林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

期日前投票

2010-07-08 | 床屋放談

選挙「公約」を新しがり屋がマニフェストと言い換えた。
公約は守らないが、マニフェストは必ず実現するはずだった。

しかしマニフェストは公約だった。
それで近頃、アジェンダ、と奇を衒う党もある。

立候補者諸氏の出まかせと公約とマニフェストとアジェンダ。さほどの違いはあるまい。
言ってることが本当なら、全てが解決しそうで、全員当選させてやりたいくらいだ。

日曜日は投票日だが、あいにく公園で草刈作業がある。それで、期日前投票に行った。
ご町内の名士たちが控えておらず、期日前投票の方が気軽でいい。

草刈作業で棄権をすれば、当選したセンセイたちは、白紙委任された、と勘違いする。
入れたいセンセイはいない。共産党の新聞広告が分り易かった。選挙区は白紙を、比例区は共産党に入れた。

じじばばにはあまり先が無く、目前の草刈が大切。
投票は現役、中でも若い人こそしなくてはね。サッカーや相撲にヤキモキしてる場合じゃない。任せますよ。


唇の上の、皴

2010-07-08 | 先輩のお言葉

落合恵子さんは「積極的その日暮らし」をしている。
某夜、5人の女友だちがパジャマを持ったりしてお宅に集まり、ココ・シャネルの一生を描いたDVDを鑑賞した。

                

シャネルは自分にも他者にも仕事そのものにも容赦ない人生を送ったそうで、高齢のシャネルを演じたのはシャーリー・マクレーン。
鑑賞後、マクレーンの上唇の輪郭の上に刻まれた数本の皴が、6人の肴になった。

集まった女友だちは誰ひとり、シャネルスーツを持っていないが、確実にシャネルの人生と自分のそれを重ねて、深く共感したそうだ。そして......

皴は伸ばすものでも、隠す対象でもなく、誇り高く刻むものである!

と宣言しながら、朝方、下瞼にアイクリームを塗る女もいた、とか。

 

以前推奨した夏木マリさんが取り仕切る「愛の劇場」は、毎回、出来不出来の差が大きい。
鴻上尚史氏やピーター氏など、そろそろ皴を1本か2本刻んでいそうな人物が出演すると、恋の駆け引きに関する鼎談がガゼン面白くなる。

                            

しかし出演者が若い人では格好ばかりでカマクジラ。ダメです。
「妹背山婦女庭訓」の場合、女優羽野晶紀(誰?)サンと歌手篠原ともえ(お笑いタレントじゃなかった!)サンでは、流石のマリ姐さんも話の運びに苦労したことだろう。

この番組で、有名なオペラや歌舞伎の粗筋が分るのは収穫。
鼎談の始めと終わりに、マリさん主役で毎回イケメン若手男優を掻き回す笑劇がケッサク。
マリさんの豪勢な髪型と衣装と、皴やシミをモノともしないハチャメチャな怪演は、毎回、衝撃的ですよ。

愛の劇場」、次回は身の毛もよだつ「番町皿屋敷」です。
ゲストがイマイチですが、マリ姐さんの化けっぷりが楽しみです。見なさい......。
随筆
「積極的その日暮らし」は毎週土曜朝、朝日新聞連載中。
お断り/四角い写真とお二人とは何の関係もありません。


ヘメロカリス

2010-07-07 | 高麗便り

高麗の北、比企郡小川町青山にある「岡本自然農園」の色とりどりのヘメロカリスが評判らしい。
橙色一色でよければ、俺っちの高麗にもあるさ。
だが、大抵、刈り払機でバリバリ刈り払っている。巾着田の彼岸花に負けないのにな。

高麗のヘメロカリスは野生のやぶかんぞうである。
この花をわが猫額亭に植えたら庭中に進出し、大変なことになった。
凄い繁殖力なので空地に移植したが、他の雑草に決してヒケをとらない。
花を見るために草刈の時も、やぶかんぞうの一角は刈り払わないことにしている。

彼岸花は有毒だ。でも、やぶかんぞうは食用になる。
いずれやってくるかもしれない食料難に備えて、彼岸花以上に大切にしませうね。

 

やぶかんぞうは、野かんぞう、日光きすげなど親戚が多い。
漢字では藪家の勘蔵氏ではなく「藪萱草(藪甘草)」だ。農協売店では椿の「光源氏」を「光る源治」と書き換える。
やぶかんぞうもヘメロカリスも、もうちょっと気がきいた和名が欲しい。

