何やら白く光る謎の物体がお嬢様の喉元に!
ELP1973年発売のアルバム、Brain Salad Surgery(恐怖の頭脳改革)。
キースの弾けるキーボードのプレイに、ブンブン唸るグレッグのベースとカールのドラムが重くドシドシと被さるいつものELPの様式美を形成し、収録曲のレベルも彼らの集大成とでも言える内容で、代表作のアルバムだと言える。
ところで、邦題の“恐怖の頭脳改革”について、前頭葉は英語でFrontal Lobe。
Lobeは葉と言う意味があり、Saladを葉物と取れば脳前頭葉手術と解釈出来るのであながち的外れではない。
ただWikiなんかには、作者の意図はちょっと違ってセクシュアルなものだと書かれている。
しかし、この女性の絵に表されている髪の毛や襟あたりの造形は、確かどっかで見た印象が…
そう、この絵の作者はギーガー。
後に1979年のリドリー・スコット監督の映画、エイリアンのクリエーチャー・デザインに携わりアカデミー賞を受賞、世界的に名を馳せるその人なのである。
博士:なんとなく、この謎の物体ってエイリアンの口からニョロっと飛び出すアレの原型などと思ってしまうのう〜
助手:ELPメンバーによるジャケのデザイン採用によるこのアルバム、世界各国で大量に流通したのおかげでギーガーも一気に世界進出への道をたどりますね〜
博士:ギーガーは1979年のエイリアンでさらなる名声を得たが、ELPの方々はこのアルバムがピークとなり徐々にかっての輝きを無くして行くことに。でっ、1980年に賞味期限切れで解散の憂き目に遭っておるのう〜
助手:何だか例の謎の物体に人気を吸い取られてしまった感じですかね?
そこで、ELPの皆様の当時の心境を一言で表しますと…
ギーガーのエイリアン、ギーガーの絵イリアン、ギーガーの絵イリャン、ギーガーの絵イラン、ギーガーの絵いらん! バンザイ〜!
そんな訳ない!
どうもすいません。
1976年の国内再発盤。
ELP設立のレーベル、マンティコア。
ライオンの様なサソリの様な、背中の針の様な背びれはこれまた一体...
やっぱり貴方もエイリアン?