林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

難儀な振込

2007-07-21 | 重箱の隅

  東君平(「二十一歳」サンリオ刊)

 竿竹屋の山田先生は、節約は絶対額が大切、チマチマ節約しても、と書いてるが
林住期は全てが縮んでゆくのだよ。

 だから、郵便局の窓口で機械を使えば40円安くなる、と言われて機械振込みにした。余生は機械に慣れておかねば、と。

 前のママが何回やっても、機械にあれこれ指示されてカリカリ。後ろにいる森男に気付き、操作を諦めて出て行ってしまった。

 次、森男の番。画面に出て来る指示は、まだまだお役所言葉で一寸迷う。
指示に従い振込用紙を挿入。受け付けず、もう一度入れ直せ、と。
不備は無いかとよ~~~く確かめて、都合10回も挿入したが、脳天気な声で、もう一度、もう一度、もう一度................。
アタマに来たね。身体に悪いや。

 結局、窓口のベテラン氏に、この振込用紙のどこがいけないか、聞いてみた。
「悪いところは無い、入れ方で読みとらないんでしょ」、と来たもんだ。何回も拝みながら挿入しているのに、だ。
 また、アタマに来たね。噛み付きましたよ。なんせ悪態ボキャは豊富だ。

 だが、山田先生は書いている。小さな節約より大きな節約をしなさい、と。

 で、100円払って窓口受付を「させて頂いた」。
別に愛想笑いするでもなく、「粛々として」事務処理。暗算でなく電卓で釣銭計算。
待ち人はおらず、あの機械は職員がラクするために置いたのだった。
高い設備投資をして、手数料収入を減らし、職員はラクになる。結構毛だらけだね。

 郵政民営化をしたどの国も地方の郵便局が減り、住民は不便をしているそうだ。
この町内では、撤退した「二股銀行」に「あほな銀行」が交代した。始めはリテイリングバンクなぞと格好付けていたが直ぐに撤退。ATMに置き換えたが、これも直ぐ撤去。
 こんな郵便局、付き合うもんか。
と言っても、どうせ高齢化老衰町。あっちから逃げ出すに決まっている。

 振込先は静岡県駿東郡(!)の古書店。
注文操作は簡単。本は直ぐ届き、書籍小包で、宅急便的受取応対は不要。梱包は無駄が無く請求書は分かり易い。不可解の密林を流れる「アマ損」よりずっと良かった。

 会社・組織は大きくなると、自分勝手になるようで。


アルツハイメスト・アホウ

2007-07-21 | 床屋放談

  アルツハイメスト・アホウ

アホウ外傷がアルツハイマー患者を侮辱する発言をした。明らかに患者を愚弄する調子だった。講演会場にいた自民党支持者たちもこの暴言を喜んでいるような笑い声がした。

同病の森男には、どうも発言の意味が分からない。という事は患者じゃないのかな。
日本産の米が中国では約6倍の値段になり高い、という事は分かるので森男はやはりアルツハイマーか、とも思うが、だからどうなのか分からないから、アルツハイマーでは無いかも知れない。

ま、こういう愚かな暴言をしばしば吐く外傷は明らかにアルツハイメストであり、あれこれ重箱の隅をつつく森男はアルツハイムとしておこう。
そこでアルツハイム・森男としてはこの際、アルツハイメスト・アホウに対して以下のとおり問題発言をしよう。

外傷は、吉田ワンマンの孫で大金持ちだそうだが疑問だ。お妾さんの不倫の子かも。
あのダミ声からすると、本当の親父さんは露店のバナナ屋さんに違ぇねえ。車寅次郎氏の方がずっと品格があるぜぃ。

センセイ、背が低いんじゃないか。橋龍もそうだったように虚勢を張って、態度がデカイ。アカキの薄い大臣は子供並の背丈しかないのでコチンコチンに身構えている。
アホウが普通の背丈に見えるのはハイヒールを履いてるのだ。

マンガ大好きだそうだが、マンガしか読んだことが無いんじゃないか。脳味噌は煮締めたマンガ本だ。

どれもこれも近頃の三代目というものは、

         売り家と 殴り書きする三代目。


選挙公報よりも

2007-07-20 | 拍手

 

