで他人の画像を取り込む方が手っ取り早く、出来上がりも良いのでは、と考えた。

先輩もブログを始めてくれれば、操作方法について、家が近いから相互に助け合える。
ブログを始めれば、郷土史発表も出来る。ワードから乗り換えるかもしれない、という狙いもあった。

作業部屋に入って仰天した。
これぞ男の隠れ家だ! 潜水艦の操舵室のように、座ったままで何でも間に合う。
しかし大分混雑していて、誤操作で沈没する恐れもありますがね(潜水艦は既に沈没してるか)。

森男はこれが理想の部屋だったのだ。(9/11「山荘」参照)
奥方にとっては頭痛のタネかもしれないが、男の子と爺にはこれが必要なんだよ。 この狭い空間で、男どもは解放されるのだ。

                      なお写真は森男宅のものです。先輩より、ちょっと綺麗です。
                      goo blog の商談は、脈あり、でした


大野君のマーチ

2006-09-13 | 歌の翼に

 朝日新聞記事から
                 

 Mr.筑哲は television で、
  「世界中の音楽が好き。でも、演歌はねぇ........」。
と気取っていた。
「異論・反論...。つまり、objection ですね」、とキザな言い方もする。

 長野県知事選で再任されなかった、田中康夫さんは、著書の「神戸震災日記」で、このMr.の報道姿勢を糾弾している。
森男はMr.の音楽鑑賞姿勢を object したい。演歌を見下げている。
 谷川俊太郎詞・武満徹曲・服部隆之編曲・石川セリの「翼」を、番組で賞揚したのは、4者が高名で、その筋の人だったからだろう。
でも、武満先生は本当は演歌も好きだった。
多分、Mr.がお好きだろうシャンソン、ブルース、フラメンコだって、意訳すれば「演歌」だ。

 長い間、この方の番組から遠ざかって、昔の片言をあげつらってしまった。
森男はこの方の、格好良さに、実は嫉妬しているんです。

 

 いま、指揮者の大野和士さんが帰国している。
大野さんは、ベルギー王立歌劇場の音楽監督を務め、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座への出演も決まっていて、大抜擢だそうだ。
 昨年、新作歌劇上演直前、オーケストラがストライキ入り。通常なら上演中止のはずが、管弦楽部分を3台のピアノ用に編曲して開演する荒業。「前代未聞の快挙」、と西欧各国のメディアに賞賛された。

 大野さん、ワーグナーも、武満徹も、演歌も好きだそうで、青江三奈や森進一の歌が上手い「カラオケの王者」なんだって!
Mr.とは大違いだ。

 森男は、この人の公開練習を聴きに行ったことがある。
演奏は「東京フィルハーモニー管弦楽団」。
平日昼間のすみだトリフォニーホールの2000席は、若い男女で満席になった。
 何曲か終えた後、最後にやったのは、モーツァルトの「交響曲40番」。
この有名な交響曲は、誰でも一度は聞いたことがあるはず。特に出だしのところは誰もが大好きだ。
大野さん、ここを何回もやり直した。
森男はどこが悪いのか、聴き分けられない。全ていいんですね。何回聴いてもいい。
つまり大野さん、聴衆に大サービスをしたんです。もちろん聴衆は大満足でした。

 ところが、連れの所沢偏屈さん(音楽通)に感想を聞いたら、大野さん、日本の音楽界の評判は悪いそうだ。
そういえば、この日、遅刻して来る団員もいれば、途中で出て行ってしまう団員もいた。どうも、団員を完全に掌握していないようだった。
海外の人気が高いばかりか、容姿容貌も格好良過ぎて、多分嫉妬されているんだろう。日本人は、お互い嫉妬深いからねぇ。
高尚なクラシック音楽界も、われわれと同じで、嫉妬が渦巻いているんだろう。

