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FUBB、ファックド(F)アップ(U)ビヨンド(B)ビリーフ(B) “信じられない程、めちゃくちゃだ〜”

2020年09月19日 | Wishbone Ash

連休って事で、本日2本目のアップ。

アメリカの巨大マーケットの開拓と多分税金対策もあったって事で、憧れのプロミス・ランド、アメリカへバンドごと移住。

それが1974年に出たウィッシュボーン・アッシュの5枚目のスタジオ・アルバムTHERE’S THE RUB。

(タイトルは、シェークスピアのハムレットの台詞の一節で、TO SLEEP、PERCHANCE TO DREAM、AY THERE’S THE RUB "眠ることは、多分夢見ること。厄介なことだ。" そしてジャケットには英国発祥のスポーツ、クリケットにおいて投手がウィケットを倒すために投げる赤いボールの一部分をスボンで擦り投球の軌道を変えるテクニックのRUBBINGが示されている)

前年に出た2枚組ライブ盤、Live Datesにて過去の出し物を総ざらえし、新たなバンドの方向性を探るため、プロデューサーに残念なことに、イーグルスのプロデューサだったビル・シムジックに任せ、ギタリスト、テッド・ターナーが脱退したことによって、アンディーとのツインリードの新たなパートナーとしてアメリカ人のギタリスト、ローリー・ワイズフィールドを起用。

レコーディングはクラプトンで有名になったマイアミのクリテリア・スタジオで行われた。新生WISHBONE ASHの出来は英国のトラッドな雰囲気は残しつつアメリカン・フレーバーのふりかけをまぶした様な、少々煮え切らない英米折衷のサウンド・プロダクションが影響したのか思ったより売れなかったみたい。

やっぱりアメリカで成功するには、クリケットがアメリカで全く受け入れられない事例がある様に、英国人捨てなきゃダメって感じですかね?

ビー・ジーズがアルバム、Main Courseをアメリカで制作した時、彼らはそれまでのフォーク・ロック路線からファンキーでソウルフルな作風に乗り換え、そしてディスコにたどり着き大成功を収めた。

また、レオ・セイヤーもアメリカ進出の際に出たアルバム、Endless Flightで完全イメチェン。You Make Me Feel Like Dansingなどのファンキーなナンバーでブレイク。

デビッド・ボウイーしかり、アメリカにおけるダイヤモンド・ドッグ・ツアーにおいてステージが開催ごとに徐々にソウル風に変遷、そして発売されたニュー・アルバムがアメリカンナイズされたYoung Americanでジギーは過去の遺物と相成った。

まあ、何事でも物事を極めるには中途半端はいかんと言う事ですかね。

アルバムに収められた最後の曲のタイトルFUBBがなんとなくメンバー自身も当時迷っていたのを物語っていた様な気もしないではない…

(まさかの1982年ジャーマン・プレス、丁寧にプレスされていて雑味なし)

 



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