梔子。
メインの紫陽花が褪せて崩れようとしている
哀れ
悲しいととるか
これも花の宿命と考え
花と見詰め合うのもいい
膨らむ蕾
開ける胸からこぼれる白い花、
忘れられない初恋の人
激しい温かい雨が
壺を割って
匂いを撒き散らす
この匂い
この白
貴女の好きな梔子の花
漂う匂い
恋した時代のあの時の匂い
この匂い
誘惑と回帰の香。
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朝露。
昨日晴れたせいだろうか?
今日は露が眩い
きらきら輝いて、魅惑の一粒の宝石になっている
夏。いま始まる甘露の季節
うわ・・・
綺麗
美味しそう
そう思いながら草の断片を持って口に運ぶ
丸い一粒の水滴が喉を通り
激流となって流れ込む。
美味?“旬の形と味かな?
一滴の露・・・無臭無味
集めて飲むと一杯のコーヒー
苦い夏草の薫り
小鳥の声は草原のカフェに流れるBGM
いいな・・・
そう思 . . . 本文を読む
みないな…私の脳裏から消えた昆虫というか蝸牛。もうみなくなって何年経つだろう。
子供の時、この時期の紫陽花に、蝸牛がいっぱい乗って遊んでいたのが、
昨日のように思い出される。
いま咲いている紫陽花の、表、裏を見ても見当たらない、
彼らはいったい、何処に行ったのだろう。
もう絶滅危惧種かな?
6月と言えば梅雨、紫陽花、新緑、蝸牛…
そんなイメージを持っていたけど、その姿を見ることはない、
どうした . . . 本文を読む
好きで一緒になっても
長い年月の中で崩れる男と女の関係
いま二人の価値観が壊れ
新たな波長の合う人を求める
哀しい人の性(さが)
仕方ない
耐えていこう
もう諦めていることだから
それに年のこと思うと
冒険するには遅い
そう自分に言い聞かせている私
新たな恋
もう私には出来ない
素敵な人が…
ときめいていく私の想い
求める人は何処かにいるかも
そう思うと
期待と不安が心を過ぎる . . . 本文を読む
昨日の風が
連れ戻した今日の空
なぜか哀しいグレイになっている
暗いし当分晴れそうにない
この空にこの雨
恋に墜ちた女がみせる嬉しい涙
微妙な湿り
体に絡み合ってくる
この手の雨
嫌だね
好きな女と別れたときに
哀しさを抑えきれずに流した
あの時の雨
梅雨空
女々しいね
毎日・・見飽きるくらい
落ちてくる雨ばかりみているから
そう見えるのかな。
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