林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

多峰主山冬景色

2006-12-24 | 風に吹かれて

 

朝起きると一寸体調不良。
元気を貰おうと、多峰主山、天覧山に登った。
山は既に冬景色である。
多峰主山山頂は「目■滅法」に樹木を伐採したから、遠くが見晴らせるようになったが、足元に目をやれば、山頂の周りの急斜面には、切り倒した木々が散乱している。

 

山頂から御岳八幡社を経由して常盤平へ行った。
狭い山道にブル-シートを広げて宴会をしてる爺さん婆さんたちがいた。
仕方が無いから土足でシートの上を歩いて、注意してやったが、みなさん「つ●ぼ」を装って、平気の平左。
先月の休日には、ここで火の接吻をしている爺婆がいた。
脇を通っても、犬のように離れなかった。

 

能仁寺脇の坂道をよたよた登っていたら、
 「こらっ、もたもた歩くな、さっさと走れっ」、
と怒鳴られた。
吃驚して声のする方を見ると、防寒着で膨らんだ男が折りたたみ椅子にでんと座って、野球着の中学生たちを叱咤激励しているのだ。
高校野球もそうだが、野球の監督はどうしていつも怒っているのだろうか。
きっと戦争になると、こういう男が住民を迫害するのだろう。

 

山は休日に行かない方がいい。
街の中で見る不愉快なことを、見たり聞いたりする。
少し腹が立ったら元気になった。
ヤな性格である。


変装

2006-12-24 | 拍手

  

南伸坊さんは変装の名人である。
NHKの番組に、園丁の変装で出演し、実際、庭園を作っている。
伸坊さんは、装丁家であって、「装丁」という面白い本を出している。上の画像はその表紙に載せた変装写真だ。
装丁を沢山やっているが「装丁家」というほど偉くない、単なる職人だ、と謙遜して、園丁のユニホームに変装したのである。
そして、装丁のヒミツを縦横に語っている。

   お懐かしいお方

もう一つ。「歴史上の本人」は変装のオンパレードである。
奥様手作りの衣装で、歴史上の偉人になりきって、現場に立ち、偉人の立場でモノゴトを考察する、という深~い内容だ。
二宮尊徳、金太郎、仙台四郎、松尾芭蕉、シーサー、キジムナ、徐福、聖徳太子、大村益次郎、大国主命、左甚五郎、清水次郎長、樋口一葉、西郷隆盛、小野道風、天狗、織田信長、運慶等18人(と言っていいかな?)に変装した。
真に見事、かつ奇妙奇天烈、傑作である。

   ただのオバサンではないのだ

いいなあ、こういうの。
伸坊さんほど見事ではないが、森男も時々植木職人つまり園丁に変装する。
本当は、渋沢栄一、かぐや姫、永井荷風、鬼太郎、光源氏、車寅次郎、になりきって見たいのだ。七変化くらいはしてみたい。
あっ、既に森男に変装してるか?

   黄色怪物は蛙

NHKの番組での伸坊さんは、折角変装したのに、実はあまり面白くない。
折角の人材をNHKは単なる下働きにして、活用していない。
伸坊さんの所為ではない。

   曾良はどこじゃ

伸坊さんは路上観察学会でも、学者として大きな発見を連発している。
それは又の機会に。


忘年会

2006-12-23 | 高麗便り

  

近所の公園の、ボランティア仲間の忘年会。
30人以上は集まって、盛会だった。
森男は、今年は天気が悪く、都合が悪く、物忘れも酷く、出席率が悪かった。
だから知らない顔も少しあり、知ってる顔でも、殆どの仲間の名前を知らない。
でも、同じような年齢と環境だし、何よりも同じ目的で作業をしている仲間だから、名前は必要ない。
もの忘れの亢進と、身体能力の後退をかこつ話題で盛り上がった。
これで、枯れ木も山の賑わい。とほほ....。

