林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

仰げば尊し

2008-03-07 | 歌の翼に

おめでと。

 小沢昭一先輩はわが師である。
「小沢昭一の小沢昭一的こころ」に入学して以来、10年過ぎてもまだ卒業出来ない。

森男は取説さえ読まないから、好きな歌でも歌詞なんかまともに読んだことは無く、オンでいい加減に覚えていた。「歌の翼に」投稿するようになってから、歌詞を目で丁寧に読むようになったのである。

昔は小学唱歌「仰げば尊し」は今頃になるとあちこちの学校で歌われ、小沢先輩はちょっと懐かしく、お友だち(!)の若い娘さんに、この歌の感想を聞いたら、

  ワタシ的にワぁ、和菓子よりィ、スウィーツとかのホーが好き~

と言われて、口あんぐりだった、とか。

その小沢先輩も歌はオンで覚えていたらしい。
歌詞を目で読んで、ビックリした、とか。

     「仰げば尊し」

     仰げば尊し わが師の恩
     教(おしえ)の庭にも はや幾歳(いくとせ)
     おもへば いと疾し(とし) この年月(としつき)
     今こそ別れ いざ さらば

なあるほど! ビックリした。

小沢先輩も「いと疾し」を「愛おし(いとおし)」と覚えていた、とか。
「いと」は「いとおかし」の「いと」で、「大いに・たいへん」という意味。「いと疾し」は「たいへんに早く過ぎ去った」という意味だったのだ、と。
なお「愛おしい」が分からない朴念仁とは、森男は付き合いませんっ。

更に、「分れめ」は丁か半かの「分かれ目」ではなく、「別れよう」の文語的表現で「別れむ」なのだが、その前に物事、この場合は「今」を強調する「こそ」があるから、「む」が「め」に変換した、とか。
その辺のキビは国文法で習ったような気がするけれど、まだ覚えてるような優等生とは付き合えないね。

向田邦子先輩が「荒城の月」の「巡る盃」を「眠る盃」と覚えていて、後年それを名随筆集の題名にした、はず。
やはり取説と歌詞は読まないとダメだね。

小沢先輩の後輩の永六輔先輩のご恩も森男は忘れない。
永先輩によると、「卒」は物事をお終いにする意味がある、とか。
だから、小学校の卒業式は小学校の勉強をお終いにする式であり、中学校の卒業式...........以下同文。

そういう背景から、幼稚園で「卒園式」と言うのは、マチガイ、とか。
何故なら、「幼稚園がお終い」という意味になり、少子高齢化の象徴的な現象を表す、とするのは永森男説です。

ま、幼稚園は遊びがお仕事だから、「卒遊式」ぐらいが適切なネーミングと感ずるけれど、大学はどこもかしこも「卒遊式」だろうね。

(「知ったかぶり」はまだ続きます。)

 

上の写真の三人娘さん。貸し衣装を着用しています。お値段は、

   着付け(袴)8400円、アップ4200円、メイク3150円、早朝料金1050円
   合計16800円より

だそうだが、う~む。これが最低価格だから、「払うパパこそ苦しけれ」と変換します。
それに「アップ4200円」って、何だ? ヒップアップかぇ?
知ってる方、教えて丁。

(歌詞、続きます。)

         互いに睦(むつみ)し 日ごろの恩
         別るる後(のち)にも やよ忘るな 
         身を立て名をあげ やよ励めよ
         今こそ分かれ いざさらば

             朝夕馴(なれ)にし 学びの窓
             蛍の灯火 積む白雪
             忘るる間(ま)ぞなき ゆく年月
             今こそ別れ いざさらば 

やよ」は呼び掛ける声。やあ。やい。
なき」は「こそ別れめ」と同じ国文法問題です。

この歌の曲はスコットランド民謡ですが、
教科書に採用された詞は1884年(明治17年)に、何人かが合作したらしい。
2番と3番の歌詞は下をご覧下さい。戦争に関わる歌詞のので割愛されることが多い由。
別に悪いとは思えない。なんか朝日的偏向ですね

小沢先輩は、「ある大学教授が勧めるのを聞いて、腰が引けた」ように、
この歌は、坂東眞理子先生からは勧められたくないですね。
 

ご注意・小沢先輩と永先輩のお言葉は、耳が遠いので、聞き違いかも。

▲画像は「people group 」からお借りしています。  


問題解決は丸投げ

2008-03-06 | じゃじゃ馬馴らし

  

