CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

5ccから再び10ccへ

2023年04月12日 | BRITISH ROCK

1977年に出た5枚目のスタジオ・アルバム、Deceptive Bends(愛ゆえに)のレコーディングを開始する前に、バンド内で音楽の方向性に関して対立し、ケビン・ゴドレイとロル・クリームの二人がバンドから脱退。

5ccに戦力ダウンとなったものの、ライブでのサポート・ミュージシャンだったポール・バージェスをゲストに迎え何とかアルバムを完成させることに。

そしてイギリスでアルバム、Deceptive Bendsの発売にあわせて、ライブ活度もスタート。ポール・バージェスを含めた4名のミュージシャンを起用し、6名で少なくとも容量だけはトータル15ccにパワー・アップ!し、英国でのDeceptive Bends(愛ゆえに)の大ヒットに十二分に貢献。

そしてこのライブの模様が6ヶ月後に、10cc Live And Let Live、2枚組のレコードとして登場した。

実験的志向のあったゴドレイ・クリーム組と比べポップ色の強い作風のスティワート・グールドマンのペアの曲はステージでの再現性を考慮するとやっぱりライブで映える。5ccの戦力だった彼等の実力はやっぱり10ccだったと言わしめた。

ただこの後の80年代になって、ミュージック・シーンの変化もあり当時流行りのAOR路線に取り込まれてしまったのか、かっての10ccらしさが消えていってしまい非常に残念。

例え意見の相違はあったとしても何とか折り合いをつけて、スタジオ・アルバムだけはオリジナルの4人で作り続けて欲しかったですね。

このアルバム、当時確か買った様な気がしたが手元にないので、2008年の輸入盤再発CDを購入。