 上図は7月19日の朝日新聞朝刊記事の一部。
参院選埼玉県選挙区(改選数3)立候補者7人の政策や姿勢を聞き取り、分析、図解したものである。

 出来れば、憲法、消費税、福祉など、もっと質問項目を増やして欲しかった。
ついでに前議員の場合は、所属した委員会名や出席率なども公表して貰いたかった。
ごたごた書いている選挙公報よりずっと分かりやすくていい。


雨にカンタービレ

2007-07-19 | 歌の翼に

                          I'm singin' in the rain, just....     

 のだめカンタービレから

 五月雨が続く今日このごろ。霧雨、霖雨、涙雨........。
また雨に閉じ込められて。

  ♪窓を開けてもぉ 港は見えず

 カリカリしながら通販無駄遣い。
  汗取り布団敷き「からっと寝」。
  到着したらどっかから出てくるだろうが、古本「岩波写真文庫・鎌倉」。
  まるで効かないDHA錠剤とカテキン茶。

  蛙マウス2940円

 「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」
  なあるほど。長雨でも♪ダイジョーブなわけだ。
  おフランス料理店も、自然食品店も、ギャンブラーもやってやろうじゃないか。
  「女子大生会計士の事件簿」を売り込むなんて、山田真哉先生ズルイ。

  ♪メリケン波止場の灯は遠~い

 いくらでも飽きず転寝。
  ♪アカシアの雨に打たれて、このまま~ぁ死んでしまいたぁ~い。

 メタボった。
  いよいよ肉まんか、特売うなぎか........。

 おや、薄日が射してきたぞ。
なめくじたちは白壁で♪アンダンテ・カンタービレ。おのれっ。
大発生したなめくじの大虐殺でもすべぇ。

 ♪秋でもないのぉ~に......、猫額亭の桔梗は満開。

  今切り戻すと、秋にまた咲きます。 

  また霧雨。新聞精読。
 やっ! 竿竹屋の現実は山田先生を超えていた。(▼7/19朝日)


つぶれたお顔

2007-07-18 | 床屋放談

  お痛わしや。

 アカキの薄い大臣のお顔が大変なことになっている!

 ま、普通の人だったら、顔の傷は黙ってやり過ごすのが礼儀というものだが、渦中の人なら、突っ込みたくはなるわいな。

 例によって、法律に則り適切に処理したので、詳しい事情を説明する必要は無い、と。
 転んじゃってねぇ、政治家は顔がイノチだから写真止めてネ、とでも言えば、それで済んだのに。小人物だねぇ。
それなら、勝手に想像しちゃおう。

想像1.奥様に引っ掻かれた。
     事務所費の領収書には、あっち方面のモノがあったのだ!
     奥様、烈火のごとく........。

想像2.アベちゃんから灰皿を投げつけられた。
     サンザン足を引っ張りゃがって........。

想像3.領収書の隠し場所。
     自宅も、実家も、議員会館も、奥様の実家も.......。四界に家無し。

想像4.帯状疱疹発症。
     「皮膚が弱くて」、心身共に草臥れ果てて......。

想像5.ネクタイが切れて失敗。
     ぶら下がってはみたものの......。

想像6.(以下募集します)


想定の内と外

2007-07-18 | 床屋放談

 中越沖大地震の罹災者の方々には、心よりお見舞い申し上げたい。

 中越大地震の後、何年もしない内の度重なる天災。「神サン」は全く気まぐれ。不公平なものだ。そして地震そのものは天災だからしょうがない。
 地震列島に住む以上、自分にもいずれこういうことが降りかかることを想定しておくつもりである。

 民放TVによる現地報告は見苦しい。
被害現場で、ただ、凄い凄い、、こんな被害は始めて見た、と言ったり、罹災者の方々より興奮して、困った、参った、助けて、と言わせたくて焦っているようだ。
 地震被害の状況や、罹災した人々の苦境はこれまで散々見てきた。助け合い、立ち直ろうとする人々も報道して欲しい。