凄い人がいた。
高麗駅、東吾野駅間を西武電車と同じ時間で走る。
痛快な話を聞いた。
公園のある団地自治会が、NPO法人化することを検討中。

わいわい、がやがや、よろよろしている内に、食うものが無くなり、飲むものも寂しくなって、あっという間にお開きになった。
1月は7日に仕事始めだが、実はお酒初め。

会を結成して5年目で、会員は118名。年会費1000円にして、この人気。
市役所肝いりの会費無しの「日和田山環境ボランティア」の約2倍の人数に成長した。
会長ご夫妻と、まだ現役の事務局長の功績大である。
作業の跡も、ずっと整理整頓されている。


贈り物

2006-12-23 | 拍手

   日本橋高島屋紙袋から

贈り物、大好きだ。
上げるんじゃなくて、貰うのが。

偉くなってたら、沢山贈り物貰って、スキャンダルにまみれて、塀の中に入ってたかも知れない。
だが、偉い人に贈り物を献上しなかったから、そういう立場にならなかった。
残念のような、良かったような...............。

贈り物を選ぶなら、銀座松屋か、日本橋高島屋がお勧めである。
どちらも手ごろな広さで疲れないし、品揃えが素晴らしい。
商品の陳列方法も上手いし、店員の接客態度もいい。
新宿の伊勢丹も好きな店だ。
どの店の雰囲気が大人である。
池袋の西武は一生懸命だが、お里が知れる。ちぐはぐだし、豪華に飾っても安っぽい。また、店員が草臥れている。
三越本店は流石と言えば言えるが、野暮で大袈裟、慇懃無礼。店が大き過ぎて疲れる。

松屋、高島屋とも、趣味雑貨、家庭用品、食品などが楽しい。
誰か贈り物をくれないか、と願うばかりである。

僅かしかいない「林住記」を読んで下さる方に、贈り物をしなければ、と思う。
だから、代わりにカタログをお届けする。

   
  銀座松屋から           日本橋高島屋から


飯能商店街

2006-12-22 | 風に吹かれて

 

歳末の賑わいはいかばかりか、と飯能市の中心商店街を歩いた。
静かである。閉めた店もあって、残念だ。

商店街は活性化策として、美杉台団地の周辺部に桜公園を造成しようとしたが、団地住民の反対で断念した模様。
ほかに、祭りやイベントで活性化しようと努力しているが、効果はその日だけで長続きしない。
店が寂れると、高齢者は困る。
だから、イベントやお祭りでなく、品揃えや店構え接客術などを改善して欲しい。
今のところ、わざわざ店内に入りたくなる店が無い。

 

まるひろの広い駐車場は1円以上の買い物をすると、2時間半は無料で駐車出来る。
サビアは買わなくても3時間無料で、大いに助かる。

寂れた商店街に画廊ができた。
「岡部貴聡CGイラスト展」をやっていた。
氏は市内在住、35歳。モトクロスの競技で大怪我をして、四肢が動かなくなった。以後、口に銜えた杖状の棒でパソコンを操作して見事な絵を描いている。
車椅子に座って画廊に居たが、頭髪はモヒカン刈りである。元気な頃は相当な「○」だったのではないか。
それにしても、大した努力と、見事な成果である。

 

市内にパソコン教室はあるが、絵を描くことを教えてくれる教室はないか。
大量の作品を観ていて、森男もやってみたくなった。
商店街は、こういう人集めもあることを悟って欲しい。

 □画像は岡部貴聡画 絵葉書から


百鬼夜行

2006-12-22 | 床屋放談

  
                   百鬼夜行絵巻(部分) 金刀比羅神社蔵

プリンスメロン2世、期待のプリンス、安倍晋ちゃん、可哀想なことになっちゃった。
やっぱりなぁ、である。
本間さんが、「一身上の都合でどうしても辞める」、と言ったから、「残念ながら辞めてもらう」、そうだ。
日銀総裁のように、居座ってしまったら、晋ちゃんどうする?

背景には財務省一派と組んだ自民党の面々と、晋ちゃんを担いだ官邸派の仲良したちの争いがある、と玄人筋は言っている。
争いで、内緒のズルが露見するのはいいが、みんな同じ穴の狢。代わりがいないだろう。
議員会館なぞ、空家になってしまうだろう。
本間さんの意見で、売るか?

