1974年、アメリカでの成功を求めてウィッシュボーン・アッシュはイギリスからアメリカに移住。同年イーグルスのプロデューサとして有名なビル・シムジックのプロデュースによるアルバム、There’s The Rubを出す。
アメリカ・マーケットを意識したサウンド作りにより、従来のファンは少し離れて行ったかも… イギリス・アメリカともにチャートの順位を少しばかり落としたのだが、個人的には結構好きなアルバムの一つだ。
ただ問題は1976年の次作、Looked In。何を血迷ったのか、アメリカン・ロック・ゴリゴリのプロデューサー、トム・ダウトがプロデュースを担当。
ウィッシュボーンとトム・ダウトの組み合わせじゃ相性が全く合わないのではと思っていたところ見事ずっこけた。
そのためもう少しソフトな芸風のプロデューサーであるハワード兄弟を起用し原点回帰のサウンドを作りを目指したのが、1976年のアルバム、New Englandである。
4曲目のLoreleiいいですね。
ニュー・イングランドという地名はアメリカ東海岸北部に位置する諸州の地域を表し、このアルバムはアメリカのニュー・イングランドで作ったイングランド・フレイバー溢れるサウンドでございます~って感じですかね?
まあ聴いてみて確かに昔の彼らの様だが、それじゃイギリスからアメリカに移住してきた意味が少しばかり薄れるのではないかと…
因みに、この後さらにもう1枚のスタジオ・アルバムを出したものの、ヒットせず結局イギリスへ出戻る形となった。
当時のイギリスの税率が非常に高かったので、アメリカでの成功と税務対策を兼ねて移住、しかし巨額の税金をむしり取られる程の収入が無いのならやっぱり馴染みのある母国で生活… 分からないでもない。
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