 大野さんは言う。

  「家事に忙しい主婦に、疲れたサラリーマンに、演奏会から縁遠い人々に、
  音楽を届ける事を、使命のように感じている」。

 また、横浜でのレクチャーコンサートの際、歌劇「カルメン」の誘惑シーンの直後に、映画「007」のボンドのテーマを豪快にピアノ演奏し、

  「危機が迫った時の人間の気持や恋心に、国境はないでしょ」。

 森男はこの人に「365歩のマーチ」を、フルオーケストラで演奏して欲しい。
もちろん、水前寺清子さんにも歌って貰いたい。

 ウィキペディアで、大野和士さんを調べた。
あれっ、この人、森男の高校(8/30「同窓会」)の後輩でした。
格が違う、なんでこうなるの、と森男もまた嫉妬。

 .......今更しょうがない。「人生いろいろ」だ。
「北の宿」に身を退いて、大野「クン」を応援しなくちゃ。
と演歌の世界。


有栖川宮ご夫妻

2006-09-13 | 床屋放談

愉快、愉快。
有栖川宮ご夫妻が、恐れ多くも詐欺で話題になっている。

お二人は結婚式で稼ごうと、2,000人を招待して、360人が参加。
18%の顧客に結婚式を買わせたのだから、通販ダイレクトメールは大成功。
自分の結婚式を商売にするのは、芸能界では当たり前。非難される事じゃない。
ご夫妻のクサイ演技は、ま、ドサ廻りの雲の上の団子郎一座か。

出席した招待客から1,300万円のご祝儀が集まった。
一人当たり36,000円だから、ご祝儀市場では、かなり客当り購買単価は高く、これも大成功ですね。

諸経費がかかって、差引利益は80万円。利益率6%で、これまた成功。
妃殿下は儲けが少ないとご不満のようだが、それは欲張りというもの。お里が知れる。
十二単や、殿下の衣装など、一寸経費をかけ過ぎたきらいはある。
お客を恨んではいけない。経営責任です。

ところで、出席者の70%は、ご夫妻の真っ赤な下着には気付いていた由。
つまり、仮装パーティに参加するノリで出ていたわけ。
記念写真なんか撮って、大喜びだったのだろう。

だったら、これって詐欺?

今時、2時間ほどを、36,000円で楽しむなんて、森男には縁の無い話だが、成金さんにはメじゃない負担のはず。
ほんとに騙された30%だって、金に困ってる訳じゃなし、食事をして、いっときいい夢を見たのです。

出席者以外の人々にも話題を提供し、関連産業を潤し、ご夫妻の手許に80万円が残ったそうである。
立派な経営であり、社会貢献だとも思います。

翻って、ジャンボ宝籤は、どうだ?
桁違いのカネを集めて、抽選結果が出るまで、多くの人々に夢を与える。
結果は、内祝いのお返しが殆ど無い。
でも、胴元は全国に凄い内祝いをお返し下さっている。これも形を変えた社会貢献。(→8/31「日韓友好記念碑」)

森男だって、当選発表までの間、当ったらどう使うか、どう隠すか、更にどう殖やすか楽しく悩んでいます。

詐欺罪なんて、ヤボは言わず、ギスギスした社会の潤滑油として、ご夫妻を褒めて上げようではありませんか。

例えば、ご夫妻が長屋王と小野小町の末裔と名乗り、嵐山町温泉「平成楼」で、新春カラオケ歌会始なんかを開催してくれたら、ご祝儀5,000円持って駆けつけますよ。

再犯? いいじゃないですか。
新たなエンタテイメントを開発して貰いましょ。


人生相談

2006-09-13 | 林住期


森男は悩みが多いから、人生相談に関心がある。
人生相談には、自分の参考になる利益と、他人の悩みを知る安心もある。

他人の不幸は蜜の味

名言だ。

小説を読むのは、めっきり視力が弱くなったし、いちいち本なぞ買う余裕は無い。
だが、他人の人生相談を勝手に繋ぎ合わせると、短編小説どころか、大河小説も出来上がる。

朝日新聞の毎週金曜日の朝刊に、「相談室」という人生相談のコラムがある。

回答者は、明川哲也(創作家)、ピーコ(服飾評論家)、室井佑月(作家)氏ほか各氏が
いる。
どなたも何で食べているのか、怪しい方々ばかりである。

だが、毎回の回答は説得力がある。
叱ったり、慰めたり、達観させたり、認めてあげたり、と真面目に受け止めてくれる。
ユーモアがあって、追い詰められた人々の心を癒してくれる。
進路を明解に示してくれる。

