今回はストーンズの1978年に発売され、全米一位に輝いたSOMEGIRLSを紹介します。
折からの、パンクとディスコ・ブームにより既成のロック・バンドはキッスやエアロ・スミスなど少数のバンドを除いて活力がなくなっていきました。
そのような状況で、ストーンズからの回答がこのアルバムだったのです。一曲目はスローなディスコのビートを使ったストーンズ流のダンス・ミュージックで、ストーンズもそのブームに迎合してしまったのかと思いきや、2曲目から最後まではいつものストーンズのロック・サウンドでありました。
キースは当時深刻なドラッグの問題を抱かえていたのですが、いざ1977年のアルバム制作のセッションに入ると、新加入のロン・ウッドも含め、バンド全員の調子は非常によく、なんと50曲ものレコーディングという大豊作となりました。その時のアウト・テークと称される曲は、ボツにするには出来が良すぎて、のちに発売されるアルバム、エモーショナル・レスキューやタトゥ・ユーに収録されました。
SOMEGIRLSの曲の中に黒人差別を思わせる歌詞があり、物議を醸すことになります。彼ら曰く、差別主義者に対するジョークで、その手のジョークは理解されるべきと、レコード会社からのクレームがあったのですが、発売するよう押し切ったとのことです。相変わらずですね。
助手:博士、確か、SOMEGIRLSもスーパー・デラックス・エディションが出ましたよね。
博士:そうじゃったのう。あの時はなんとか我慢し購入を断念。その代わり、安い2枚組輸入盤CDを購入したわい。2枚目のボツ・テークを収録したCDの出来がよかった。
その一曲目に、CLAUDINEという曲があって、これは クロディーヌ・ロンジェというフランス人の女性歌手の事を歌っておる。彼女は、ポール・モーリアで有名だった、あの“恋は水色”という曲を歌っていたのう。
歌手のアンディー・ウィリアムスと離婚した翌年の1976年、ボーイフレンドを銃で撃ち殺した容疑で有罪になったとか。その話をストーンズは曲にしたので問題となり、当時お蔵入りになったそうな。
助手:ストーンズはいつになっても突っ込みどころ満載ですね。
そういえば博士、5月末発売のスティッキー・フインガーズのスーパー・デラックス・エディションの購入はどうされますか?
博士:ZEP教のお布施が終わったばっかりで、わしの小遣いではちょっと厳しいのう~ 神様か仏様がなんとか助けてくれればいいのじゃが。
助手:心配ありません。5月にはイエス様が降臨されます。
なんと、1972年に行ったCLOSE TO THE EDGE TOUR公演の模様を収めた新しいライブの経典が14枚組CDで編纂されました。
博士:バッカもんー それはイエス教からの新たなお布施の案内のことじゃ!
多神教の信者であり続けるには、小遣いをなんとか増やしてもらわなければならないと痛切に思う博士でした。 続く……
それでは、全米一になったシングルのミス・ユーと行きたいところですが、もっとストーンズらしい曲、ビースト・オブ・バーデンを聴いてください。
Beast Of Burden by The Rolling Stones
クロディーヌ・ロンジェの“恋は水色”
折からの、パンクとディスコ・ブームにより既成のロック・バンドはキッスやエアロ・スミスなど少数のバンドを除いて活力がなくなっていきました。
そのような状況で、ストーンズからの回答がこのアルバムだったのです。一曲目はスローなディスコのビートを使ったストーンズ流のダンス・ミュージックで、ストーンズもそのブームに迎合してしまったのかと思いきや、2曲目から最後まではいつものストーンズのロック・サウンドでありました。
キースは当時深刻なドラッグの問題を抱かえていたのですが、いざ1977年のアルバム制作のセッションに入ると、新加入のロン・ウッドも含め、バンド全員の調子は非常によく、なんと50曲ものレコーディングという大豊作となりました。その時のアウト・テークと称される曲は、ボツにするには出来が良すぎて、のちに発売されるアルバム、エモーショナル・レスキューやタトゥ・ユーに収録されました。
SOMEGIRLSの曲の中に黒人差別を思わせる歌詞があり、物議を醸すことになります。彼ら曰く、差別主義者に対するジョークで、その手のジョークは理解されるべきと、レコード会社からのクレームがあったのですが、発売するよう押し切ったとのことです。相変わらずですね。
助手:博士、確か、SOMEGIRLSもスーパー・デラックス・エディションが出ましたよね。
博士:そうじゃったのう。あの時はなんとか我慢し購入を断念。その代わり、安い2枚組輸入盤CDを購入したわい。2枚目のボツ・テークを収録したCDの出来がよかった。
その一曲目に、CLAUDINEという曲があって、これは クロディーヌ・ロンジェというフランス人の女性歌手の事を歌っておる。彼女は、ポール・モーリアで有名だった、あの“恋は水色”という曲を歌っていたのう。
歌手のアンディー・ウィリアムスと離婚した翌年の1976年、ボーイフレンドを銃で撃ち殺した容疑で有罪になったとか。その話をストーンズは曲にしたので問題となり、当時お蔵入りになったそうな。
助手:ストーンズはいつになっても突っ込みどころ満載ですね。
そういえば博士、5月末発売のスティッキー・フインガーズのスーパー・デラックス・エディションの購入はどうされますか?
博士:ZEP教のお布施が終わったばっかりで、わしの小遣いではちょっと厳しいのう~ 神様か仏様がなんとか助けてくれればいいのじゃが。
助手:心配ありません。5月にはイエス様が降臨されます。
なんと、1972年に行ったCLOSE TO THE EDGE TOUR公演の模様を収めた新しいライブの経典が14枚組CDで編纂されました。
博士:バッカもんー それはイエス教からの新たなお布施の案内のことじゃ!
多神教の信者であり続けるには、小遣いをなんとか増やしてもらわなければならないと痛切に思う博士でした。 続く……
それでは、全米一になったシングルのミス・ユーと行きたいところですが、もっとストーンズらしい曲、ビースト・オブ・バーデンを聴いてください。
Beast Of Burden by The Rolling Stones
クロディーヌ・ロンジェの“恋は水色”