雨後

昨日の昼前から降り出した
意外としぶとく残ってその片鱗が朝まで残って、
朝の散に策躊躇いが生じた目覚め

一歩踏み出すまでが遅い

朝、目覚めるといつものカーテン越しの明かりが漏れて来ない。
降っているのかな・・・そう思いながら隙間から薄暗い外を覗くと、
空一面ビッシリと灰色がへばりついている。
雨かな、そう思いながら外に出て、風を感じ、冷気を確かめる。
「おや？案外寒くないな」いつものチクチク刺してくる針の痛みの寒さがない、
これだと雨かな、そう思った瞬間ポツリ・・落ちて、その雨も４,５粒で止んで、無表情になってしまった。
こいつ雨降らせるのかな・・・まあ言いや、そう思いながら歩く朝。
朝

眠って目覚めて
ああ・・今日も私生きている
そう思うこの実感
素直にうれしい

いま元気な私は何も感じない何も思わない
朝の目覚め
人生で数え切れない程の目覚めを繰返す
この行動
私の生きている証かも

いまは何も思わないし
極普通であり当たり前だと思っている
目覚め
何人にも邪魔をされたくない
私の目覚め

その目覚めを朝一番に邪魔する我愛犬
早く連れて行けと言わんばかりに前足で促される朝
私は救われたように目覚める。