回答乱麻です。

みの・もんたさんのTVにも、「ちょっと、聞いてよ」という人生相談のコーナーがある。

このコーナーは、みのさんの悪い癖で、うっかりした事を相談すると、怒っちゃうから、よくよく考えて相談する方がいい。却って、新しい悩みを抱えてしまう。
でも、そういう時は、出演している芸能人が、優しくとりなしてくれる。

みのさん以下、芸能人が回答者だからといって、軽視するのは偏見だ。
皆さん、功成り名を遂げた人たちだから、それなりに立派な回答を出してくれる。

功成らず名を遂げなかった森男だって、他人から相談されれば、そこは狸だ、何とか捌いてそれなりの答えは出せる。

つまり、他人の事だから、回答出来るのだ。

肌寒い雨の日。家に垂れ込めて、森男は悩んでいる。

今夜は何を食うか、と。

暇の潰しかた(1)

2006-09-13 | 林住期


雨ばかり続く。
な~んにも出来ない。
無料の公開講座は、うっかり申込を忘れていたら、去年は当日行っても席が空いてたのに、締め切りです、と。
これは、「団塊世代大量定年退職症候群」だと思う。

退職したての人は、自宅の雑巾がけでもしてればいいんだよ。
どっちみち、先輩が先に逝くんだから、割り込むなよ、と言いたい。

言ってるだけでは、説得力が無い。
そこで、日頃森男が実行している暇潰しを、雨の日に不連続で伝授する。
もちろん、金は極力かけない。

先ず、雨。
雨の名前を思い出す。

霖雨・秋雨・村雨・驟雨・五月雨・涙雨・小雨・雷雨・豪雨・春雨・時雨・俄雨・酸性雨・・・

中近東では、雨の種類は少ないそうだが、雨が多い日本には雨が多い。(なんかヘンな文章)

名家・石原家の気象予報士の石原良純さんは、「裕次郎雨」(7/23)なんていう甘い飴、いや雨を、提案している。
ご同輩だって、「落魄雨」なんて創ってもいい。絶対、流行らないけどね。

ある程度の数になったら、季節別に分類する。

漢字を暗記する。

午後、幾つ覚えてるかテストする。

森男は忙しいから、この辺で止める。
後は自分で考えて下さい。ボケ予防にね。

告白。
上の写真は「へろへろお兄さん」の素晴らしいブログから拝借しました。

斎藤祐樹投手

2006-09-12 | 拍手
ハンカチ王子が大学へ進学する。
各球団からの引く手数多だろうに、よく決断したものだ。

王子の偉いところは、その言動と挙措動作にある。
例の亀田兄弟とは雲泥の差だ。
こういう少年を見ると、日本もまだ捨てたもんじゃない、と思う。

残念なのは、マスコミと追っかけオバサンたちだ。
ハンカチを泥まみれにしないように、周りの大人たちは、守って上げて欲しい。

狸親父

2006-09-12 | 林住期

ブログを書いていると、自分が分からなくなる。
書いている以上、多くの人に読んで貰いたいが、知っている人には読まれたくない。
勝手な事を書いているからだ。

久し振りにグーグル検索をしてみたら、この「林住記」が占領している。
タイトルのつけ方は、狙いとおりに的中した。
だが、改めて見ていると、嘘・厚顔・矛盾・嫌味....。途中で止めて、穴に入ってしまった。

自分や、周囲の事をどこまで書くかについても、まだ迷いがある。

またプロフィールを改訂した。

森男の近影を入れた。
ご覧の狸である。性懲りも無く穴から出てきた。
お臍の下の偉大なモノ以外は、ソックリです。

会社を辞めて、始めて勤めた会社は、近くの村一番の建具工場だった。人材銀行の紹介だった。
課長職で就職したはずが、セコイ社長の企みで、前任の取締役専務の仕事をそっくり引き受けさせられた。

