林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

山がついてくる

2010-01-08 | 高麗便り



新住民が住む町からは、左から高指山、日和田山と並んでいて、下手な屏風絵のようだ。

坂を下り高麗の里を歩くと、山が追いかけてくる。あれま、高指山が日和田山を追い越した。
ここでは左から日和田山、そして右奥が高指山と格好良く繋がるのだ。

高麗村高麗川村高萩村が合併した時、「高」が付く3村から日和田山がよく見えるから、「日高町」にした由。
安易な命名だが、3村から眺める日和田山は貫禄があり、納得できます。

ここは県道から少し入ったマチの真ん中です。
「町」は、これでも今では「市」ですからね。


眠る山

2010-01-08 | 拍手

寒い。北風が骨身に凍みる寒さです。
.......あぁ、また山が「ごぉ~」と鳴った。
こういう日は外出を控え、ブログネタを探しに「季語別俳句歳時記」を覗いています。

「山眠る」は冬の季語。検索するとあるわあるわ、全部で300句以上ありました。
何、これ?な句もありますが、きりが無い。
始めの100句から心引かれる句を選んでみました。

これは深く心に染み入る2句ですね。

           山眠る夕日の中の父母の墓
                              ..........村田近子

           斎場のけむりまともに山眠る
                              ..........荒川香代

            

上手いなぁ。そのままだ。感心します。

           山眠り雲なき空の乾きおり
                              ..........太田秦樹

           山眠るうしろにいくつ山つらね
                              ..........宮津昭彦

           存分に日を浴びて山眠りけり
                              ..........酒井多加子

           倒木の塞ぐ杣径山眠る
                              ..........青木幸子

            

何があったのだろうか........。
山を詠んで山ではない。いろいろな人間模様を想像させられます。

           山眠るふしだらな娘でありますが
                              ..........日下敬

           山眠る男の首のずんぐりと
                              ..........小林恵美子

           その先の事は言ふまじ山眠る
                              ..........稲畑廣太郎

            

北風が吹き抜ける情景を可笑しく巧みに表現し、これこそ俳諧、と解釈しましたが.......。

           山眠り山姥かけ抜く尾根伝ひ
                              ..........森景ともね

それなら、と森生がマネした駄句です、というか川柳かな

           風の中鼾をかいて山眠る
                              ..........猫額亭森生

            


ろうばいが咲く道

2010-01-06 | 高麗便り



いい香りがする。
屋敷林に囲まれた陽だまりで、ろうばい(蝋梅)が咲き始めたのです。

高麗の里は、車が疾走する幹線道路より、曲がりくねった狭い脇道を歩くのがお勧め。
空気が澄み、蝋梅の甘く爽やかな香りが漂っています。




うんざり龍馬

2010-01-05 | 重箱の隅

お雑煮だって三日も続けばウンザリなのに、NHKときたら年末年始、朝から晩まで龍馬龍馬龍馬龍馬龍馬だった。終いには「鹿」を付け足したくなった。

番組つなぎの1分間CMならまぁ我慢が出来る。しかしニュース番組で取り上げたり、一旦クビにした脱税王クオリオ先生まで駆り出して、翼賛番組をでっち上げ、よいしょよいしょの連続だった。

4日の朝7時のニュースでも、まだ龍馬を続ける図々しさ、無神経には呆れますね。
新聞の番組表で拾えるだけでも、4日一日で6回も放送していた。世間は4日ともなれば通常勤務になるのに、NHKは正月呆け。

龍馬CM番組を何回、延べ何時間放送したか、誰か調査分析し、NHKの異常な独善を報告して欲しいものだ。

あんまりしつこいので、年末年始、龍馬CMが始まるとチャンネルを切り替えていた。
肝心の「龍馬伝」は見る前からウンザリで、結局、あんなもの見なかった。

民放TVの新年馬鹿騒ぎは、無料だから見なければそれで済ませるが、NHKは見なくても視聴料金をふんだくる親方日の丸。いずれ第二の日航化間違いなしですね。

結局、NHKに割り当てているチャンネル数が多過ぎるのだろう。
正月から腹立ってます

●お若い方々へのお願い●
この記事は福山雅治氏のワルクチを書いてるのではありませんよ。
NHKヒハンですから、怖いコメント寄せないでね

挿絵は山藤章二画「柳家小三治」(新潮社’85年刊「オール曲者」から)です。


聖天院は石段の上

2010-01-04 | 高麗便り


日陰で賑わう高麗神社とは対照的に、陽だまりの聖天院はがらがら。
多くの人が聖天院に気付かず、気付いても高麗神社の一角と看做し、聖天院派としては面白くない。

高台にあるので景色は最高。
前・現方丈さんこだわりの伽藍や庭園は見事ですよ。


問題は百段もある石段。大抵の人が一息か二息入れないと本堂まで登れない。
しかし、不肖森生は日頃の鍛錬が奏功し、一気に本堂まで。救急車は別の人用ですからね。



         

