CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ブライアンは何故作曲しなかったの?

2015年04月12日 | ROLLING STONES関連
英盤オリジナルでは、4枚目となるローリング・ストーンズの1966年発売のアフター・マスを紹介します。

それまでは、R&Bカバー中心にジャガーとリチャードのオリジナルが数曲という体裁でアルバムが発売されてきましたが、今回、全編ジャガーとリチャードのオリジナルというストーンズにとって、アルバム・タイトルが意味するところの区切り、もしくはターニングポイントとなるアルバムでした。

それ以外にも、ロックの曲で初めて10分を越すゴーイング・ホームという曲が含まれ話題となりました。彼らによりますと実際は2分半程度の曲だったのが、録音テープを止めずに各自が演奏を続け、残りの時間が所謂ジャム・セッションになったことです。またブライアン・ジョーンズ演奏によるシタール、マリンバ、ダルシマーや琴などを実験的なサウンドとして数曲に取り入れました。

助手:全編ジャガーとリチャードのオリジナルになったということですが、グループのリーダーであったブライアンが作曲者として全くクレジットされていないのは、少し不思議な気がするんですが。

博士:そうじゃのう。ブライアンはビートルズのユー・ノウ・マイ・ネームでもゲストでサックスを吹けるぐらいのマルチー・プレイヤーじゃったから、音楽のセンスは十分持ち合わせていて、作曲が全く出来なかったとは思えないのう。

助手:彼はこのアルバムで新しい楽器を持ち込んで曲に新たなイメージを植え付けていることからして、作曲よりは編曲に興味があったのでしょうか? 

博士:以前ルビー・チューズデイという曲はブライアンが作曲に関わっていたという話を聞いたことがあるのじゃが。残念なことに、ストーンズから解雇され、その後すぐに死んでしまっているからのう。もし死んでいなかったら、彼の口から何故正式に作曲に関わらなかったのか聞いてみたいものじゃ。

それでは、アンダー・マイ・サムを聴いてください。

The Rolling Stones - Under My Thumb (1966)



米盤のアフターマスのジャケット、英盤(14曲)から4曲削って、ヒット曲ペイントイットブラックを収録した11曲に変更されています。

アルバート・ハモンドのファースト・アルバム

2015年04月12日 | AMERICAN ROCK/POPS
西行きの747に乗り込んだ
何をするのか決めるなんてことも全く考えずにね
テレビでの活躍や映画でのチャンスがあるっていう諸々の話
本当に電話で言ってきたのさ、確かに電話があったのさ

南カリフォルニアには雨が全く降らないって
以前によくそんな話を聞いたんだけど
雨が全く降らないってね、だけど、誰も注意してくれないけど、
降ったら土砂降りさ、土砂降りさ

仕事が無く、頭もどうかして、
自尊心もなくなり、食べ物もない
愛されることもなく、栄養不足で、
家に帰りたいよ

田舎の家の皆んなに伝えてよ、ほぼ成功するところまで来てるって
色々とオファーが舞い込んで、一体どれを受けたらいいのか判らないんだ
だけど、今の様子は伝えないでよ
今の様子は伝えないでよ
勘弁してよ、本当にそれだけは

南カリフォルニアには雨が全く降らないって
以前によくそんな話を聞いたんだけど
雨が全く降らないってね、だけど、誰も注意してくれないけど、
降ったら土砂降りさ、土砂降りさ

博士:なんでセカンド・アルバムが最初に来て、次がファースト・アルバムなんじゃ?

私:この順番の方が話が書きやすいんです。

博士:確か上の文章 は1972年に大ヒットしたあの“カリフォルニアの青い空”の訳詩と思うのじゃが、なんとなくアルバート・ハモンドの当時の胸中を表現していた気がするのじゃが。

私:そうですね。すでに、イギリスやスペインで音楽活動の経験があり、ある程度の自信は持っていたとしても、アメリカ音楽界のメジャーであるコロンビア傘下のレーベルからデビューするとなるとやはりかなりのプレッシャーはかかりますからね。このシングルは全米5位と大ヒットとなったから、彼としても一安心。契約期間中にヒットしないと、次の契約は無しになってしまいますからね。

博士:厳しいのう。ところでわしらの出演料はどうなっておるのかな? 契約書が見当たらんのじゃが。

私:このブログは広告を出していませんので、無報酬となります。従って契約書は存在しません。

博士:ひえー、ここも土砂降りか、わしも家に帰りたいよ~

このファースト・アルバムも、非常に爽やかで親しみのあるメロディーの自作曲のオンパレードです。

では、アルバートハモンドの大ヒット曲、カリフォルニアの青い空を聴いてください。

It Never Rains In Southern California/Albert Hammond