「美しい国」にしなくちゃいけないのは、よく分かった。
肝心の晋ちゃんは分かってないけどね。
エライ人たちがこんなに腐っている国では、愛国心も「しっかり」教えないと、育たない。
神様、仏様、靖国神社様。そして、おまけに時期は良し。

     アベ・マリアさまぁ.........。

■画像は「四国ニュース」HPから。
左上に考えこんでいる白塗りの晋ちゃんがいますよ。


囲炉裏

2006-12-22 | 遠い雲

蛍谷の友から、雪の便り。
もう使ってないだろうが、「囲炉裏」を想う。
版画は視力が落ちて、もう彫れない。
根気も集中力も無い。

蛍谷=青森市浅虫字蛍谷。
つまり、浅虫温泉。


利休流庭掃除

2006-12-21 | お節介

 

今日の作業は花殻や枯れた草花の刈り取り。
あやめ、ぎぼうし(擬宝珠)、菊、ほととぎす(杜鵑)、斑入りすすき(薄).........。
小川町は、高麗より冬が早いようだ。
春先に移植したまだ小さな苗が健在で、春の準備をしているのを発見すると、嬉しい。
黄花コスモスの花殻は種がびっしり。作業着にしっかりついて、チキチク。

刈り取った花殻を捨てる場所が満杯になり、刈り取った場所で処理することにした。
それにあんまりきれいに片付けると、まだ掃除していない場所が目立ってしまう。
だから落葉掃きなぞ、殆どしないのがここの流儀。
また、年末に来る掃除ボランティアの仕事を残しておく必要もある。
千利休のココロで、ワークシェアリング、とは洒落ている。

  

ご当主の兄さんがやってきた。本物の庭師で、姿ばかりの偽庭師は気恥ずかしい。
本物の庭師の仕事は松の枝透かし。
松の枝透かしは難しい。偽庭師は技術を盗もうと邪魔をする。
食事・休憩時間に色々教えてもらった。
囲炉裏に当たっても、背中が寒かった。
今日は来客が少なかった。

23日(土・祝)と24日(日)は、餅つき大会と門松作りの会がある。
例年より早く25日から休館になる。

 画像は「重要文化財吉田家住宅」絵葉書(5枚組400円)より。


美術鑑賞

2006-12-21 | 遠い雲


若い頃は仕事に追いまくられて、「美術鑑賞」なぞ出来なかった。
高嶺の花だった。
今、行ってみると、「高嶺者」ばかり。
リュックサック、背負ったりして。

絵は伊東深水画伯作品の換骨奪胎。俗に言う「焼き直し」。
朝丘雪路さんは、いない。
*
 ところで、父は深水が嫌いだった。お祭の寄付金集めに行ったら、門前払いを食わされた。
  豪邸を構えても内情は火の車だったのか、父の集金態度が悪かったのか。真相は謎。


冬のトマト

2006-12-20 | 林住期

珍しく、いいトマトを買えた。大きくて、形がいいだけだが........。
トマトが赤くなると医者が蒼くなる、というが、最近のトマトが赤いのは熟れたのではなく枯れて赤くなったのだから、医者は困らない。

トマトが小さくなった。貧相である。
トマトが甘くなって、匂いもしない。水分もあまり無い。
トマトを店頭で選ぶ時、ヘタを見る。ヘタが縮れて黒くなったトマトは古い。
スーパーは黒いトレーにヘタを下にして乗せて、パックするから、見分けられない。ずるい。

冬は要らないから、夏だけでも、大きくて、新鮮で、真っ赤で、水っぽくて、酸っぱくて、匂いの強いトマトが欲しい。
冬のトマトは[カゴメ]の缶ジュースの方が旨い。
栄養もありそうだ。
                                     


吸殻

2006-12-20 | 重箱の隅

 竈面 日本民藝館蔵

晴予報だったので山に登る準備をしていたが、どんよりと曇って今にも降りだしそう。山は諦めた。
出来た入れ歯がまだ合わない。口に轡を嵌められた感じである。
夕方になって、陽がさしてきた。降るなら降れ。晴れるなら晴れろ。
こういう日は、ご機嫌が悪い。そばに寄るなよ。