やぶかんぞうの料理法は、野草料理を沢山紹介している「料理我流」さんをどうぞ。


消費増税論議

2010-07-07 | 先輩のお言葉

6月25日朝日朝刊に、目立たぬ記事だが消費税増税について、マサチュ-セッツ工科大学大学院レスター・サロー名誉教授が答えた。

 ・物価が持続的に下落するデフレ状態の日本で消費税増税はクレージーだ。
  消費が減るだけで、不況を永遠に引きずることになる。

 ・デフレは資本主義では避けられない。
  今日買わなければ明日値段が下がるとなれば、誰も消費しない。消費しなければ経済は回復しない。

 ・デフレ脱却には財政出動を潤沢にやり続けるしかない。
  バブル崩壊後、巨額な財政支出を続けたのに景気回復が遅れたのは、殆どが農村のインフラ整備だったからだ。

 ・経済成長を支えるためには教育が重要だ。新しいものをつくれる人材が育っていない。
  教育がうまくいっていない。

 ・先ずは、目の前の教授が語ることを疑うことだ。

れれれ、サロー教授だって.......。いや「名誉」教授か。

空缶や泥亀は、こういう分析や発言をしたかぇ?
アメリカ人のお説が全て正しいとは限らない。彼らにもタテマエと国益がある。
だが、官僚に教わるばかりでなく、たまには名誉教授の話も聞こうよ。

カンの消費税10%案は勇気がある発言と思った。しかしその後のブレは、やはり空缶では?、と不安になる。
タニガキもアラ探しばかりで情けない。

          % % %

7月6日朝日朝刊「記者有論」欄で西井泰之編集委員が、「負担の思想を深める好機」だ、書いている。
以下、大雑把に転記します。

 ・所得税は主要国中最低でありながら税金は「お上」に収奪されるもの、との意識がある。

 ・根底には政治や政府への不信がある。

 ・政府と国民が何を約束し、財源をどう分担するか。
  成長論に頼らず負担の思想を深める時だ。

ふむふむ、なるほどね。
確かに消費税増税は、思いつきや揚げ足取りでなく、選挙運動中でも逃げずに真面目に議論して欲しい。
そして森生は付け加えたい。

 ・消費税率を上げる前に、議員は特権を返上し、覚悟を示せ。

 ・財務省ほか各省庁高「給」官僚は責任を取れ。

 ・どうしても増税するなら、「同時に」、年金支給額も同率で増額してね。

         % % %

まだまだ役所の仕事にムダは多い。わが町の巾着田を歩くだけでも、ムダは見つかる。特に国交省と農水省だ。
国から県を経て市に回る使途限定の補助金は、不要不急で維持管理費を発生させる工事に消費されているようだ。
実は、大多数の住民は巾着田のムダを歓迎しているのだから始末が悪い。


梅雨の晴れ間に

2010-07-06 | 高麗便り

雨が上がった。ムシムシするけれど、坂の下のコンビにへ送金しに行った。
行きは微風が心地いい。

ただ、帰りは延々と上り坂が続く。
草刈で大汗をかくのは楽しい。歩くだけで大汗をかくのはバカバカしい。

河畔のお店は閉ってた。愉快ネタが何にも見つからず、今日は特にバカバカしかった。
かたつむりのようにゆっくり歩いたので、ダイエットにもならかった。

ただ、ナ・イ・ショだけれど、幼稚園の畑で幼いとうもろこしを発見。
もじゃもじゃが茶髪になるのはいつ頃かな。しめしめ


みのもんた化

2010-07-06 | 床屋放談

ブブセラを聞かされているうちに、選挙を忘れていた。
消費税を10%にすることが、もう決まってしまった雰囲気がある。
サッカー人気は、マスコミに煽られた所為ではないか。NHKをはじめ全てのマスコミがみのもんた化してしている。

みんなが無邪気に浮かれている陰で、豪華な議員宿舎が完成した。更に追加建設する計画だ。
国の経営が失敗しているのに、議員や役人には、忘れずに、シッカリとボーナスを支給した。
しかし、その報道は殆ど無い。