この時、若い工員から、

「狸ですね」

と言われた。
会社の食堂で、雑談中に笑顔で言われたんだから、悪口ではないと思う。
近頃の若者は、

「紀香、お前、八方美人じゃん」
「ありがと拓也、チョー嬉しい」

なんて言ってるから、カワイイポンポコ狸と、褒めてくれたのかもしれない。
でもね、内心はムッとしたね。体形に劣等感を持っていたからだ。

近頃、体形にはあまり拘らなくなった。粗食と労働で少し引き締まったし、この体形で越中褌一丁だった夜もある。(8/16)
どうせ無視されてるんだ、勝手に行こうじゃないか。

それに、このセチガライ世の中、狸でなければ生きられぬ。
大勲位・中曽根康弘さんだって、「風見鶏」と言われたのに対して、世の中の風向きを読む政治家として、光栄だ」と言い返した。

オジイサンは「狸親父」でなきゃ、生きられないんだよ。


山荘

2006-09-11 | 遠い雲

 

上の写真は、森男の山荘の模型ですよ。
場所は軽井沢。セレブな旧軽ではなく、成金の千ケ滝にあります。築25年です。

以上は全~部、嘘。しがないサラリーマンには、夢のまた夢。

今住んでいる家をどういう家にするか随分研究した。
「住宅建築」という月刊誌は写真が綺麗で設計図もあり、大いに参考にした。
そして見れば見るほど夢が膨らみ、30坪程度の面積にするつもりが身の程知らずにも、60坪を超える大邸宅になってしまった。

これはまずい、と考え直して辿りついたのが「山荘・別荘特集」だった。
山荘なら面積は小さいが洒落ている。西武沿線の緑の豊かな土地に、山荘風の住宅を建てようと考えたのだ。気に入った山荘は、

    「軽井沢の山荘」

だった。吉村順三先生が、ご自分の山荘として設計し、建設した。
「風呂敷に包んで持ち帰りたい」と賞賛された機能的で美しい小形の山荘です。
設計図をためつ眇めつ、堪能しました。
吉村順三先生は、文化勲章受章者で、皇居新宮殿の基本設計を担当した昭和を代表する大建築家である。

これに影響されて平面図を書き、側面図を考え、それを基に模型にまで発展した。
西友の文具売場で売っていた、1センチ方眼のボール紙を貼り合わせて厚くし、これをカッターで切り出して、組み立てた。だから、縮尺は90分の1になりました。

母屋は平屋。8畳の和室は寝室として使い、それ以外は広大な居間と食堂台所。風呂や便所はたっぷり広さを確保。お客が多いだろうから、玄関は広くした。
開口部をたっぷりとって、隣の雑木林をの眺めを楽しむ。家具は最低限にして、広く使おう。
切妻の屋根には、空気抜きの高窓を設けて、自然換気を図る。

そうすると、家具什器備品を置く場所が無い。
それなら倉庫棟を別に建て、季節外れの物はここに収納しよう。
ここは閉鎖的な建物にして、2階には自分だけの書斎を作ろう。「男の隠れ家」ですね。
外観はモダンな土蔵がいい。

総面積は、山荘でも大きくなってしまい、恥ずかしくて書けません。あまりにも馬鹿馬鹿しい。
資金も土地も、全くあての無い設計になってしまいました。

その後紆余曲折、結局実現したのが、今住んでる家です
現物は写真でお見せ出来るような代物ではなく、どこにもあるつまらない家です。
今では所有者同様すっかり老いさらばえて、熱心なリフォーム業者の格好の標的になっています。

東京藝術大学美術館で「吉村順三建築展」が開催された時、森男は直ちに駆けつけた。
あの山荘の大型木組模型が鎮座していた。
なんだか、昔、手放した懐かしい別荘に招待されたような、不思議な感慨があった。

