本日は英国トラッド・フォーク出身のストローブスでも。
手元にあるのは彼らの1971年の4枚目のアルバム、From The Witchwood(魔女の森から)。
(オリジナル英盤のジャケが地味だったことから、日本盤のジャケは英盤のインナーにあった宗教画を全面的に採用。そしてWitchwoodはのちに設立された彼等のレーベル名でもある。)
(確かにオリジナルのジャケ・デザインは地味すぎる。これじゃストローブス知らない人は見向きもしない)
このアルバムのよくある解説文では、リック・ウェイクマンが在籍したバンドで、彼がイエスに移籍する最後のアルバムとか何たら…
残念ながら、このバンドに関してはリックの存在ばかりにスポット・ライトが当たってばっかりではあるが、このバンドの肝といえばリーダーであるデイブ・カズンズで、彼が提供する格調の高くかつユニークな曲に被せる彼の独特な節回しがこのバンドの特徴であり骨格であると言って間違いない。
確かに、リックの華麗なキーボード・ワーク、トニー・フーパーの高音でのボーカル、ハドソン・フォードによるポップな楽曲の提供や、さらにトニーとのメンバー・チェンジで後日加入するデイブ・ランバートのソリッドなロック・ギターも売りではあるが、個人的にはそれらは聴き手に対してバンドの多様性を示しているに過ぎない。
(左から、デイブ・カズンズ、トニー・フーパー、リチャード・ハドソン、ジョン・フォードにリック・ウェイクマン、写り具合は確かに地味かな?)
あくまでもデイブ・カズンズが主だからね!
と喚いてみたものの、マイナー・バンド故に同好の士が少ないのがネックで一体何を言わんとしているのか中々解ってもらえないだろう。
確かにもう21世紀になって既に20年が過ぎ去ろうとしている今、この手の英国トラッド・フォーク系を日本で聴く人なんてかなり希少的な存在だ。
もう少し年月が過ぎ去ればクラッシック・ロックなんてカテゴリーは消滅し、クラッシックの一部に編入されるかもね…
まあ今出来る事といえば、このアルバムの最後に収録された曲で、I’ll Carry On Beside Youとトニー・フーパーが高らかに歌い上げるごとくシコシコと聴き続ける事ですかね。
ただ同好の士がいないのでBeside Youとはいかないけれど…
うちのカーちゃん曰く、“んっ? ストローブス、誰それ?”って感じですからね。