長い坂道を歩いて隣町の自治会館へ行った。
公園の里山を守る会の総会に出席するためだった。
会は発足してから9年経った。
公園の麓に住む前会長夫妻が、あまりの荒れように草刈を始め、それを見た近所の住民が応援を始め、自然にボランティア組織になった。
国交省から表彰もされた。
現在、会員数は120人余り。うち作業従事会員は約40人、他は賛助会員である。
年会費はそれぞれ1000円を一括して納める。
9回目総会で、会の発起人である初代会長が体調を崩して辞任。
代行を務めていた事務局長が二代目会長に就任した。新会長は随分皴が増えたけれど、最年少である。
現役中の新会長とは別に、建設業界卒業氏を親方に選任し、来年度は高嶺者も登れる緩い傾斜の山道を新設することにした。
出席者全員、自分たちの事でもあり、これに拍手した。
新会長によると、このような自然発生的なボランティア組織は、3年目には自然解消することが多いそうだ。
この会が10年目を迎えられたのは、新会長の分析では以下のとおりです。
・無理無茶はせず、できる範囲で、ゆっくりやった。
・義務とは考えず、暇潰し、お遊び、くらいに考えていた。
・会則は作ったけれど、その後、読んだことがない。
・行政からの助成金はなるべく貰わない。企業からなら喜んで頂く。
実際、公園麓の小屋に到着すると一休み。作業現場に登って一休み。作業を始めて一休み、そしてお茶、だからね。
それに、今年は、暑い日、雨が降りそうな日、雨の後、気が進まない日はサボった、つまり殆ど参加しなかったけれど、誰からも咎められなかった。
会則なんか、あったっけ?
また、市役所が立ち上げた同様組織の近況は知らないが、色々モンダイあり、だった。
行政は僅かな助成金で縛ろうとし、初代会長は行政との折衝にご苦労をされたようだ。
作業場所が公園なので、行政との関わりは避けられないが、やはりオタノシミは自己負担が正しい姿勢だ、と思う。
なお、この会も高齢化現象が著しく、新規会員を手を尽くして求めている。
しかし、団塊の世代とかいうご連中は奉仕の精神に欠け、ジコチュウでダメであるな。
こういうタノシミな作業は遠巻きにして、お犬さまの散歩に従うばかり、である。
上の公園は、わが町の割合上の方にある公園で、もうすっかり秋景色でした。
会場は、更に坂を上がった隣町にある瀟洒な自治会館でした。