天声人語氏の、今朝七月一日のお言葉です。
何もする気が起きないとき、辞書を読む。
調べる必要があっての「引く」とか「当る」とかでなく、ただ興味の赴くままに読み進む。
言葉の海は広く、深い。
その都度なにか新しいことを知る。
梅雨空の下、天声人語氏と全く同じ状態の森生は「なるほど、上手いこと言うね」と頷いた。
そして、天声氏は1冊の本と、読み始めたら止められなくなる2冊の辞書を勧めている(と言ってもいいよね)。
辞書の読み較べを勧める=「学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方」(サンキュータツオ・角川学芸出版)
ひとこと多い=「新明解国語辞典」(金田一京助ほか・三省堂)
漢字の字源を明らかにする=「字統」(白川静・平凡社)
天声氏はついでに箴言集も勧めた上で、お言葉の最後をこう結んだ。
7月は「文月」。
だからというわけではないが、たまには言葉の海を遊泳して心の肥やしにしたい。
時を忘れがちになるのが玉に瑕だが。
この原稿も、そういう成り行きで大あわてで書く羽目になった。
ふ~む、流石に上手くまとめたもんだわ。
だけど時を忘れても一向に差し支えない森生には、もう少しいろんな辞書や本を紹介して欲しかった。
いや、待てよ、確か辞書を紹介する連載記事があったはずだ。切り抜いておけば良かった。
確か毎週土曜の別刷り版にだったけど、生憎片付けてしまったので、探し出すのはめんどくさいよ。
覚えている方は教えて下さいね。
そういうわけで、今まで何となく分かったつもりでも、少し考えると意味がよく分からない言葉を調べてみた。
何もする気がないけれど、そのくらいはしてみないと、林住記の新しい記事が書けないもんね。
ため口.................「語源由来辞典」
べた記事 ..........「日本語俗語辞書」
2冊(?)の辞書はインターネットの広い海に浮かんでいるので、天声人語氏が紹介した3冊とは異なり無料です。
「林住記」も、広いブログの海に漂う「ベタブログ」と言われるくらいにはしたいもんだね。
などと、天声人語氏のお陰で記事が一本できちゃった。えへへ。
写真は「新解さんの謎」(赤瀬川原平・文藝春秋)です。
電車内では読めないほど愉快な、「新明解国語辞典」の論考本です。
130701