CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ちょっと見落とし、幻想への回帰

2021年03月28日 | URIAH HEEP

かって記事にアップした1975年発売のユーライア・ヒープのスタジオ・アルバム8作目のRETURN TO FANTASY(幻想への回帰)

実はこのアルバム発売当時レコードを所有していたのだが、いつの間にか行方不明になり再発CDを購入。

しかしどうしてもレコードでもう一度買ってみたいと何時もの病気が発症するも、中古ショップでなかなか見つからない。

(レコード・アルバム購入の特典は内ジャケ見開きにメンバーのポートレイトが漏れ無くついてくる。)

ヤフオクなんかでもたま〜に見かけるも、帯付きのコンディションの良いものなら数千円で更にゆうパックの送料が千円と当時の新品価格を軽〜く上回る。

つい最近とある中古ショップを徘徊していると、ありました。500円の安いやつが!

アメリカ盤だけど安かったからまあいいっか!てなことで購入。

(北米ではワーナーがブロンズレーベルの発売元。しかしウエストコーストのパームツリーのレーベルはドゥービーを思い起こし、ヒープには合ってない様な)

このアルバムからドラッグ中毒で解雇されたベースのゲーリー・セインに代わりクリムゾンにいたジョン・ウェットンが加入。

ただ加入した時点ですでにアルバムに収録する曲は出来上がっていたので、彼の存在感はこのアルバムではあまり感じられない、って言うかこの後ブライアン・フェリーのバンドに参加したりウィシュボーン・アッシュに加入したものの便利屋扱いって感じで、大ブレイクは自身のバンド、エイシア結成まで待つことに。

アルバムの中身はヒット曲の“安息の日々”調のRETURN TO FANTASYから始まり、いつも通りのヒープ流ハード・ロック。

裏面には一味違うブラスの入ったアップテンポのPRIMA DONNA、軽いブルージーなバラードYOUR TURN TO REMEMBER、そしてスティールギターの様な音色を楽しむWhy Did You Do などアメリカマーケットを意識した曲が収録されている。

イギリスではチャート7位にランク・インしそこそこヒット。肝心のアメリカでは85位とブレイクせず。

と6年前に書いた記事でおさらいも終了したところでレッツ・プレイ・ミュージック!

ところで老化現象で聴力の衰えた私の中古レコードの楽しみ方と言えば、CD再生では絶対味わうことの出来ないいつ登場するかわからないプチ音のスリルを味うことですかね。

私:オォ〜! このレコードにはキズも見当たらずプチ音なしでお買い得! 

博士:オタクの目は節穴かな? ちゃ〜んとキズ入っておるぞ!

私:ああ〜 よく見るとジャケの端にノコの跡がありますね。

博士:大量の売れ残りの在庫を処理するためカット盤にしてバーゲン価格で当時販売されたのじゃ。

私:むむ〜 やっぱりアメリカじゃ思ったほど売れなかったってことですかね? 

博士:その通り。さらにカット盤故、日本での中古価格も安く設定されたってことかのう〜!

私:ガクッ、道理で安かったわけ。もうノコの跡は本人の幻想で無かった事にてお願いしま〜す。