手伝いに来ていた妃殿下や仙人や先生、そして和尚さんたちと雑談。
その後、いい気持ちで山上にある檀君石像にもご挨拶。猫額亭から移植した椿や山吹が元気で嬉しかった。


鐘楼からは、日頃から足腰と心臓を鍛えてくれている多峰主山が拝めました。
神社仏閣よりも、本当は山歩きの方がご利益がありますね。

 石段上で倒れた人は、結局大したことはなく、救急搬送されませんでした。めでたしめでたし。


高麗初詣事情

2010-01-03 | 高麗便り

埼玉県にある初詣の名所は大宮氷川神社か、ここ高麗神社です。
ご利益は「立身出世」。これからの方はどうぞ。

巾着田前から農免道路を歩いて行きましたが、大渋滞です。
排気ガスを浴びながら約40分。歩道が無いので、のどかな景色を呑気に楽しめません。

日陰にある高麗神社は寒い。寒いが熱い、雑踏のチマタ。
本殿参拝は長い行列。露店が出す煙と群集が巻き起こす土埃で境内はもうもう。


こんなに参拝客が多くては僅かなお賽銭では、神さまだっていちいちネガイを聞いてられません。
立身出世祈願は他の月をお勧めします。



日赤が献血車を2台派遣し求血中。車殺到の中、貴重な駐車場所を提供した神社は偉い。
今日は特にO型が足りない由。最近のニッポン人は小型人間ばかりだもの、O型不足は当然ですね。


「大麻頒布所」とは大胆不敵。怪しい三人。神宮なら治外法権かい?
大量の御神籤の中には、もしかすると.......。




出世は止めた。参拝はせず、さっさと行く先を変え、隣にある空いている聖天院へ。
高麗神社は「神社」。聖天院は別法人の「仏閣」ですからね。

石川遼クンは埼玉県の偉人です。
聖天院は明日ご報告します。


多峰主山正月二日

2010-01-03 | 高麗便り

どうしてもスカイツリーを撮りたい。
多峰主山の二日目は、時間を変えて夕方に登った。
富士山は肉眼でも見えなかった。不思議。
代わりに東京スカイツリーがぼんやり見え、撮影もできました(▲)。やれやれです。
こんなんで、地デジ写るんでしょうか。

時々作業に行く、丘の上公園の長い坂道。下の屋根は(西武)横手団地。

関八州見晴台と、送電線が掛かる山上の阿寺集落。少し左が顔振峠。

今日は夕方お馴染の人々がいた。寒くなるまで歓談。
すっかり痩せた大猪君。大晦日、山頂祝い酒が祟り、入浴中失神とか。
それで新年から断酒を決意。いつまで続くか。

日没近く、団地の上まで下りて来ると、北正面の日和田山は、「山眠る」でした。

建設中の「東京スカイツリー」は、中央(西武入間駅)赤点(看板)の真上にあります。


多峰主山元旦登山

2010-01-02 | 高麗便り

元旦の正午前、多峰主山に登った。
常連は居らず、普段は見かけない人ばかりだった。

途中の針葉樹林には冷気。......清々しい.、と痩せ我慢。

雨乞池には薄い氷。よ~く見れば写ってます。

日陰の坂道には、大晦日夕方の吹雪の痕跡。霜ではありません。

落葉樹林にすっくと立つ寶篋印塔。

常盤平の陽だまりで、正月料理を嬉しそうに自炊するご同輩。

御嶽八幡さまには、健康祈願の5円硬貨を3個も投げ入れ、くれぐれもお願いしました。こんなこと初めてです。

(東急)武蔵台団地、中央に(西武)高麗駅、日和田山、そして右奥は高麗本郷。ややこしいでしょ。 

関東平野の西の果てから、東の果てに霞む筑波山。

元旦の多峰主山からは、スカイツリーも富士山も、上手く写りませんでした。
実は二日にまた登り、撮り直しました。今夜一生懸命に細工をして、懲りずに明日また載せます


めでたくもあり

2010-01-01 | 林住期

                 

あけまして おめでとうございます

今年は、見たくない天下大乱の年になりそうです。
でも、慌てず騒がず、一休みしながら、未知の世界に足を踏み出そう。
そうすれば意外に面白い寅年になるかもしれません。

ま、何はともあれ、本年も「林住記」にお立ち寄り賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

・・・ 正月は冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし ・・・

                                       一休 宗純