1980年の前作、Hold Outからちょっと雰囲気が一変した気がした。
そして、1983年にでた7枚目のアルバム、Lawyers In Loveでは、盟友デヴィッド・リンドレーがアルバムに参加していないと言う驚きがあった。
その予兆はこのアルバムが発売される前に既にあった。
サントラに使われシングルカットされたSomebody's Babyがヒットしたのであるが、かなりポップでらしくないと言うか、これって本当にジャクソン・ブラウンの曲?って思ったものだ。
かってアコースティック系のピアノやギターの演奏が売りだった頃より、エレキ・ギターのソリッドな響が全面に出てくるウエスト・コースト系バンド・サウンドへとアレンジが変化した。
私も含む古くからのファンはこのアルバムの発売当初違和感を感じたものだ。
ただ歌は世に連れ世は歌に連れってことわざもあるように、時代の流れと共に音楽も変わって行くものだ。
アーティストとしてもあまり過去ばかりを追い求めてマンネリの誹りを受けるのはやっぱり避けたいはず。
40年後、今一度改めて聴くと当時の違和感を全く感じずシンセを使ったサウンドに80年代を心地よく感じる。
そう、そんな時代もあったなって感じですかね。