60年代女性シンガー・ソング・ライターの草分け的存在だったジャッキー・デシャノン。
自身のアルバムにおけるヒット曲はもとより、他人に提供した曲も結構有名。
特にBette Davis Eyes、Needles And PinsやWhen You Walk In The Roomなど多くのアーティストにカバーされ親しまれている。
その彼女がアトランティック・レーベルに移籍しメンフィスで録音されたのが1972年のアルバム、Jackie。
レーベルや録音場所から何となく想像できるように、南部のカントリーやR&Bフレイバーたっぷりの素晴らしいアルバムが完成。
ニール・ヤングのOnly Love You Can Break Your Heartのカバーもいいけど、アルバム最後を締めるストーンズ風ロックンロールのAnna Karina、カッコよく決まってる。
前年、キャロル・キングの出したTapestreyが大ヒットし、その流れに乗ってこのアルバムもそこそこ売れるのではないかと思いきや、どうもそうでも無かったそうな。
また当時日本ではLPは発売されていなかったような気がする。
売れ線の少々ジャズっぽく洗練された都会派ではなく、少々泥臭いイメージが災いしたのかな?
かく言う私も9年ほど前にCDで復刻された時、初めてその存在を知った次第でして…