前年のアルバム、High And Mightyを最後にHeepの看板の一人とも言えたオリジナル・ボーカリスト、デビッド・バイロンが解雇されバンドを去る事に、またゲイリー・セインのステージでの事故死の後釜として加入したベースのジョン・ウェットンもHeepでは思い描いた居場所がなかったのだろうか去る事となる。
代わりのボーカリストとしてジョン・ロートン、更にデビッド・ボウイのジギー時代のバック・バンド、スパイダーズからベーシストのトレバー・ボルダーが加入。
新たなライン・アップで1977年に11枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム、Fireflyを制作。
(このジャケのデザインが結構好きでジャケ買い。)
残念ながらこのアルバムはサード・アルバム、Look At Yourself(対自核)以降続いていた英国チャートに入ることはなかった。
ケン・ヘンズレーの作る曲のクオリティーが落ちたわけでもなく、また新加入のジョン・ロートンの伸びやかなハートーン・ボーカルも悪くない。
やっぱり1977年というパンクやディスコが全盛だった時代に彼らの作るハード・ロックがマッチしなかったのだろう。
個人的にはアルバム・タイトル曲のFireflyなんか、中々の力作だと思うのですがね...