模型を軽井沢千ケ滝に建てて数年後、吉村順三大先生と「八ヶ岳高原音楽堂」の建設でやっさもっさする破目になるとは、夢にも思わなかった。

詳しい経緯はいずれかの機会に.....。

 吉村順三別荘「軽井沢の山荘」です。


イングランド 美の旅

2006-09-11 | 高麗便り

NHK教育TVの[日曜美術館]で、「イングランド 美の旅」を放映していた。
好評らしく、再放送だ。森男も2回目だった。

コンスタブルの水彩画や、ターナーの油彩画に即して、イギリスの田園風景の美しさを読み取るといった内容だ。

本当にイギリスの田園風景は素晴らしい。
ただ、この風景も産業革命で一旦破壊されて、その後のイギリス人が復元したものらしい。
人間の本能のままに利用したり、放置したままでは、美しい景観は維持出来ない。
また、出演した林望先生(7/28「リンボウ先生の風景」)の指摘するとおり、

・身近な風景に美しさを発見する
・旅の目的地だけを楽しむのではなく、途中も楽しむ

という姿勢も必要だと思う。
その点、現代日本人はサイテイで、イギリス人の民度の高さには敵わない。
また、日本人は、

・美しさには敏感だが、醜さには鈍感だ

と言われる。
前半は疑問なことが多いが、後半には同感だ。

いま、日高市は「全国的に有名な巾着田の彼岸花」で、狂騒・雑踏の町に変貌するところだ。市役所はじめ、一部の業者、それに鉄道会社が手ぐすねをひいている。
毎年のことで、市民は迷惑をしている。

彼岸花の群落は、確かに美しい。
だが、周囲があまりにも醜悪で、騒がしいのだ。

彼岸花の美しさは、誰もが喧伝するが、周囲の環境の醜さには、敢て誰も触れない。あるいは、気付いていない。

美しい風景は、郷土愛、ひいては愛国心を育む重要な要素の一つと思う。
森男は右翼でも保守でも無いが、愛国主義者であり、日高が大好きだ。
日高市民は、もっと便利な生活が必要だとも思っているので、偏狭な環境保護主義者ではないつもりだ。

憎まれ役を買って、暫くの間、巾着田の醜さを報告しよう。
ただ、今後介護が必要になったときに、仕返しをされない様に、肉布団にくるんだ婉曲表現でもって、慎重に報告するつもりです。
だから、不連続投稿になります。


端唄を合唱

2006-09-10 | 風に吹かれて

東京の熱気が埼玉に押し寄せて、卒倒しそうな午後、所沢へ行った。
目的は、「井筒屋町造商店」での水彩画展を観ることだ。

昔からの友人名山さんを誘ったら、直ぐ乗った。
この友人は、登山家・水彩画家にして、論客。所沢に30年以上住んでいるのに、この商店をしらなかった。

実は、建物自体は大きいが、それ程のものではない。
催事が面白く、開設して間もなくの「印半纏展」や「手拭展」など、見に来たことがある。

水彩画は、所沢市住民の小田克也氏。東映動画で「白蛇伝」の絵を担当した人。
再開発前の古い町並みを描き残した水彩画に、現在の街並写真を添付した。
絵は叙情的で懐かしい風景ばかりだ。森男も20年前に所沢に住んでいたから、なお更だった。
土間や、10畳和室の壁面に飾っていた。

和室の真ん中に、三味線が置かれて、着替えの大型鞄の周りで、着物姿のお母さんたちがいる。
邪魔だな、と思っていたら、意外な事が起きた。
お母さんたちが、土間の上がり框を舞台にして、演奏会をすると言う。
題して「端唄DEアフタヌーン」。
聴衆は、土間の縁台に、森男、名山さん、ボランティアのお父さんの3人。
端唄は、

   ・お江戸日本橋
   ・梅は咲いたか
   ・さのさ
   ・東雲節
   ・木遣りくずし
   ・びんのほつれ
   ・深川
   ・秋の野に出て
   ・奴さん

森男は「びんのほつれ」と「秋の野に出て」以外は、全部知っている。

お母さんたちは、全員近くのまちの人たちで、趣味で楽しんでいると言った。
だから、三味線は時々揃わなくなったり、音程も怪しくなる。
でも、皆さん楽しんでいるので、聴いてる方も楽しくなる。
歌い終わる度に、客席とお母さんたちとの、愉快なやりとりがあった。
なにしろ、歌詞が「秋の野」以外は、しっぽりしてるからね。
「東雲節」なんか、一緒に歌わされてしまった。

