童の微笑み目覚めの遅い里山で裸体の落葉樹が眠い目を擦りああ・・・よく寝たと目覚め温い日差しで顔を洗い森を潤す美水を得て小葉を広げこもれびを貪り素顔がよく似合う童となって笑う。 . . . 本文を読む
風に乗って可愛い笑顔で春の日差しを貪っていた花にもLullabyが訪れ幸せを旅たつ色に変え風を待つさあ一緒に飛ぼう風の誘いで二人で手を取り合って飛びながらここが新しい住まいによさそうじゃ風さん私はここで手を放し笑顔で下りていくタンポポ。 . . . 本文を読む
彩りを消す雨春の雨であるそれも感情を激しく叩きつける雨でなく軽く唇に触れるような感触で触れてあれ雨かな路面をみないと分からないそれほど微弱で雨とは思わない微弱な感触の雨はふぁふぁと落ちてそれは粒でなく吐息となって散る空気を濁らせる霧のような雨。 . . . 本文を読む
紅の八重八重はいい素材といい色で作られた桜で私のくすぶる恋心に火をつけた花色が私のあでやかさであり私より先に咲く初々しいマドンナとは違う花の色が私の魅力でありその酔った紅の差す顔でひとり明かりの消えた路地裏で待つ私の元に集うものはなく明かりだけがほのぼのと路地裏を灯している、 . . . 本文を読む
スノーボール今日拾うのは初夏の花であるオオデマリ。私が一年に一度会う好きな人。いつも初夏前に華やかな白い花が、手鞠のように丸く集まって咲く。ほほ笑みは優雅な笑みとなって、品格を失わず。咲く姿は初々しく、初夏の華やかな恋へと私を誘う。 . . . 本文を読む