CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

DELANEY & BONNEY & FRIENDSのご一行様、イギリスに到着!

2015年12月15日 | Southern Rock

早いもので、今年もあと半月でお終い。

歳をとったからなのか、最近時間が過ぎるのが非常に早く感じる。感覚的には、時間は一週間単位で消化され、それが4回繰り返されたらひと月が終わり、“あっ”と言う間に年末となってしまう。

子供の時は、もう少し遅かった様な… 多分、我々の世代は土曜日にも半日ではあったが、学校の授業や事務所での仕事があったからではないかと思う。

今では、学校そして会社においても、もちろん職種にもよるが、基本的に土日の休日は当たり前となった。金曜日の夜が来ればその次の日から2連休となる。休みの前日の夜からリラックスし、結構ルーズに時間を使ってしまうので、何もしていないのに“あっ”という間に一日が終わってしまう、すなわち早く時間が過ぎる感覚に陥るのではないかと、個人的に思っている。

学生時代に、苦手な教科であれば中々終了のチャイムが鳴らない感じだったが、面白おかしく本題から脱線させる教師が担当する授業はあっという間に終了するという感覚だろう。

年も押し詰まった1969年12月、エリック・クラプトンがアメリカからロック軍団DELANEY & BONNEYをイギリスに引き連れてきた。


その彼らのライブ・アクトの記録が1970年発売の、DELANEY & BONNEY & FRIENDS、ON TOURだった。イギリスのロック・バンドでは決して出せないご機嫌なノリのアメリカのロック・サウンドであった。このアルバムのジャケットを見る限り、アメリカの原風景そのものを写していて、これがイギリスでのライブ録音だったことを全く忘れさせる。

エリック・クラプトンのBLIND FAITHのアメリカ公演の際、DELANEY & BONNEYが前座をしていたことから懇意になり、エリックのBLIND FAITHが行き詰まって解散と相成り、DELANEY & BONNEYのバンドにギタリストとして加入したことは、彼にとってDELANEY & BONNEYのサウンドは余程の魅力のあるものであったのだろう。

彼らは、この公演の後、ジョージのALL THINGS MUST PASSのセッションに参加。後にエリックは、DELANEY & BONNEYのバンド・メンバーだった、カール・ラディル、ジム・ゴードンとボビー・ウィットロックらとDEREK & DOMINOSを結成。そしてデイブ・メイソンは、TRAFFICのライブに参加した後、DEREK & DOMINOSにセカンド・ギタリストとして参加することになっていたようだが、結局ソロとなる。

CREAMやBLIND FAITH時代のエリックと比べると、ここでのエリックはアメリカン・ロックの演奏を本当に楽しんでいる様に聴こえるのだが…

これは聴く方にとっても同じで、ロックン・ロールのメドレーなんか聴くとウキウキしてしまい、あっという間に演奏終了。もう一度聴いてみようかとなる。

しかし、歳をとり時間の進行が早く感じられる今日この頃、購入して未聴だったり一回聴いた後ほったらかしにしているレコードやCDが沢山ある中、このCDを再び聴くことが出来るのは果たして何時のことやら?