「奴さん」を歌ってる最中に、髪を赤く染めた土管のようなオバサンが入ってきた。
娘の頃、小唄を習っていて懐かしいと言う。
お母さんたち、勧め上手だから、オバサンに「梅は咲いたか」を歌わせることになった。
このオバサン、上手いんでした。
ステレオ装置だって、コンクリートヒューム管にスピーカーを付ければ、良い音響が出るからね。邦楽に土管はお母さんたちの上を行った。

最後に、また「東雲節」を2回、全4人で合唱。
都合、3回歌わされちゃった。

いやぁ、楽しかったなぁ。

出る時、ボランティアのオジサンが、感想を書けと言う。
森男は書きました。

  去るとは辛いね テナコト オッシャイマシタヨネ

もう一つ、意外な事が起きた。名山さんが、親戚の時計店に案内してくれたのだ。

大きいが、古い喫茶店のような造りで、一寸勇気が無いと一人では入り難い。
広い店内は、もう売ってないゼンマイ式の掛け時計が、壁全体に並んでいる。
右奥には大型金庫がデーンと据付てある。
古い看板を見ると、開業は明治25年!。
修理もすると言うので、父が残した安物の古い掛け時計の修理をお願いしたら、若いお嫁さんは、気持ち良く引き受けてくれた。

所沢は、マンションが林立し始めたが、まだ古めかしい路地がある。
この辺は「銀座通り」だが、裏に入ると「有楽町」だ。遊郭風の建物もある。

小腹が減ったので、7/21に「長話」をした「カフェ・ペルレイ」に寄って、閑談清談雑談冗談。
共通の友人が、秩父の「木亭」で水彩画展を開催する。
秩父には旨い蕎麦屋が多い。蕎麦を食いながら、行って観る約束をした。

蒸し暑いのに、気持の良い午後を過ごせたので、西武百貨店の「ルノートル」で、高い菓子パンをどっさり買ってしまった。
洒落た名前が付いてるが、要するに、薩摩芋パンと餡パンなどである。
フランス本社の許可を得てるのかぃ。


テンプレート

2006-09-10 | じゃじゃ馬馴らし

ブログだって見た目が9割。
ブログを始めて以来ずっと、見やすく綺麗な画面を心がけてきたつもり。
字配り、改行、フォント.......。随分気を使っている。
(このブログは、お気に入りを外して、最大画面で見て頂きたい)

写真や図版を入れれば、少しは良くなると思って、使い始めている。
安物カメラの上に、説明書は気を入れて読まないので、写真の腕前はちっとも上がらない。
ブログ後輩の小江戸川越住人クンのブログを覗いて見ると、既に森男の頭を跨いで、先を歩いている。
わが町日高の観光名所・巾着田の彼岸花だって、去年のものだろうが、いい写真を載せている。

自分の写真はあまりにも惨めなので、グーグルのイメージ検索を利用して、他人の写真をいくつか無断借用し、森男のブログに載せている。
(上は小江戸川越住人さんのお作。無断縮小しちゃって、御免なさい)

それで結果はgooかと言えば、却ってゴタゴタして、見苦しくなってしまった。
位置や大きさの制御が極めて難しく、写真の左右に文章が入れられない。
goo商店街事務局は親切で、色々教えて下さるが、写真や図版の扱い方に就いては、機能的にかなりの限界がありそうだ、と理解(誤解)している。

IVYおじさんさん、小さな手紙さん、アカチパラチさんたちは小江戸川越住人さんと同様、実にいい写真で、頭が上がらない。

それなら、他人の褌で相撲をとろう。
テンプレートを色々探してみるが、gooの提供するテンプレートは、子供用が殆どでとても大人の鑑賞に耐えない。
しかも、フォントや、記事画面の大きさを選択出来ないのだ。

よく研究すれば、夫々解決する問題だろうが、またまた、他人の所為にした。
反省します。