 とうとう、大晦日が近くなった。

Nの「フレッツセーフティ」とかいう警備装置が悪者に負けてしまい、3月末でお仕事お終い、とうお知らせである。
サッパリ分からぬご丁寧な日本語でお知らせが来て、他にも、Mには殆ど脅迫の「重要なお知らせ」メールを何度も受信したが、全く意味不明。
何をどう操作したらいいのか、てんでダメ。

Nは何とかいう新しい脳味噌を盛んに勧めるが、色々突っ込むと、「Pが凄く重くなる」そうだ。
この会社は「今なら0円」と年中言ってるが、問い詰めると何ヶ月か後には今より料金が高くなる仕掛けであり、油断禁物、火の用心。

「重くなる」、とは遅くなること。
「今なら0円」、とは「値上げ」と同じこと。

ハッキリ始めからそう言えっ。

現在、「ぶらぶら」という仲介会社を使っている。この会社はNの親類の由。
ここが勧める「ぶらぶらホー摩訶不思議」という脳味噌を、Pに入れれば、さほど遅くならず、僅かな賃料で脳味噌の熟成に合わせてお利口になる、というAをようやく引き出した。

そうならそうしようと色々試そうにも、合言葉が分からぬ。
いや、「ぶらぶら」に申し込んだ時に、「登録証」とかいう面妖な一覧表が届いたが、合言葉がいくつもあって、一体どれを使うんだっ。
全部試したが受け付けぬわぃ。

問い合わせのMに対しては、「お客様の合言葉は変更しておりません」のAM。
ふんっ。そんなこたぁ分かってる。どれを使うか、を聞いてるんだっ。この役立たずっ。

買い集めたCDを「データベース化」している、と自慢する友人がいる。
QへのAは、何を言ってるのか、あんにゃもんにゃ、である。
「データベース化」とは、たかが「一覧表」のことであった。けっ。

Nで稼いで、Nで銀行取引をして、仲間に一斉Mする友人がいる。
最近、耳が悪くてPを殆ど使わない、んだと。Pは目と指先で使うんでないかぃ。
森男の大声が聞こえないのかぇ。

嗚呼、森男はつくづく友だちに恵まれてないなぁ.........。

自ら艱難辛苦の結果、ぶらぶらな脳味噌をPに移植出来たにしても、今まで買ったつもりが実は借りていた警備装置を外してNに返送しないと、Nは今までどおりの料金を天引きする仕掛けになっている。悪だくみだけは発達してやがる。
こんがらかった電線を付け替える難工事もある。
Pを再教育しなければなるまい。

上図のチラシによると、「一人で考えるには限界があります。」そうだ。
遠回りをした森男も考えた。

そこで、樋の開通や網戸張替えをお願いしている便利屋さんに考えて貰った。
.........社長、なんか怯えてる。要望を詳しく話し過ぎたようだ。

それでも、今となっては頼りになるのは社長だけである。
全部、一切合財、預金通帳まで見せて、丸投げすることにした。
手ぐすね引いて待ってるよ。


つつじ甦る

2008-03-05 | お節介

 
 

 昨年末から続けてきた雑木林の藪の伐採がやっと一段落し、遠く秩父の山並が見えるようになった。後は乱雑に転がっている倒木や枯枝の整理である。
天気の良い日の午後、3~4時間の作業だった。
人は通らないし単独作業だったので、誰に気を使うこともない気侭な作業が出来た。

収穫は美しい雑木林の風景が甦ったこと。新しい知り合いが出来、所有会社の担当者からは感謝されていい気分なこと。それに、指の豆。
代償は鋸の替刃3本、ズボンのカギ裂き数ヶ所。バネ指の悪化。

ここは山躑躅(つつじ)が自生している。
日が差すようになったので、来年は躑躅(つつじ)の名所になるだろう。
ここに、わが猫額亭で養成中の藪椿や辛夷(こぶし)の苗を移植したい。
団地住人が狭い庭に持ち去らなければ、の話だが。

以前の雑木林は倒木や枯枝が散乱。ヒサカキが生い茂り、分け入るのも大変だった。

 

下は、次の伐採対象区域である。奥の檜林まで約50mの長さがあり、幅は約20mの傾斜地である。

そろそろ蛇がとぐろを巻いてひなたぼっこをする季節になった。
メジロの番いが直ぐそばまで飛んで来る。新居を構える準備らしい。
作業は慎重に、慎重に。

 

▲林床の緑は草ではなく、ヒサカキの「葉っぱチップ」です。
3週間もすると、落葉と見分けが付かなくなるので、寄せ集めません。


先生の品格

2008-03-04 | 重箱の隅

  

