アメリカの1976年、6枚目のオリジナルアルバム、Hideaway。
ジョージ・マーチンがプロデュースを引き受けた通算3枚目のアルバムで、初期の泥臭く荒削りなCSN&Y風だった面影はなく、サウンドは円熟の味が滲み出た全面AOR仕立てのポップ路線へと変遷。
リスナーによって好みはあるけれど、個人的にはこれがアメリカとしての完成形では無かったか?
もちろん前作のHeart(全米4位)と比べるとチャート的には全米11位と振るわなかったのは、アルバムの売れ行きを左右する Sister Golden Hairのような大ヒット・シングルが無かった事から、少々地味と映ったのかも…
このアルバムから2枚目のシングルとしたカットされた、デューイ作のAmber Cascade(琥珀の滝)。
残念ながらヒットするには至らなかったが、デビュー・アルバムで大ヒットした同じデューイ作のHorse Of No Name(名前のない馬)で、砂漠での暑さにやられ (ドラッグにやられた比喩?)ぼんやりと長い旅を続けてきたのがついに琥珀色の滝(雨)で今までの雑味が洗い流されスッキリしたって感じかな?
その後人気が下降局面になったのを考えると、せっかく隠れ家で一息ついたのだから、次のアルバム、Harborではもう少し尖がって冒険してもよかったのではないかと今更ながら思わずにはいられない。
我が家には、どう言うわけかアメリカのアメリカ盤もある。アメリカ・プレスのジャケにはアメリカのロゴがこれまたどう言うわけか見当たらない。見ての通りアメリカです〜て事なのか?