今回はオールマン・ブラザーズ・バンドの1970年に発売された2枚目のアルバムIDLEWILD SOUTHを紹介します。
1969年に出した1枚目のアルバムは、ヒットには至りませんでしたが、ツアーを通じてファンが徐々に増えてきて、将来の成功に大きなステップを占う重要なセカンドアルバムでした。
前作はグレッグ・オールマンの作品とカバー曲だけでしたが、このアルバムではセカンド・リードギター担当のディッキー・ベッツも曲を提供し、エレキ・サウンドによる南部ブルース・ロックだけでなく。ディッキー作のエイザベス・リードの追憶のようなジャズ・タッチの曲や、グレッグ作ミッドナイト・ライダーのようなアコースティック・サウンドの曲を収録しバラエティーに飛んだ作品に仕上がりました。
その結果、アルバムは全米38位にランクされ、大ブレーク一歩手前まで来きました。
この頃、彼らのライブを見たエリック・クラプトンがリーダーのデュアン・オールマンにデレク・アンド・ザ・ドミノスの“愛しのレイラ”のセッションにギターで参加するように要請し、デュアンのスライド・ギターが収録されたアルバムが全米16位と大ヒットしたのはご存知の事と思います。その後、デュアンはエリックに正式メンバーになるように請われましたが、自身のバンドで活動するため辞退したとのことです。
当時デュアンは、セッション・ミュージシャンとして引っ張りだこ状態だったため、このアルバムを完成させるのに時間が足りなく、最終的に収録曲7曲のトータル30分という短いアルバムとなりました。
しかし、ほとんどオーバー・ダブなしの、全員で演奏し録音するというライブ感溢れるよくできたアルバムとなりました。
ディッキー作のエイザベス・リードの追憶。約7分のインスト・ナンバーです。
Allman Brothers Band - In memory Of Elizabeth Reed
博士:今日は、わしの出番は無いのかい?
私:ええ、あまり出てくるとマンネリになると言われたので。一回休みでお願いします。