役所とサッカー協会から、莫大な機密費が配られたのかもしれないね。


お中元

2010-07-05 | うわごと

お中元が来ない。幸福が来ない。

ゆうパックに催促してもムダだろうな........。

先輩にお中元を送らなかった。後輩から来るはずがないや。

おい老猫ども、夕飯は自分たちで探して食え。

......やはり、お中元は来ない。


最晩年

2010-07-05 | 色めがね

  1

タマラ・ド・レンピッカを知らなかった。
たまたま「日曜美術館」を見て、ネットで調べてみると、巧いが古風で、デカダン。あまり好きにはなれない。
ただ、展覧会での評判は良く、頽廃美が現代にピッタリするようだ。
そして、レンピッカの栄枯盛衰が面白かった。

レンピッカは頗る付きの美人(▼3)。上昇志向が強く、流れ着いたパリで名士の肖像画の受注制作を始め、一世を風靡し社交界の花形に。やがて時代に捨てられた。
女性モデルを愛人にしながら一人娘(▲1・▼2)がおり、男爵夫人に成り上がり、死ぬまで贅沢に暮らせたが、画家としては侘しく惨めな最期だったようだ。

  2

レンピッカの最晩年に、石岡瑛子は邸宅に5日間滞在を許され、密着取材した。
最後の日にようやく入室を許された居室には、評判を取った昔の作品の模写画がズラリと並べられていた。
レンピッカ自身が描いた模写には昔の輝きは無く、ぶざまなものだった。
自分の作品を、衰えた腕で密かに写すレンピッカの心情を洞察する石岡。流石だった。

  3

実は昔、森生は営業と広告業務の接点にいて、石岡瑛子の名前は知っていた。会ったことはないが、相当怖いオバサン、と思っていた。
現在はアメリカ在住。いくつかの大きな賞を取り、元気溌剌、まだ若い。
資生堂のイラストレーターで世に出て、その後変身に次ぐ変身。今や世界の大物だ。

石岡が昔の作品をなぞることは今後もないだろう。
しかし、不肖森生メは、ゼンゼン評判にならなかった林住記の古記事を、必死に焼き直しておりまするよ。

下の記事「レンピッカ連想」に続きます。
三輪明宏のレンピッカ評にも引き込まれました。
下の下(ゲゲではありませんよ)の「真実と常識」に続きます。


レンピッカ連想

2010-07-05 | 遠い雲

 

何気なく日曜美術館を見た。
マドンナや三輪明宏はタマラ・ド・レンビッカに夢中らしい。
レンピッカの不思議な絵を見ていて、イラストレーターの山口はるみを思い出した。
 

山口は凡そ半世紀前、新・夢二風の挿絵で、西武百貨店の広告を引き立て、伊勢丹の溌剌な女とは好対照だった。
その後、西武の大変身と共にエアブラシを使った大胆な作風に変わった。
健康な色気が溢れていて好きだった。

なお、山口はるみはその後また作風を変えたらしく▼、見てみたい。

 

対照的な大橋歩も思い出した。
大橋は長い間、平凡パンチの表紙絵を描き、人気があった。
あの頃はアイビールックが全盛で、VANジャケットの人気はユニクロ以上だったはず。

 