 柏崎原子力発電所での火災事故や数々の不具合は、想定外の地震の強さ、と電力会社は言う。想定そのものが自分たちの都合にいいものであった。
 能登半島地震の時の志賀原発、宮城県沖地震の時の女川原発でも地震の揺れが想定を超えて問題になり、今度は想定の2倍の揺れとなった。また、無かったはずの活断層が余震分析解析で発見された。
 東海村事故ほか、事故、不具合は数知れず、電力会社の事故隠し、ウソツキ体質は一向に改まらない。
そろそろチェルノブイリ級の重大事故が日本で発生するのではないだろうか?

 事故に関して「ハインリッヒの法則」というものがあるそうだ。労働災害に関する法則だが、原発事故も労働災害だ。

 これまで、森男は幸いにも大災害に遭遇しなかった。あと30年生きれば、必ず大きな自然災害に遭遇するだろう。それはしょうがない。
 だが、原発重大事故災害だけはゴメンである。
原子力は「クリーンなエネルギー」と宣伝されている。しかし、その危険性は計り知れないものがある。
 地震列島に原発は危険過ぎる。

 そこで提案。
それでも安全だと言うなら、原子炉の隣に社宅を建てて、社長・役員の老親か子か孫を住まわせればいい。
想定内が広くなるし、管理も厳重になると思うよ。


グラスホッパー物語

2007-07-17 | 歌の翼に

 

 「グラスホッパー物語」 作曲松本俊明 作詞・歌高見のっぽ 編曲宮川彬良

   まちかどの ちいさな こうえん
   かたすみの くさかげに
   ホラ まごたちをまえに あつめて
   おじいさんのグラスホッパー

   そよぐかぜに ふかれながら
   コイキに おどるのさ
   ときに ちょいと よろめいちゃ
   まごたちに ほほえむ

   いつのまにか ときはすぎ
   わかきひは とおくなるよ
   ホラ まごたちをまえに あつめて
   おじいさんのグラスホッパー

         孫達諸君! 今日は話がある。
         我がグラスホッパー家は、大体、
          この公園で 生まれ 育つ。
          実に 申し分のない 世界だ。

          「ここから外に 出ちゃ いけません!!」
          代々の言い伝えも よく分かる。
          外に 出ちゃ いけません!
           .....どうやら 外には
              別の世界が あるらしい.....
           ......どんな 世界なんだろう???..............

         私は 分かった。
          何故行っちゃ いけないのか
          何か 怖いことでも あるのか
          「僕は こんなに若くて、強いんだもの」
          飛ぶ時は、今!

   とべとべ はねを ひろげ
   おおぞらの むこうへ
   おそれる ことは ない
   まだ みぬせかいへ

         若い時は 二度と 来ない
          そして あっというまに トシをとる

   ホラ まごたちよ きいて おくれ
   おじいさんの はなしを
   わたしは とんだ、とんだ、とんだ!

          飛んで行った先は 人間たちの世界
          見るもの全て珍しく こいつはなんとも楽しいな.....
          そうはいかなかった。
          裏通りの屋台の車に轢かれそうになるし、
          表通りじゃ人間どもの靴!靴!靴!。
          「うひゃぁー!」
          私は通りがかった女の子の肩の上にしがみついていた。
          そして、そのまんま地下鉄の中に運びこまれていたのさ。
          気が付いたらどこかのおじさんが私を 座席に座らせてくれた。
          周りの人間達は にこにこしていたよ。
          だが私は それどころではなかった。
          地下鉄はゴウゴウゴウと どこへ連れていくのか?
          と、その時、声がしたのさ。
          「あら、こんなところにバッタさん。迷子になったのね。
          いいわ、私が公園にかえしてあげる」

   おもいだす あのひ、 あのときのこと
   ココロに のこるよ やさしいひとが

         気が付けば 溢れる光と、穏やかな風
          でも 外の世界は、広かったぁ......

          え? またいきたいかって?
          もう 行かないよ。
          いや 行けないよ。
          ホラ トシだしな。
          それに この公園に
              戻れなくなったら......

