林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

長続きする理由

2009-10-25 | お節介

長い坂道を歩いて隣町の自治会館へ行った。
公園の里山を守る会の総会に出席するためだった。

会は発足してから9年経った。
公園の麓に住む前会長夫妻が、あまりの荒れように草刈を始め、それを見た近所の住民が応援を始め、自然にボランティア組織になった。
国交省から表彰もされた。

現在、会員数は120人余り。うち作業従事会員は約40人、他は賛助会員である。
年会費はそれぞれ1000円を一括して納める。

9回目総会で、会の発起人である初代会長が体調を崩して辞任。
代行を務めていた事務局長が二代目会長に就任した。新会長は随分皴が増えたけれど、最年少である。

現役中の新会長とは別に、建設業界卒業氏を親方に選任し、来年度は高嶺者も登れる緩い傾斜の山道を新設することにした。
出席者全員、自分たちの事でもあり、これに拍手した。

新会長によると、このような自然発生的なボランティア組織は、3年目には自然解消することが多いそうだ。
この会が10年目を迎えられたのは、新会長の分析では以下のとおりです。

  ・無理無茶はせず、できる範囲で、ゆっくりやった。
  ・義務とは考えず、暇潰し、お遊び、くらいに考えていた。
  ・会則は作ったけれど、その後、読んだことがない。
  ・行政からの助成金はなるべく貰わない。企業からなら喜んで頂く。

実際、公園麓の小屋に到着すると一休み。作業現場に登って一休み。作業を始めて一休み、そしてお茶、だからね。
それに、今年は、暑い日、雨が降りそうな日、雨の後、気が進まない日はサボった、つまり殆ど参加しなかったけれど、誰からも咎められなかった。
会則なんか、あったっけ?

また、市役所が立ち上げた同様組織の近況は知らないが、色々モンダイあり、だった。
行政は僅かな助成金で縛ろうとし、初代会長は行政との折衝にご苦労をされたようだ。

作業場所が公園なので、行政との関わりは避けられないが、やはりオタノシミは自己負担が正しい姿勢だ、と思う。

なお、この会も高齢化現象が著しく、新規会員を手を尽くして求めている。
しかし、団塊の世代とかいうご連中は奉仕の精神に欠け、ジコチュウでダメであるな。
こういうタノシミな作業は遠巻きにして、お犬さまの散歩に従うばかり、である。

 

 上の公園は、わが町の割合上の方にある公園で、もうすっかり秋景色でした。
 会場は、更に坂を上がった隣町にある瀟洒な自治会館でした。


ほうきぐさ

2009-10-24 | 庭いじり

子どもの頃、実家の庭に箒草があった。
毎年、こぼれ種から発芽し、秋になると見事に赤くなった。

高麗の里でも古いお宅の庭には自生している。
ふんわりとした赤の諧調が素晴らしい。性質は強く、こんな場所でも赤くなる。
夏の緑は鮮やかに優しい。

国営ひたちなか公園では「コキア」と名を変えて、大切にされているようだ。
猫額亭にも数株欲しいけれど、とてもそんな余地は無い。

実は食用になるそうだ。
秋田名物「とんぶり」といい、美味で栄養豊富、とか。


秋色三色

2009-10-23 | 高麗便り

高麗の里にも秋が来て、赤、黄、青の三色が揃いました。
赤い葉は蔦です。つたない知識なので、品種名はワカリマセンが......。

黄色の葉は荒地にはびこる落葉性潅木です。
名前は知りませんが、桑かも。
普段は冴えない、ただ強いだけで、迷惑な潅木でした。

青い花は「琉球朝顔」とか。花も葉も薩摩芋を大型にしたようです。
寒くなる前に根を鉢に上げ、暖かい場所に移す由。
農家のおばあさんが教えてくれました。

琉球朝顔について、詳しいブログが見つかりました。
上の三色の実物は、もっと鮮やかです


ある女優の死

2009-10-23 | 床屋放談

認知症を患っていた女優が、数日前、くも膜下出血により危篤となった。
民放TVで話題になり、とうとう亡くなってしまった。
享年76才、とは少し早過ぎた死で痛ましい。