アイビールックは、今のアンチャンのように、だらけた服装ではなかった。
ムカシはいいなぁ。
なんて言うのは、もうお終いの始まりか......。 

          山口・大橋嬢のサイトはこちらです▼▼

はるみイラストレーション//IOGイオグラフィック

石岡の示唆により、山口はるみはレンピッカ風になったのでは?
下の記事「真実と常識」に続きます。


真実と常識

2010-07-05 | 先輩のお言葉

日曜美術館を何気に見ていて、三輪明宏のレンピッカ評に引き込まれた。
三輪はどうもあまり好きにはなれないが、なかなかの人物ですね。

     時代に媚びる者は時代に捨てられるマス。

     真実は永遠だが常識はコロリと変わるワヨ。

等々、三輪節が炸裂した。
ピカソは自分の内面の必然としてその時の女に合う画風に変え、評価はむしろ上がった。
レンピッカは時代に合わせようとして、忘れられた、と。

三輪の生活や服装は相当非常識である。
しかし三輪は、

     これがワタクシの真実ですから、世間はワタクシを捨てられませんネ。

あの暗い目で深刻に話す姜尚中センセがヤで、日曜美術館から遠ざかっていたが、今回は三輪の魔力や、石岡瑛子の明るい馬力にセンセ、霞んでしまった。
三輪は続けた。

     ワタクシはズレたことはございません。その結果、常識がワタクシに近付きました。

それを聞いて不肖森生は、

     そうだ、「林住記」も読者に媚びてはイケナイんだ。常識がなんだってんだ。
     .......始めっから、拾われてないもんね。

と感慨深く、覚悟を新たにするトレンピッカの夜でした。


不参加

2010-07-04 | お節介

ゆうべのうちに道具は用意しておいた。
早く寝て、今朝は早く起きた。
だが、夜中の雨で地面も葉っぱもグショグショだ。

きょうは公園の急斜面の空木の林に潜り込み、葛の根を取り除く予定だ。
ややっ、日が射してきた。きょうは死ぬほど蒸し暑くなるぞ。
既にアタマが薄ボンヤリしている。................出発の時間までうたた寝しよう。

暑くて目が覚めた。 
あらら、とっくに作業開始時間を過ぎてるわぃ。
そういう訳で、ごめんなさいね、皆さん。


提灯記事

2010-07-03 | 重箱の隅

今朝の朝日に、関越道上り車線寄居PAに「星の王子さま」休憩施設が6月30日に開業した、という記事があった。
何でも、施設の意匠や物販を高名な童話の作者サンテグジュペリの世界に統一し、全国でも新しい試み、だそうだ。凄く流行りそうで結構結構と思うと、さにあらず。

6月30日に開業したので、早速体験し、詳しく、役立つ記事にしたブログがあります。
先尾翼さんの「銀の門の入口に立つ」です。(星の王子さま▲の写真も)
記事によると、ガラガラですからね。何ともナサケナイ状態です。

朝日は開業3日も後の朝に旧聞記事にする。しかも、記事の内容は大本営発表のまんま。
記者氏たち、全員W杯に熱中して、サイタマ県の取材どころじゃなかったんだろうな。
ジャーナリスト宣言」は単なるマニフェストだったのだ。


種まきゲリラ

2010-07-03 | お節介


虫取り撫子にタネが出来た。タネは粉のように細かい。
この花は雑草のように、発芽する期間が長い。従って開花期間も長い。
こぼれタネが雑草にも負けず、舗装の割れ目に、小さな桃色の綺麗な花を盛大に咲かせる。

そこで、タネが入った莢部分を摘み取り、買物に行く山道に撒いた。
社長ご来臨の際、雑草と一緒に刈り払り払わなければ、来年の開花が楽しみだ。
これ、すなわち花ゲリラ。

実際の花の色は、もっと濃い桃色です。どうもこのカメラ、発色がいい加減。


見てドッキン

2010-07-02 | 病院巡り

昼間、死にそうに眠くなる。
以前は居眠りばかりする老人を呆れて眺めていたが、森生も少し老人になったのかもしれない。
しかし「試してガッテン」を見たら、睡眠時無呼吸症の疑いが濃厚である。

  ・森生は成人してから、顎が小さくなった。
  ・今では七面鳥だが、以前は咽喉の下の皮膚が枝野幹事長みたいに膨れてた。
  ・舌を大きく出して奥を覗いても、舌が二枚あるのか咽喉ちんこが見えない。
  ・鼾をかく、と隣人から嫌がられた。
  ・血圧が高めである。

現在、肩と胸の肉がヘソの周りに垂れ下がったメタボで、最近、体重は増加傾向だ。
そして仮に痩せていても、睡眠時無呼吸症の恐れがあるらしい。

睡眠時無呼吸症は心筋梗塞や肥満の原因にもなっているそうだ。
また、歯周病も心臓病や糖尿病を引き起こすそうで、歯周病は若い頃から悩まされ、一昨年暮には心筋梗塞で危なかった。
しかし眠いのは、冬7時の目覚めが夏は5時であることと、夜更かしなのに無理して昼寝をしない所為かもしれない。

「試してガッテン」は役に立つ放送だが、病気の原因ばかりを指摘され、「見てドッキン」でもある。
いま精密検査をしたら、病気がいくつも見つかるぞ。桑原桑原。
いずれ永久の眠りに就くのだ。生きてる間は、ばら色でありたいものだ。

受け口型マウスピースや、気道強制換気扇様のマスクが対策としてあるらしい。
これらをすると熟睡でき、目覚めの気分が非常に良くなり、人生がバラ色になる、とも言ってたが......。