「吾野宿まちなみ展覧会」を知らせるチラシの中に、
アトリエ嘉手川(古民具収集)
という文字が無造作に入っている。
「ふ~ん、こんなところに画廊があるんだ」と感心。
あまり期待していなかったけれど、探してみた。
この展覧会は全体に手抜きだらけで現地には案内図が全くない。
無い筈だ、坂石町分自治会館のように、期間中というのに開けてないところがあるんだもんな。
川向こうの神社の裏手の丘の上に、周囲とは異なる雰囲気の民家がある。
表札も看板もないが、旅の恥は掻き捨て。
シーサーが生垣下に蹲っている石段を上がってみた。
南は高い山の日陰になった、電線だらけの吾野宿である。
北は美しい八徳から高山不動へ至る谷合の集落が見晴らせる素晴らしい場所である。
陽だまりの南庭には豆桜が満開だ。
真っ赤になったどうだん躑躅の植え込みの中で、体操をしている白髪のご老人がいた。
挨拶してみると、やはりここが「アトリエ嘉手川」で、ご老人は嘉手川氏ご本人だった。
しかもしかも喜ぶべし。
建物は西武電車からよく見える、訪ねてみたかった白壁の建物だったのである。
古民具を拝見させて下さい。
う~ん、これから畑仕事に行くからなぁ.......。
品のいい奥様が白い舘から出てきて、
わたくしがご案内しますわ。
思わず、やったぁ。
以上、長い前書きでした。アトリエ内で見たアッと驚くことは次の記事に続きます。
111119A