CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

全日本人に告ぐ、ヤングセンス74

2015年12月17日 | 特になし
ガサゴソ、ガサゴソ

助手:博士! 年末なので、押入れを掃除していたらこんなの見つかりましたよ~

博士:なんと、“ヤングセンス74、若いミュージック大年鑑”とな!
学校を卒業し、就職して数年後転勤の辞令が降り、実家を離れた時この手の雑誌は全て処分したと思っていたのじゃが、よく残っていたものじゃ。


助手:当時流行だった、最新流行歌の歌詞とギターコード付きの楽譜が掲載されたもので、“あなたもギターを弾いて歌ってみよう!”という企画の雑誌ですね。74年の冬号となっていますから、1973年の和洋両方のヒット曲が掲載されています。

博士:どれどれ、海外ポップスのページは? アート・ガーファンクルの“君に捧げる讃歌(ALL I KNOW)”、ジョージの“ギブ・ミー・ラブ”、ボウイーの“スター・マン”、アルバート・ハモンドの“カリフォルニアの青い空”、ポルナレフの“愛の伝説”、エルトンの“ダニエル”、スティービー・ワンダーの“迷信”それにオノ・ヨーコの“女性上位ばんざい”なんてのもあるのう~

1973年当時活躍したアーチスト達、フランソワーズ・アルディが載っているのがなんとも日本的。

助手:当時、“女性上位ばんざい”をフォーク・ギターで弾き語りするような人いたんですかね~

博士:人の好みはそれぞれじゃから、一人位はいたかもしれんぞ。

それより、この雑誌でインパクトがあったのは、二光通販の広告じゃ。
よく少年雑誌に、いろいろ広告出していたのを思い出す。踵の高さが外から見えないシークレット・シューズなんかもこの会社が広告を出していたんではなかったろうか?

この音楽雑誌には、レプリカのギターの宣伝を乗せておるわい。

“ギブソン最高級ドブ・モデル”トムソン・TGF-351G、現金価格一万五千九百八十也、“ ギブソンの人気フォーク、ドブ(三十万五千円)そっくりに作りました。”となっておる。またエレキでは、すごい!このTSE-451G、現金価格二万一千九百八十也。


しかし、この当時の中高生では、数万円の買い物はなかなか厳しかったはずじゃが? 数千円の小遣いじゃ、レコードや服を買ったりすれば、すぐになくなるからのう。

助手:安心して下さい! “一流メーカー特約完全保証書付き、5-10ヶ月分割払い”と書かれています。


博士:なるほど、初回金四千五百円とその後、毎月一千四百五十円の10回払い、計一万九千円払えば、憧れの三十万五千円もするドブの“コピー”が手に入るわけじゃな?

助手:これなら、小遣いで何とかやり繰り出来ますね。だけど初回の支払いを含めて毎月現金書留で11回も送るなんて、面倒ですね。

博士:現在のカードのリボ払いは何と便利なのか実感するのう~

それと、一流メーカーによる制作と業者は言っているが、一流メーカーであればコピーの制作なんてしないのではないかと、 少し引っかかりを感じないのでもないが、まあこの際細かいことは置いておこう。

助手:それでは、皆さん、オノ・ヨーコの“女性上位ばんざい”弾き語りで演奏お願いします。


男性社会 一千年
爆煙渦巻く  日本国
歴史が示す 無力の徒
男性総辞任の 時が来た
女の本性 見せる時
女魂女力で 女魂女力で
開こう新時代

女性上位ばんざい 女性上位ばんざい… ♪♪

すげー歌詞!