 他人さまの品格を学習した「女性の品格」が280万部も売れたので、今度は「親の品格」である。
早くも70万部も売れて、世間はチョロイものです。

そういえば、女性は物凄く、親もそれなりに品格が上がったようだ。
誰だ、へ~、だなんて......。先生に失礼ですよ。

先生は、親から子に伝えておきたいことが66あるのだそうだ。
新聞広告で特別に18、教えてくれている。

   ・子どもの機嫌を取らない
   ・みんなで食事する
   ・乗り物のなかでは座らない
   ・約束は必ず守る
   ・悪口は言わない
   ・差別をしない
   ・けっしてごまかさない
   ・自分の職業について語る
   ・正しい日本語を使う
   ・いじめをしない子に育てる
   ・勉強は強制しない
   ・チームプレイを学ぶ
   ・お金の経験を積ませる
   ・祖先を大切にする
   ・好きな本を読ませる
   ・子ども部屋にテレビをおかない
   ・挫折を忍耐強く見守る
   ・感謝の気持ちを言葉で表す

ふむふむ。結構毛だらけ猫灰だらけ、ですね。
先生にしか出来ないことばかりだけれど、ま、こう書かなければね。

どういう風に書いて756円に膨らませたのか、ブログの参考にちょっと立ち読みしたい。
「朝飯の品格」780円より安いが、品格はどうだろうか。

ところで、

   ・人真似はしない
   ・柳の下に泥鰌は何匹もいる

は「先生の品格」を次に書くとしても、載せないだろう。


寄付条例

2008-03-04 | 床屋放談

                                     

                      

 隣の鶴ヶ島市が「寄付による町づくり条例」を議会に提案した。
予め使い道を示し、住民や企業から寄付を募る条例であり、全国では32市町村が導入しているが、埼玉県では初の制定になる。

寄付は一口5000円の予定で、同市が予定している使い道は、以下の五つである。

 ・子どもたちを応援する事業
 ・健康と福祉の町づくり
 ・緑の保全と地球温暖化の防止
 ・文化と芸術活動の振興
 ・活力に満ちた町づくり

寄付する人や企業は上記から選んで寄付をする。
市は寄付金の受皿となる基金を設けて積み立て、必要額に達したら事業化する。
同市では目標額は定めず、市民と行政が協力して具体的な使い道を決める由。

条例の制定により寄付の使い道が透明化され、市民らの市政への参加を促す効果を期待している。

ところで、確定申告の際の所得控除の一つに、「寄付金控除」がある。

 ・国や地方公共団体に対する寄付金
 ・社会福祉法人に対する寄付金
 ・特定の政治献金
 ・(その他三つあるが意味分からん)

等の支出がある場合に、寄付金控除が適用される。
医療費や社会保険料ほか諸控除をする前の所得の40%が最大控除額ということだろうかな。

この辺のところをもっと分かり易くして、寄付金がまるまるバッチリ控除されるなら、使い道がさっぱり分からない税金より、機嫌よく出せるのだが.......。

ま、こういうところに目を付けた鶴ヶ島市はエライ。
わが日高市には思いもよらないこと。


校庭の収穫物

2008-03-03 | 遠い雲

 

 3月は小学校の雑木山での作業になった。
この雑木山は腕白たちがタイヤ伝いに攀じ登り、駆け下る急な山である。

作業は斜面に茂ったヒサカキ、シラカシの伐採である。
頼まれることは嬉しいけれど、この程度の作業は小学生がやったものだ。

小学校1年生の頃、戦争は末期状態で、毎日ひもじい思いをしていた。
なにしろ椿や桜や躑躅の花の蜜を吸ったり、玉蜀黍の幹をかじって甘味を補給していたんだから、まるでメジロか芋虫だね。

校庭は小学生たちが耕して、薩摩芋やカボチャを栽培していた。
敗戦の夏、収穫があったはずだが何のお裾分けも無く、小学坊主でも校長先生たちが横取りした、と憤慨したものである。
エライ人が信用出来ないのはその時以来で、これを虎馬と言うんだろう。食い物の恨みはコワイよ。

また、もっと急な萱山に上り、兵隊さんの布団の綿の代用にススキの穂を集めさせられた。萱の葉で手が切れて辛い作業だった。
飛行機を飛ばすために松ノ木の根っこを掘らされた。
今となっては馬鹿馬鹿しい限りだった。

食わなくてふらふらでも、身長は170まで伸び、教科書や授業は無くても社会に出て、稼いでせっせと税金を納め、百近くまで生きている。
頼まれることは嬉しい。作業も楽しい。学校の応援も大賛成。
でも、子どもが勉強だけでいいのだろうか。次は仲間に入れてやろうよ。