TVは夫の老俳優を、「愛妻家」、と盛んに持ち上げている。
だが、はたしてそうだろうか。

女優は悪役や汚れ役で評判を取っていたわけではない。
ミュージックフェアで司会をやっていた頃は、どうしても地が出てしまい、成功はしていなかったが、知的な美人女優を演じていた。

それなのに老優は、認知症を患う女優の、無残な動画をマスコミに晒した。
「愛妻」とそのファンに対する配慮に欠けた、酷い仕打ちだと思った。

女優が亡くなるとTVカメラの前で、泣き濡れながら舞台の上の台詞のように心情を縷々語った。天国での再会とか百万遍のお別れキッスとか........。
こんな愁嘆場を、素で見せることは避けて欲しかった。

役者は男女とも、夢を売る職業である。老け役でも汚れ役でも華を見つけたい。
貧乏でも、貧乏を見せないで欲しい。やつれても、やつれは見せないで欲しい。

女優の危篤は隠したまま舞台出演を続け、公演を全うしてから、死去を公表すべきだった。その際、詳しい症状の説明を聞きたくはない。

関係者は動顛した老優を少しも庇わず、むしろ客寄せに利用したように感じた。
人生経験が豊かなはずの老優はそれに乗った。

見ているのが辛く、不快になりチャンネルを変えた。
しかし、すべてのTVが同じ話題と動画を延々と続けていた。


川越の高い空

2009-10-22 | 風に吹かれて


蔵造りの重厚な店が並ぶ川越の空は、素晴らしく広く、高い。


これは電柱電線を地中化した成果だ。町衆の意気込みに拍手しよう。


因みに、野放図無く開発された西武本川越駅周辺で、山車はこうなる。


駅前はもう手遅れ。少し先の店舗が密集している辺りはまだ間に合うはず。


土蔵造りは無理だが、それらしく改修してほしいものです。

無理矢理まとめた今年の川越祭りは、これでお終いです。
来年の川越祭りをお楽しみに.......


川越あいどるず

2009-10-21 | 風に吹かれて

川越祭りの見ものは、豪華な山車行列を先導する女の子たちだ。
少女たちの周りは笑顔、笑顔、笑顔。他所者も笑顔。


今日日、女の子にカメラを向けると、睨み返され、悪くすると警察に通報される。
しかし、川越祭りの少女たちはカメラの砲列に、ニッコリしてくれる。
付き添う祭り装束のお父さんは、笑って笑って、などと嬉しそうに応援してくれる。


いいなぁ、凄~く似合ってるよ。
他所のおじいだけれど、ウチの孫のように自慢したくなりました。
可愛いなぁ。

少女たちは山車行列の先導する。
大群衆に囲まれて、なかなか撮影できません。
来年はもっと沢山のいい写真を撮るために、一工夫をしなくては、と反省頻りです。


ありがた迷惑

2009-10-20 | 風に吹かれて

可愛い子が丈夫に育つように、とは親のありがたい願い。
でも、きょうの子どもたちにとっては、甚だしいありがた迷惑。

子どもがワッと泣き出すたびに、見物人はドッと笑った。
いいなぁ.............

有難い親は可愛い子を抱えて、続々と続く。
その都度中腰になるお獅子は、この後、腰をさすりながら引っ込みました。


川越芸者 ゆいさん

2009-10-19 | 風に吹かれて

川越はイモである。別に悪口をいっているのではなく、名物がイモ、つまり薩摩芋である、ということですからね。

華やかなな衣装で祭りに参加している人たちも、おイモさんである。
つまり、健康、円満、素朴、美味、ということで、褒め言葉ですからね。

そんな人たちの中に、トビキリの美形がいた!右から加菜子さん、幸子さん。
このお方さまたち、イワユル、川越のキレイドコロだろう。

そのうちの「ゆいさん」が、この森生めに流し目を送って下さった、と思いたい。
真衣さんも好き。さゆりさんは少しキツそう。

おらおら......そこのシラガアタマ、どいて下さいね、ったらもぅ.......。
お名前聞けないじゃないか。左の子、好きだなぁ。

薩摩芋由来の銘菓については、老舗「亀屋」と「くらづくり本舗」のHPをどうぞ。


川越祭りはペケだった

2009-10-18 | 風に吹かれて


川越祭りは歩くのもやっとこさ。写真どころじゃなかった。
愉快になるつもりで行ったが人が多過ぎ、自分のことは棚に上げて、早く人口が減ればいい、と思った。

蔵造りの2階に陣取るとか、脚立を持ってゆき、山車が来る1時間も前からいい場所を獲得しておかないと、いい写真なんか撮れるもんじゃなかった。
......それにしても、いいカメラ持ってやがる。

