●ココはシャネル店さま
北鎌倉の用事は早めに済ませて、数寄屋橋へ行った。交通費だって馬鹿にならない境遇だもんね。
着いたのは3時。宝籤売場は窓口が10もあるのに、その内の7つは長蛇の列で、30分並ばないと買えない、という看板を持った警備員が何人もいる。
全員ホリデイプアかワーキングプアだが、数万円以上の買い方。一体全体どうなってるんだい。
憧れのエルメスでは青い目のお嬢さんが、
「雪は降る、あなた、来ない(?)」
と待っているのだ。30分も待てないから空いている3つの窓口で、30枚9000円買って、急いでエルメスへ行った。
狭い入り口には洒落たドアボーイ。恭しく開けてくれたので、威風堂々と入ったぞ。ちょっと石段でけ躓いたのは情けないが......。
先客は一人。店員さんは7~8人。あのお嬢さんはパリの屋根の下のようで、全員ジャポネーゼだ。
クリスマスの飾りつけも控えめで、物凄く趣味がいい。
地階の紳士ものの売場へ下りた。
ネクタイ。.......トレビアン! 象の子柄が欲しい。値段は14500円。..........安い。
鳥打帽が気に入った。値札が無い。.........怖い。
来年の手帳。小さな小さなプライスブロックがあった。?。150000円。........安い。
飯能日高辺りの百貨店では、商品に一寸手を出しただけで、いらっしゃいませ、とやられるが、ここでは完全に無視。.........。嬉しくて、寂しくて、口惜しくて、悲しい。
10センチ四方の小さいが素敵なカタログがあった!
さりげなく、あの、頂いて帰宅してそして、.....その、検討したいので、と店員さんに伺ったら、
「どうぞ、どうぞ」
とご親切なのだ。頭よさそで美しいのだ。全員そうでいらっしゃる。
エルメスさんは本当に素晴らしい。ブラボーです。
引き続き、コーチ、和光、カルチェ、ルイビトン、ティファニー。
素晴らしかった。写真撮ろうとしたが、いい紳士(森男のこと、念の為)が簡易デジカメでは恥ずかしいし、大勢の警備員に押さえ込まれそうで、外からこっそり撮影した。だからなおさら不出来だ。
クリスチャン・ディオールは映像を多用して、チカチカピカピカの万博風だから敬遠。
ミキモトは狭い入り口の樅の木の脇で、姿のいいお嬢さんたちが巻尺取り出して、敷石の御影石を計測中。....で入れなかった。何なんだ、あれは。
●左から和光、ティファニー、ルイ・ビトン、コーチの名店さま
今回は日本橋寄りの店しか行けなかった。みんな立派でハイソでラグジュアリーな店だった。
次回は新橋寄りの店へ行こう。
宝籤の当選発表前だから買い物はしなかった。(木村屋の元祖アンパンは購入)。
だが、絨毯にはしっかりと足跡を、ガラスケースにはべったりと指紋を付けて、綺麗なカタログはごっそりリュックに入れてきたぞ。
このしょぼいブログの豪華な画像として使わせて頂こう。
●エルメス2006秋冬スカーフコレクションから
この記事を書き終えて朝刊を見たら、驚くべし。あのマドモアゼルがまた見開き全段広告に出ていらっしゃる。
今度は、襟元にファーだ。お客さんはお店に大勢行っているのだ!
気のせいか、お顔もずっと和やかになった。
この調子ではクリスマスイブの朝刊には、毛皮のコートを着て、大笑いしているお姿を見せてくれるだろう。その場合、隣のお馬さんはどんな衣装を身に付けるか......。
今から楽しみである。
お馬さん、「ヒ、貧ヒ~ン」とは嘶かないだろう。
和光さんはHPで過去現在の素晴らしい飾り窓を随想付で展示している。
流石、日本一の老舗だ。エルメスさんに拮抗している。
◇馬と美女は朝日新聞広告から切り抜きました。あれっ、馬にかかる雪片は同じ位置、同じ形!