          だがな 君たちは 別だ!

   とべとべ はねを ひろげ
   おおぞらの むこうへ
   おそれる ことは ない
   まだ みぬせかいへ

   いつのまにか ときはすぎ
   わかきひは とおくなるよ
   ホラ まごたちよ とんでおくれ
   おじいさんの ねがいさ

   まちかどの ちいさな こうえん
   かたすみの くさかげに
   ホラ まごたちをまえに あつめて
   おじいさんのグラスホッパー
   おじいさんのグラスホッパー            ウフフフ、そうだなぁ......
                            君達から あの人間達に
                            礼を言って貰うのも 悪くはないな

 旋律は物悲しい。のっぽさんの歌声は艶やかで明朗。
映像はくすんで欧州調。のっぽさんバッタは草臥れた扮装で元気に踊る。
歌詞は、もののあわれ。何か自分のことみたい。
大人の世界で大ヒットしたのは、当然ですね。       


のっぽさんのお言葉

2007-07-17 | 先輩のお言葉

 

 長い間小さな人たちに好かれていたノッポさん71歳が、いま大人たちにも人気である。
 グラスホッパー物語という歌が大ヒットしたのだ。
 作詞はノッポさん。老バッタの扮装、で歌とタップダンスまで披露する。

のっぽさんは小さい頃、母親に音痴といわれて以来、歌を避けてきた。
でもプロジューサーに突然作詞と歌を持ちかけられて、すぐさまOK。

以下はのっぽさんのお言葉です。

年のせいで恥かくのも慣れっこになった。
以前は世間に対する思惑もあるし、恥をさらしたくなかった。

24歳から売れない役者。32歳で子供番組ののっぽさん。
番組以外の仕事は全部断り、ずっと貧乏。

40歳から2年間、猛烈に悩んだ。のっぽさん以外に何が残るかと。
2年間悩んだ後、今までは何も無かった、今後は何でもやってみよう。
案外何かあるかも、と思った。

やってみたら、避けていた仕事も出来た。
今まで、怖がって失敗を恐れて損したな、と思った。

50歳まで泳げなかった。
体形を保つために始めて、2年足らずでマスターズ世界大会で14位に。
才能って何があるか分からない。いくつになっても何でもやってみればいい。

料理、楽器、語学............。
交通安全おじさんで、町中の人気者になったら楽しいよ。

但し、一生懸命やること。
趣味は悠々というけれど、悠々とやるには少し上手くなってからでいい。

小さい人との接し方は、丁寧に礼儀を尽くす。見下すような相手ではない。
大人にはなあなあでいいことも、小さい他人には通らない。
意味は分からなくても、大人がきちんと話してくれていることは分かるものです。
知らない人には付いてゆくなと教えるが、知らない人にも挨拶しよう。
でも、付いて行くなと教えたい。

◎のっぽさんの言う「小さい人」とは、いわゆる「子供」のことです。
のっぽさんのHPはこちらから。はこちらから。


欽ちゃんのお言葉

2007-07-17 | 先輩のお言葉

 

 昔コント55号、今野球監督欽ちゃんのお言葉。

 学校って40、50から行くのもいい。先人たちのお馬鹿な行動載ってるから、教科書面白い。お馬鹿はな~んだ、恥ずかしいことじゃない。
頭いいやつは横着だ。考えるだけだ。お馬鹿は思いつくし、やっちゃうから運がある。自分がお馬鹿だなあと思ったら、先ずは叫んでみること。

 不幸は不幸で終わらない。だから忠臣蔵は間違い。仇をとろうとしちゃいけない。会う人はみんな恩人だよ。
 だから若い人には努力も才能も要らない。人に見つけて貰えるように、使って貰えるように、好いて貰えるように性格を磨こう。

 二郎さんとは会議も事前の打ち合わせも一切無し。一緒に食事もしなかったし、家がどこにあるかも知らなかった。仲良しにならないようにしていた。コンビがダメになるのは、お互い知り過ぎるから。敢えてお互い知り合わないようにした。