することが無いから、夕方になって道路掃除をした。
木の葉はまだ数回掃除をする必要がある。キリがあるし、新緑、日陰、紅葉と楽しんだから許せる。
だが、煙草の吸殻の何と多いことか!
キリが無いし、何の役にも立っていない。煙草が社会に害悪を流しているのは既に常識。
道路を掃いているところに、銜え煙草のおやじが通りかかった。つい、吸殻捨てないで、と言ってしまった。
  「吸ってるだけだ、捨ててはいない」
と、おやじに言い返された。間が悪いが仕方がない。
どうせ、もう少し先に行ったら捨てるに決まっている。煙草を吸う奴が掃除をするのを見たことがない。

JTが英国の煙草会社を買収する。余程儲かっているらしく2兆2千億円の買収資金を持っているそうだ。
国内だけでは飽き足らず、世界に煙草の害を垂れ流すつもりだ。
それだけ金があるなら、湯島天神前の「がまぐちや」がレトロで洒落た喫茶店になったように、蚊取線香屋にでもなればいい。
少なくとも、携帯用灰皿を自動販売機で、煙草と一緒に売れ。
携帯用灰皿を持っていなければ、煙草を買えなくすればいい。
そういう自動販売機を開発せよ。

政府は消費税を上げる前に、煙草にかける税金を十倍にすればいい。
喫煙者の健康保険税額を高くすればいい。


ナフタリンのかほり

2006-12-19 | 林住期

   森男?。ノン、ムッシュウ・エルメスです。

  真綿色したナフタリンほど清しいものはない
  出逢いの時の君のようです
  ためらいがちに匂うかほりに
  驚いたようにふりむく僕に
  寒い季節が枯葉落としてやってきました

......なら良かったが、西武電車で隣に座った奥さんのナフタリンの匂いが強く、吐き気がするほどだった。
いい服装だったから、何年振りかに箪笥から出したのかもしれない。
旦那様より大切にしていた冬物だったのかも知れない。
せっかくのお出かけに難癖を付けて申し訳ないが、迷惑千万だった。
気に入った洋服は、箪笥の奥に仕舞い込まない方がいい。

銀座の歩行者天国を歩くと、むせ返るような濃厚な「芳香」を辺りに撒き散らしながら闊歩するご婦人がいる。森男のお鳴楽の方が天然自然でよろしい。
飯能日高ではまったく無いことである。あんな匂いをさせたら、雀蜂に攻撃されるよ。
香水は他人に嗅がせるものではない。自分だけでかおりを楽しむものだと思う。
森男も、ここだっ、という時にオーデコロンをつけた時代があった。
だから、エルメスやサンローランのオーデコロンをまだ持っている。
数日前、思い出して壜を確かめたら、大事にしていたのに随分蒸発してしまっていた。

オーデコロンは買ったら直ぐに、上等な洋服は普段着に使う方が賢い生活態度。
明日は、残り少ないのだから。
もう誰も、振り返ってはくれないのだから。
お金? お金は別。地獄の沙汰もカネ次第。

         
         ◎森男の愛しいブランドもの◎
           唐三彩馬・エルメスオーデコロンとデオドラン・サクマ式ドロップス
                         ユニクロTシャツ・ルイビトンパス入れ・現金・セイコー目覚まし時計、
           粘土造花(小泉前総理前婦人御母上作。鎌倉限定販売)。

●正しい舊假名遣ひ●
                 「かほり」は小椋佳氏の間違ひ。正しくは「かをり」。


財布拾得

2006-12-18 | お節介

  

朝から頭痛がする。また風邪をひいた。
薬を飲んでも治らないから、雑木林で作業をした。
倒木や枯枝の整理整頓である。
急傾斜地の表土の流出を防ぐために、見えない等高線に沿って枯枝を積み上げる。
結構危険な作業で、頭痛を忘れた。

