CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

時代はエヤー・ビーで

2020年07月13日 | BEATLES-BADFINGER関連

先日こんな本を見かけた。

タイトルは完全保存版ビートルズ・シングル・ジャケット・コレクション[国内編]と謳われ、さらには帯にはシングル58枚を原寸大カラーで一挙掲載、世界的コレクターとして知られる著者の秘蔵レコードが収録されたマニア垂涎の一冊!なるキャッチ・コピーが躍っているではないか!

ビートルズのレコードやCDを買い集める自称4流コレクターである私としては、何やら大っぴら公開するには少々ためらわれる“秘蔵”なるワードに惹かれて発作的購入行動のスイッチがオンとなり、購入と相成った。

ところで、ビートルズの音源を完クリで集めるとなるとかなり骨の折れる作業となる。

何しろ、通常なら初回プレスで廃盤となるが、ビートルズの場合はやっぱり人気アーティストとして何度もプレスされそれらをすべて網羅するとなるとかなりの種類になる。さらに日本国内だけではなく当然海外盤でも同じ状況なのでさらにその種類は増える。

この本は国内シングル盤だけに限定しているにもかかわらず細かな違いを考慮するとかなりのバリエーションが存在する事を示している。

例えば、同じタイトルでもオデオン盤かアップル盤のレーベルの違い。また同じレーベルでも、プレス時期によってジャケ・デザインや販売価格が異なることも。

さらにオデオン盤とアップル盤でジャケ・デザインが共通している複雑なケースも、そして製造会社が東芝音工か東芝EMIかでこれまた新たな種類が発生し、それ以外にもエラー盤とかその他細かな違いなどあるそうな...

(左が初回盤、右は同音源でジャケのデザインが変更されたセカンド・スリーブ、両方ともオデオン・レーベル、定価330円也)

(両方とも初回オデオン・レーベル、定価370円也)

(両者ともアップル・レーベル、左は東芝音工製で定価400円、右側は東芝EMIに社名変更後再プレスされた物で定価は500円に改定)

著者もそのあたりは十二分に認識されていて、前書きには“マニアックな人には物足りないかも”、またその注意書きとして“中には初版でないジャケもある”と記し、私のようなビートルズ・コレクター界の末端構成員(決してその筋の者ではない)としましては、改めて完クリが如何に大変な作業であるか再認識する次第でありまして…

博士:中古を収集する時間もお金もないワシとしては、この本でジャケの画像を目にしっかり焼き付け買った気分になる極意を習得し今後エヤー・ビートルズ・コレクター道に精進する所存じゃ!

助手:弱者である4流コレクターの味方、略してエヤー・ビーですね。そのお言葉いただきました。星三つです!

通りすがりの人:エヤー・ビーって民泊のAirbと勘違いして紛らわし〜! あんたも秘蔵じゃなく秘本と勘違いしたんじゃね〜の?

どうもすいません。