林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

国債も投信も

2010-07-01 | 床屋放談

老後が心配なので、命より大切な退職金を、食いたいものも食わずに死守している。
利息で旅行するなんて夢のまた夢だわさ、キーッ。

と怒ってたところに、ノーネクタイの銀行員がやって来た。一応インギンである。
用件はご挨拶、と言うが、本当の狙いは国債と投資信託の売り込みであることぐらいは分っていた。
そこで持論を演説してやった。

 ・膨大な国の借金があるのに、誰が国債なんぞ買うもんか。
 ・銀行が勧める金融商品は手遅れで、商品化前の一次情報で投資しなければソンに決まってるぜ。
 ・ソンは客に押し付けて銀行は決してソンはしない仕組みになっているじゃろが。
 ・アンタら、ネズミ講幇助罪で共犯だぞ。

 ・ご挨拶の鼻紙? ふんっ、1回洟をかんだら無くなってしまうほど薄いな。
 ・料亭劇場船旅など役に立たないゼイタクな情報誌を送ってくるが、お客さまサービスとは笑わせるわぃ。

 ・グループでは年収1億円を超える社長が6人もおり、奴らは広大な役員室を独り占めして、車付きだ。
 ・そして生活費は殆ど銀行持ちのはずだ、キミは口惜しくないかぇ?
 ・本店待合室には我が猫額亭を10軒以上は建てられる。
 ・しかし支店のATMには、手荷物をまとめる小机一つ無~い。

銀行員は、飛んで火に入る夏の虫になった。
洟紙はせせら笑いながら受け取っておいた。一つしかくれなかったが。
飯能支店に小机を設置したら、「おトクな話」を聞いてやるよ。

彼氏、お中元を持ってくるかな?
それとも、毒当たりで上役に辞表を出すかもな。

料理は銀行が推奨する日本橋某料亭の「夏の特別コース」8580円です。ふんっ。