陽が翳って酷く寒くなってきたので、そろそろ終わろうかとしたら、足元の落葉の中に財布が落ちていた。
相当分厚い。中を見たら猫婆したくなるので、着替えてから交番に行った。

お巡りさんは「こち亀の両さん」似だが、ずっと優しい人だった。
運転免許証、健康保険証、キャッシュカード、診察券、大量のレシートが入っていたが、現金が無くて残念だった。でも、女性のものだったから許せる。
湿っていたから数日前から落としてあったはずだ。
直ぐ本署に照会したが、紛失届けは出てない。ヘンだ。

警察の車で現場へ案内させられた。サイレンを鳴らすパトカーでなくて、残念だった。
拾得場所は絶対に人が入らない湿地沿いの急傾斜地である。
盗んだものを、犯人が投げ込んだのかもしれない。
よく探せばバラバラ死体があるかも知れないが、強力でもなければ出来ない荒業だ。

名前をしっかりメモされた。
今後、どう展開するのか、お楽しみはこれからだ。
宝籤より楽しめればいいな、とあれこれ妄想する。
また頭痛が始まった。


亀有駅前交番の両さん


賽銭相場

2006-12-18 | 知ったかぶり

  明治神宮の賽銭箱

神社仏閣に不満があった。ちっともご利益がないじゃないか、と。
だが不満は心得違いだった。
つまり、お賽銭が少な過ぎたのだ。
ご縁がありますように、と願って5円しか賽銭箱に入れなかったから、ご利益が無かったのだ。

お賽銭の金額を、日本銀行松本支店が長野県内の主要社寺を調べた。
一人当たり87円から114円だったそうだ。
森男のお賽銭では話にならなかったのだ。
お賽銭は神社本庁の説明では、神様へのお礼。
仏教情報センター事務局では、今、生かされていることへの感謝。
キリスト教も、イスラム教も同じ様な主旨である。
そもそも、お賽銭で何かを神仏に願うのではなく、お賽銭は感謝の気持の印なのだった。
だから、初詣より空いている年末のお礼参りの方が、いいのかもしれない

大昔、会社に今東光大僧正が来て法話をしたことがあった。
先輩でありライバル会社でもあった老舗の社長が亡くなって、ヘンな話だが追悼会を行った。絶大な権力を持つ創業者の企みだったらしい。
読経の後の法話で、和尚は
  「たった10円やそこらで、家内安全、商売繁盛、病気平癒、学業成就」。
  「いくら仏様だって、いちいち聞いちゃいられねえってんだ」。
追悼会は抱腹絶倒の漫談会になってしまった。

もう一つの心得違い。
5円を入れるのは、賽銭箱ではなくて、財布を進呈するときに、財布に入れる。いつまでも、ご縁がありますように、と。


もう仕事納め

2006-12-17 | お節介

   

今年最後の活動日だったので、今にも降りそうな天気だったが、森林公園へ行った。
他の人も同じように考えたらしく、30人以上が参加した。
先月は雨で中止だったから、2ヶ月振りの顔合わせ。

作業は堆肥床作りと小道の柵作り。
お陰さまで、ロープの結び方を覚えた。
若い職員さんが色々作業の指示をされるが、年齢2倍以上のおじさんたち、ああでもないこうでもない、と船頭さんばかりで、船、山に登る。
普段は世間の片隅で遠慮していて、久し振りに仲間に会って、少しばかり役に立って、気分が高揚している。悪いが、今日だけは勘弁して下さい。

  

いつも世話してく職員さんが、今年限りで退職する、と言う。彼が「虚往実帰」という熟語を教えてくれた。
彼の担当になって、作業が引き締まった。
もっと続けて欲しかった。残念だ。
だが、若い人には明日がある。事情は敢えて聞かないが、天下りや出向者の幹部が多い組織から飛び出すのは、正解だと思う。
いつも楽しみにしていた、彼が作る「ボランティアメモ」は今回が最後となった。最終回は特にいい文章だ。
ありがとう。彼ならきっと上手く行く。
紆余曲折は当然の成り行き。だが、成功を祈る。

作業が終わる頃になって、陽が射してきた。
また、1年が終わる。もう、1年が終わる。