作業はPTAと合同で行われた。
現役パパたちはガソリンの匂うチェンソーを唸らせて、声もかけずに木を切り倒すのでヒヤヒヤ。アララ、山桜の大木を伐採しちゃった!
ウーン、われわれ退役パパたちは大いに残念だったが、言わない言わない。
ワカイモンは機械に頼り過ぎ、もののあわれが分かっていないね。

作業は事故も無く、丘の上公園よりも早く、昼前に終了した。
たまには小学校もいいものだ。
ご苦労様のおむすびと味噌汁を、ごちそうさま。
ああ、有難や有難や。

▲山の麓に束にした枝葉は、左に並べてこの3倍。
搬出は業者がする由。子ども達にやらせれば、大喜びで片付けると思うけれど......。


雛飾りお宝展

2008-03-02 | 風に吹かれて

 

 in 飯能である。「飯能市魅力アップ支援事業」である。
「雛飾りお宝展 in 飯能」である。
主催は「森と街を結ぶ『木馬をつくる会』」で、後援は飯能市と飯能商工会議所である。主な会場は、

  ・ギャラリーゼフィルス
  ・飯能市郷土館
  ・絹甚の店蔵......(3/1土のみ)

であり、他に市内商店街の90店以上の各店である。
期間は2月29日から3月3日まで。但し、3月3日は20店以上がお休みです。

A2版で表面は色つき、裏面は1色刷りの特大チラシが、「まちなかから里山へ雛飾りを訪ねて小さな旅をしませんか~」と誘っている。
家に籠ってられないじゃないか。

.....で、下の写真のとおりでした。

今、修復工事中の「絹甚の店蔵」▼を実は期待していたが。...........。

 

枯木に目印のピンクの旗がある蔵造の喫茶店▼。.......とほほ。

 

他は大体こんなもの▼。......みじめ。

 

小さな旅を楽しむ、足袋ックスが似合いそうなご婦人連れが何組かいたけれど、夕方の商店街はこんなもの▼。........からんころん。

 

ギャラリーゼフィルスは通り過ぎてしまい、郷土館は遠いから諦めた。
だからもっと見ごたえのある雛飾りがあったのかも知れないが.......。

市や商工会議所は木馬を作ったり、ザクロの鉢植えを並べたり、金魚の水槽を店に設置したり、お祭りをやったり、とイベントに極めて熱心である。
でも、お客としては店舗の充実を期待している。

山越えで行くスーパーが出来て、わが町の団地のスーパーは近く店仕舞いの由。
その他、飯能日高の商店のやる気の無いこと.........。
年中ぼんぼりしていて暦遅れ。

飯能駅近くの商店街が寂れると、だんだん困ったことになる。
お店本来の営業努力をお願いしますね。


MOON RIVER

2008-03-01 | 歌の翼に

 

 ティファニー宝飾店前で朝食をするホリーは、美しい娼婦だった。
東京ミッドタウンに贅沢な店はワンサとあるが、誰が買うのか、と僻んでしまう。

映画はニューヨークの話。主題歌は叙情的、牧歌的、ノスタルジックな名曲である。
虚飾の街TMTにも、この歌は良く似合う。

        「Moon River 」             

        Moon river, wider than a mile
                  I'm crossing you in style someday
                  Old dream maker, you heart breaker
                  Wherever you're going
                  I'm going your way

                  Two drifters off to see the world
                  There's such a lot of world to see
                  We're after the same rainbow's end
                  Waiting 'round the bend
                  My huckleberry friend
                  Moon river and me.

▼川底から見上げると、そこにはバベルの塔が。

♪作詞ジョニー・マーサー、作曲ヘンリー・マンシーニ
♪試聴はアンディ・ウィリアムスでどうぞ。

 


がんばるわ

2008-03-01 | 風に吹かれて

 

 見渡せば、全て横文字の店。
通路に人は多いけれど、ツンと澄ました店内はガラガラ。
贅沢な内装や什器に投資したので商品は十分に仕入れらず、ガラガラ。
高いテナント料を払い、店員には給料を支給し、よくやっていける、と他人事ながら心配である。

蜘蛛の糸で助かる店は僅か18店舗しかない。
3年後は如何に?

 

その中で、狭い店だが商品は満載、お客が立て込んでいる店があった。僅かに1店、ニッポンの店である。

 

わたし頑張る和、と言っているようでほっ。

他に羊羹の老舗が出店しているが、愛想の無い店構えであるな。