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助手:博士! 動物ジャケ・シリーズは見事に滑っちゃいましたねー
博士:動物に関する画像といっても、ペットの写真のように人の心を癒すようなものじゃないとダメじゃのう。
助手:ペットと言えば、うちで飼っている、熱帯魚なんてどうですかねー
博士:魚だと、犬や猫のように芸をしないから、いまいちインパクトに欠ける。
助手:ピンク色したやつとか、目だけ青く胴体は骨が見えるシースルーとか、これはこれで、じっと見ていると癒されるのではないかと思うのですが。
博士:なに!魚の骨とな。 FISHBONE、FISHBONE、FISHBONE、FISHBONE… WISHBONE!
それじゃ、今日はWISHBONE ASHでいってみよう~
3枚目のスタジオ・アルバム、ARGUS、そして4枚目のWISHBONE 4で、イギリスでは着実に実力と人気が付いてきた。そうなると、次はアメリカである。
残念なことに、アメリカのレコーディングを行う前に、ツイン・リードの担当の一人であったテッド・ターナーが脱退してしまった。代わりにアメリカ人のギタリスト、ローリー・ワイズフィールドが加入。そして、イーグルスのプロデューサだったビル・シムジックがプロデュースを引き受け1974年に完成したのが、5枚目のスタジオ・アルバムTHERE’S THE RUBである。
アルバム・タイトルとジャケに、”イギリスからはるばるやって来たよー”というメッセージが込められている。
タイトルは、シェークスピアのハムレットのTO BE OR NOT TO BE(生きるべきが、それとも死ぬべきか)から始まる有名な台詞の一節で、TO SLEEP、PERCHANCE TO DREAM、AY THERE’S THE RUB(眠ることは、多分夢見ること。厄介なことだ。)から取られている。
そしてジャケットは、イギリス発祥のクリケットで、ウィケットを倒すために投げる赤いボールの一部分をスボンで擦り(RUBBING)しボールに巻かれているその箇所の皮を薄くしている。それは、バット・マンに打たれないように投球の軌道を変えるテクニックを示している。
収録されている楽曲について、述べると;
1曲目のSILVER SHOESは、なんとバンジョーの演奏がバックに聞こえ、2曲目のDON’T COME BACKと4曲目のHOMETOWNはファンキーな曲調となってそれぞれがアメリカを意識したものとなっている。
反対に3曲目のPERSEPHONEと5曲目のLADY JAYは、ブリティシュ・トラッド・フォーク系の味わいがある。
そして最終7曲目のF.U.B.B.はイギリスとアメリカを足して2で割ったようなご機嫌なインスト・ナンバーである。
アメリカでは88位と大ヒットには至らなかったが、新生WISHBONE ASHの英米折衷の味は十二分に出せたと思う。ただ、テッド・ターナーが抜けたことから、以前のWISHBONE ASH色が薄れアメリカ寄りのアルバムの出来に不満を持ったファンもいたのではないだろうか?
助手:ところで博士、F.U.B.B.ってどういう意味ですか?
博士:ファックド(F)アップ(U)ビヨンド(B)ビリーフ(B)の略語だよ。要するに、“信じ難いほど、めちゃくちゃだー”という意味。
アクション映画をいつも見ていると、結構悪い意味を持ったスラングが頭に残ってしまうことがよくあるのじゃ。特にFxCKとかSON OF BxTCHなんて、気心の知れた仲間内で冗談で使うのならまだしも、深く考えずに何気に海外で使ってしまうのは、危険じゃ。大げんかになったり、もし会話が録音されていたなら、訴えられる場合もあるのじゃ。
この夏、海外旅行に出かけられる皆様、ご注意のほどを。
どうしてこのようなタイトルがこの曲についたのか、理解できないのですが、F.U.B.B.聴いてみてください。少し長い曲になりますが~
Wishbone Ash - F.U.B.B
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