60年代は作詞・作曲はそれ専門の方々が手掛け、歌手もしくはバンドが歌を担当する分業制が一般的だった。
そして70年代になると従来の歌謡ショーとは一線を画すニュー・ミュージックの代名詞と呼ばれたヤマハのポプコンなんかが毎年開催され、フォーク系のシンガー・ソング・ライターがぼちぼち登場し始めた。
1973年には荒井由実がデビュー・アルバム、ひこうき雲を引っ提げて登場。
10代の人は手掛けたとは思えないそれまでの自作自演の方々とは一味違う新鮮なメロディー、そして“あの子の命はひこうき雲”に代表される印象的なフレーズを持つ歌詞は当時としては唯一無二の存在でした。
洋楽のロックばかりにかぶれていてた私も、日本にもこのようなお方がいらっしゃったのかと驚いた。
プロの世界に踏み入れたばかりのデビュー・アルバムではあるが、プロデューサーの村井邦彦と腕利きのサイドメン(Caramel Mama)に囲まれてキッチリ彼女の世界を聴かせます。
まあ難を挙げるとすれば、同じキーで一緒に歌えない事ですかね。
サビのパートで必ず声がひっくり返ります。
空に憧れて〜♪
空をかけ〜 ヒェ〜 ゴホンゴホン
てな感じです。