 サラリーマンはもう一つぐらい仕事を持った方がいい。営業と経理とか。
かけもちっていいものだって気付いた。こっちの局で使えなければあっちの局で使う。考えるのが楽しいし、疲れない。
 一つのことだけ考えるから頭が痛くなるんです。

 年取って、ああ死ぬんだって思うと、急いで何かしたくなるっていうのあるよね。やり残したこと何だろうとよく考える。
 野球の次はバレーボールをやってみたい。人に会っていたいんだ。
 同世代の人たちには、趣味にのめりこむんじゃなくて、趣味をやってる人たちとのめりこんだ方が楽しくなるよ、と言いたい。趣味も沢山あった方がいい。今日は釣り、明日はスケッチ、とか。「だれかに会う明日」を作ることだよ。


津田塾 萌え

2007-07-16 | 遠い雲

  「斉唱」小磯良平

 平櫛田中彫刻美術館へ行く途中、玉川上水を歩いていると、清潔で、閑静で、大きな建物が目に付いた。集合住宅でもないし、大企業の研究所でもないようだった。
後で調べたら、あの名門「津田塾大学」だった。

 津田塾の卒業生を一番初めに知ったのは中学に入学した時だった。
英語のお母さん先生が津田塾大学卒。大層な女子大という噂だった。
初めての授業で聞いた発音はまるでアメリカ人。先生は着物姿。その意外性に驚いたものである。
 この先生、しばしば生徒に対して啖呵を切る。教室が少しザワザワすると、

       be quiet ! やかましい、てめえら

と一喝して、学級崩壊なんか許さなかった。
だが、ゴルフの伊澤利光選手の親父が悪さをして、黒帯先生にコテンパンにのされた時は、泣きながら黒帯先生を制止した。雷が鳴ると授業そっちのけ。職員室のソファで膝を抱え震えていた。
あの先生は、まだご存命だろうか。

 勤めてから知り合った津田塾卒は頗る付きの才媛だった。
毎月営業報告書を怖い役員に説明をしなければならない。いつも役員からは厳しい質問とお叱りを頂き、毎月が憂鬱。その仕事を仲間同士で譲り合っていた。上手く凌げば間違いなく抜擢してくれる役員だったが、皆、尻込みしていたのである。
 ところが、ある時、この津田塾卒、上司の足りない点を補足説明して、以後、役員は専らこの才媛に質問するようになった。
少し恥ずかしそうに質問に答えるが、説明は簡潔にして要を得て、以後ずっと男どもは頼りにしたし、役員も才媛が好きだったようである。
 そして間もなく、寿退社。相手は良いとこの御曹司だった。

 リストラで辞める直前に知った津田塾卒はアルバイトだった。
まあ、何でも知っているし、出来ないことは無かった。大変な美人で楽しいお方だったが、残念なことに、アルバイトは奥様だった。
 当時は豪華タラソテラピーホテルの開業準備で超多忙。実務はダメ会社の中で抜群に有能。諸計画立案や、役所との折衝まで任せるようになってしまった。
ところが会社の混乱振りに呆れて、こんな安い日給じゃやってられない、と辞めてしまった。
 その後会社は倒産。現在、豪華ホテルは人手に渡って盛業中らしい。津田塾卒のアルバイトの功績は大であった、と言える。

 昨年亡くなった歩く百科事典の奥様は津田塾卒の淑女の鑑。。
某国王立某協会在日事務局で機関紙の翻訳をなさっていたが、何事にも控えめで英語なんて決して口にしなかった。
それでいて、百科事典先輩は、大いに恐れていた気配が濃厚だった。

 TVでしか知らないが、あのヤカマシ田嶋陽子先生。ハマコー親分と互角に争うのに、津田塾時代の下宿のオバサンに対しては、花も恥らうしおらしさ!
憧れの檀ふみ様の、ご結婚願望を厳しく否定して、誠に頼もしい。
英文科卒、ケンブリッジ大留学までしてるのに、英語を喋らない奥床しさもある。