陽射しが傾いた頃、札の辻で、時の鐘や重厚な蔵造りの店を背景に.....、などとあらかじめ黒澤監督みたいに、アレコレ考えてはいた。
だから本当はいい写真が撮れるはずだった。

西武本川越駅に着いたのはそろそろ夕方の3時だった。駅構内から既に阿鼻喚である。
駅前のバスターミナルはさながら草臥れ果てた難民たちの広場になっていた。
群集を掻き分けて大通りに出た。

見事な山車を撮ろうとしても、ステキな町娘を写そうとしても、人人人が邪魔をする。森生は見物の大群衆が邪魔っけどで、ずっと赤い顔して怒ってました。
あ、鼻はこんなに高くはないですからね。

そういう訳で、甚だ不本意な出来ではありますが、明日から出来れば数本投稿するつもりです。
撮れた数は少ないし、碌な写真は無い。
どうなることやら.........


時差ぼけ

2009-10-17 | 林住期

昼間、眠くて困る。いつ寝ても、誰からも文句を言われないが、困る。

夜遅くまで「林住記」を加減乗除していると夜が更ける。いくら、人生は短く夜は長くても、やはり眠らなくては身がもたぬ。
で、掛時計を見て、遅くとも12時には2階の寝床に入る。

朝、5時に用を足すと、TVを点けてまた眠る。
しかし最近はTV体操に付き合うために目は開かないが、6時20分には布団を出る。
レオタードのお嬢さんたちと共に体操するのが楽しいのではなく、中沢正夫先生の、

     眠るのはいつでもいい、一日「合計で」6時間眠ればいい。
     但し、起床時間は決めておくこと。

という教えを守ってるのだ。

ゆうべ寝る前に、「昼間、何故眠いか」が分った。
「林住記」を書く書斎(実は多目的大部屋)の掛時計が、50分も遅れていたのだ。

つまり、わが猫額亭は2階と1階とで1時間近い時差があった、というワケ。東西ではなく、上下の時差があったのだ。寝不足は当然、なのだった。

「林住記」は、流行らない作家のように、身を削って書いてます。
でも、誰も認めてくれないし、ちっとも痩せず却って肥るようだ。

日に3本も投稿するなんて、バカなことはもう止めよう。
早く寝て、インフルに負けない体質にしよう。充分に眠れりボケの進行を止めよう。

今はもう秋。身辺整理の秋だ。
勤続疲労の掛時計や固まってしまった腕時計は、修理なぞせずこの際捨ててしまおう。
時計にはそれぞれいろいろあった。昔のことは時計と一緒におさらば、だ。


寄り道工房

2009-10-15 | 風に吹かれて

山を越えて飯能へ行く時に、手作り工房の前を通る。
丸太小屋風の小さな工房の名前は「サンダ」とか。

フランスのお祖母さんの名前を孫娘が頂いて、工房の名前にした由。
娘といっても、もう夢見る頃を遥かに過ぎたお母さんですが、写真を撮ってもいい、と言ってくれる嬉しいお人です。

売り物は全部、まだ夢を見ているお母さんの手作りで、よくもまぁ......、です。
場所は観音寺の少し北。新道の東側で、ハイキングコースから外れて大分不利。

ふくろうが、買って買って、と迫ってますが、持ち物を減らす、という基本的大方針があるので買わなかった。財布は入れるものが無いから買わなかった。

天覧山多峰主山からの帰り道に、ちょっと寄り道して、代わりに買って上げて下さいね。
小さい店内のあちこちでWELCOME してくれます。