 大学構内には、明治の偉人にして創立者、津田梅子の墓所がある。東京都の反対を説得して作ったお墓には、是非お参りをしたい。
津田塾大学は拝観したい女子大学なのだ。学生食堂は素晴らしそうだし。
 津田塾大学には一方ならぬ関心と、憧れがある。

  三越ギフトカタログより


北大キャンパスビジットプロジェクト

2007-07-16 | 林住期

 

 何だい?この長ったらしい言い方は、と記事を読んだ。

 地域住民を対象にした、北海道大学の「大学構内案内会」のことらしい。
北海道大学はイナカッペだね。英語で難しく言えば、有難がる、と思っているらしい。
 オープンキャンパスという行事は、各地の大学にもあるらしい。
女性が多い大学が特に熱心だとか。

 オープンキャンパスとやらの盛況度という指標があって、以下のとおりです。

      1.女子栄養大(埼玉)      11.6
      2.東北大(宮城)         11.5               
      3.創価大(東京)         10.6
      4.御茶の水女子大(東京)    9.8
      5.東京家政大(東京)       9.2
      6.聖徳大(千葉)          8.0
      7.成蹊大(東京)          7.3
      8.名古屋女子大(愛知)      7.2
      8.立教大(東京)           7.2
     10.青山学院大(東京)       7.1
     10.広島国際学院大(広島)    7.1

         朝日新聞社発行「大学ランキング」編集部が調査した。
           学生数2000人以上の大学が対象。
           06年4~12月のオープンキャンパスへの参加者数を
           その大学の入学定員で割り、倍率を出した(7/2記事)。

 確かに、女子大生が多そうな大学ですね。
だが、何故か津田塾大が無い。津田塾はれっきとした女性専門大学で、あっちこっちにあるレジャーランド大学ではない。

 才媛を大勢送り出した津田塾大学は、全員英語ペラペラなのに、普段は使わない。謙虚で、偉いものだ。
キャンパスビジットプロジェクトなぞと馬鹿馬鹿しい言い方はしない。それで、番外なのだろう。

 だから、津田塾大学を見学したい。津田塾卒には、格別の思い入れもあるしね。
それで、ず~と津田塾大学のHPを見張っている。ストーカーのように。
消化吸収出来そうな公開講座があれば、受講したいのだが.......。

一寸高尚過ぎて........。


NO MORE TEARS

2007-07-16 | 歌の翼に

 大姐御二人

 689トリオの「上を向いて歩こう」を、アメリカでは「SUKIYAKI SONG」と訳した。
だから、仕返しをしてやろうと思う。

 no more tears とは、no more hirosima nagasaki とも使うし、tears は涙s だ。
副題の enough is enough がよく分からない。
だが、どうも「泣いてなんかいられないワ」とか、「泣いてるバヤイじゃないわ」という意味であろう。

 歌はニグロ系ドナ・サマーとユダヤ系バーブラ・ストライサンドというアメリカを代表した大姐御たち。ドナはディスコ・クイーンとかソウル・レディとも言われたし、バーブラは歌と映画にまたがるド・スーパースターだった。

 まず、ヴァイオリン多数とピアノのむせび泣くような前奏があり、二人はネットリと嘆きあっているようだ。

      ■NO MORE TEARS (Enough is Enough)

            It's raining it's pouring
            My love life is boring me to tears
            After all these years
            No sunshaine, no moonlight
            No star dust, no sign of romance
            We don't stand a chance
            I always dreamed I'd find the perfect lover
            But he turned out to be
            Like every other man I loved, I loved
            Raining, pouring
            There's nothing left for us here
            And we won't waste anothor tear

 どうも二人はラテン系デカプリオを取り合い、夫々勝ったと思っていたら、セレブ系ヒラリーに油揚げをさらわれれてしまったらしい。
 それで、傷を舐め合っていたけど、これから先が都はるみさんとは違う。二人は決然と立ち上がり、もろ肌脱いでキャデラックでハイウエイを疾走、ワシントンに向かう。デカプリオを蹴散らすべく......。

 この歌、歌詞が長い。ヤマト系の優男森男は草臥れてしまったよ。
だいいち、急に伴奏がシンセサイザーに変わり、物凄い速度のディスコサウンドだ。もう車から振り落とされそう。
ドナもバーブラも驚異的な肺活量で叫びまくり、弾みまくる。まあ、その凄まじいこと!
 で、安全第一。以下は画像で GO。

    

 もう二人が何とわめいているのか、全然分からない。分かる方、おコメント下さい。
ドナとバーブラの掛け合いは凄いねぇ。ニッポンにはこういう歌手はいないね。
どうも失恋の歌らしいが、湿り気全然無し。
 まあ、やはり「泣いてなんかいられるないワ」、というタイトルですよね。
なお、最後に急ブレーキが掛かるからつんのめらないように。

 これをテープにして、軽自動車で比企丘陵を時速60kmで走ると、ストレス解消します。
「レコードCD化プレーヤー」がまた欲しくなった。

お詫び・作詞作曲家の名前、ワカリマセン。

バーブラは「クラシカル・バーブラ」という有名歌曲集を管弦楽団伴奏で出している▼。
ドビュッシー・フォーレ・シューマン・ヘンデル・と豪華絢爛。渋~くて陶然です。
名盤です。


昭和愛惜

2007-07-15 | 拍手

 

 本の題は「おせい&カモカの昭和愛惜」となっている。
 腰巻には「昭和党おせいさん&カモカのおっちゃんの人生の副読本」と。

だが、両方とも違うのではないか。
むしろ「お聖さんの人生読本」の方がこの本の内容を良く表すのではないか。

この本は新しく書き下ろしたものではない。
発表済みの小説や随筆の中から、人生観や警句・箴言部分を取り出して編集したものだ。
これを「アフォリズム」というものらしい。  
 (aphorism=簡潔鋭利な評言。警句。箴言=戒めとなる短い句。格言)

いつもの聖子節満杯で、大阪弁を交えながら、ほんわかと深刻な話題を取り上げている。
内容は人生全般にわたり、極めて広範である。
夫々数行から一頁足らずの短い文章なので、気楽に読み飛ばせる。
但し一々がズシンと胸に響いて、なかなか先に進まない。

「おせいさんの昭和館」の章には涙がこぼれる。
特に印象的な部分を例示しようとしても、全てが印象的で、それは無理。

終わりに近く、「カモカのおっちゃんという男」という章がある。
聖子先生のご主人のことを愛惜を込めて、淡々とユーモラスに思い出している。

  男は人生の曲がり角毎に当惑する。
  女は自分の選択を最上のものに捻じ曲げる勁さがある。
  女も本来、淋しい生物であろうが、紛れ易い、という神の恩寵がある。
  男は気が散りにくい、思いつめる、という厄介な美質を持っている。

と書いている。
これはおっちゃんとの会話で得た直感だそうだ。
36年間の共同作業には、やはりいろいろあったのだろう。

おっちゃんは60になったら、ワシが神サンじゃ!、と宣言。
嫌なことは一つもせず、従って病後のリハビリもせず、シュッと消えた。
いい人生の終わり方、と思う。

とも書いている。

この夫婦は理想的な、賢い男と女だった。

ともかく急いで、全部読んでは見た。
この本は何時も手元に置いて、聖書のように再読、再々読する本ではあるまいか。
困った時、苦しい時、腹が立つ時にこの本を読もう。
個人的な事柄は、ま、ぼちぼちゆきましょ、と言う気分になる。
殆ど自然に解決しそうであり、人生楽しもう、という明るい気分になれる。

  佐藤愛子・田辺聖子両先生

 聖子愛子先生は肌合いは随分異なるが仲良しである。
 この本も愛子先生の「今は昔のこんなこと」と同様に文春新書である。

腰巻の裏に、アベ氏の「美しい国へ」の広告が載っているのは文春の皮肉かも。
アベ氏にこそ、この聖子先生の人生読本を、先ず読んで貰いたいものである。
熟読吟味すれば、発言は変わってくるのでは、なんてことないだろうな、あの人は。
一見、軽く書いているけれど、アベ氏の鉋屑のように軽い長広舌より重い内容なのである。
なるべく多くの人に読んで頂きたい。

 

▲イラスト山藤章二・上「イラスト紳士録」下「新イラスト紳士録」文藝春秋社より。

「女の長風呂」は71年から16年間、週刊文春に連載された名物随筆です。
吉川英治文学賞を受けた「ひねくれ一茶」は傑作長編小説です。

          露ちるや むさいこの世に用なしと/生きのこり生きのこりたる寒さかな
小林一茶   
              


みんなで国語辞典

2007-07-15 | 拍手

  表紙(腰巻付き)

 「愛しの座敷わらし」には女子高生の梓美ちゃんが登場する。
パパと同じ部屋の空気を吸いたくない、なんて憎まれ口をきく反抗期真っ最中だ。

 梓美ちゃんは時々おじさんには分からない言葉を使う。
以前から、電車の中で聞く女子高生の言葉には分からない言葉があり、辞書は無いものかと思っていたら、ありました。

 「みんなで国語辞典」(大修館発行・937円)です。
この辞書の面白いところは、全国11万人から募集した言葉やその使い方から名作・迷作を厳選したこと。
 折込の葉書で、更に辞典に載せたい言葉を募集しているので、この字引はもっと充実するのかも知れない。あるいは、すぐ死語になってしまい、このまま約1300語で推移するかも。

 内容は下記のように分類されている。

   1.若者のことば(多分、来年は通じません)
   2.学校のことば(学生の生態まるわかり)
   3.ネット・メールのことば(全部わかるとヤバイかも)
   4.業界・専門用語(内緒話に使ってください)
   5.オノマトペ系のことば(なぜか聞こえる、なぜか伝わる)
   6.日常のことば・通のことば(辞典に載るのも夢じゃない)
   7.言葉さまざま作品集(①辞書は創作/②辞書は人生)

 以上、現在使われている言葉を集めて貴重なものである。
毎年版を重ねて中味も変化するだろうが、100年もしたら、お宝になること疑い無し、と信じて大切にしよう。

 どんな言葉が載っているか?本の腰巻を下に転写します▼。

  腰巻(後ろ)

 書を捨てて街に出よう、じゃなく、辞書を持って街に行こう、です。

 実はこの辞書には欠点がある。上記1~6に分類して国語が載ってはいるが、全体の索引が無いのだ。
例えば「萌え」を引こうにもどの分類か分からず、1.2.6.を彷徨ったが、見つからなかった。辞書というより、チャチな装丁だが考現学の専門書といった方が良いかもしれない。

梓美ちゃんとの交際には辞書が必要。

赤瀬川原平先生が「新解さんの謎」で紹介した三省堂の「新解国語辞典」も面白いが、大修館発行の他の辞典も欲しくなりました。


先輩のお言葉

2007-07-15 | じゃじゃ馬馴らし

 

 これまで「林住記」のカテゴリーは13枠であった。
先のことは考えずにブログを始めたものだから、カテゴリーがどうも記事としっくりしないことがある。
いくつかのカテゴリーに跨ったり、どれにも入れ難かったりするし、一向に人気が無いのは13という縁起の悪い枠数なのかも。
 それで、また1枠加えて14枠とします。

 「先輩のお言葉」です。

 新聞雑誌、TVラジオ、街歩き人交わり等で仕入れた「成る程」なお言葉を、嫌味ったらしい論考抜きで、そのまんま掲載する.......わけにはゆかないだろうな。
 ま、なるべくそのまま載せて、投稿作業の手抜きをする、という深慮遠謀です。

 先輩といっても年長者や上司ではなく、おッ、いいこと言うじゃん、勉強になるじゃん、と感心した人のこと。だから、幼児の場合でも先輩になります。
もう手遅れと言えばそれまで。あと50年生きていれば役にたつだろう。

 手始めは、欽ちゃん、とします。以後、ノッポさんほか.........。
続くかどうか、誰が出てくるか、乞うご期待。

 「雪渓」 森男