山茶花、
寒さが和らぎ小春日和の時があったかな・・・そう思う反面、
木枯らしがヒュー・・吹いてせっかく暖めた温もりを強奪する日も在る冬のなかに、
一輪の山茶花が咲き始めている。
花の少ないこの時期の一輪、やわらかい日差しの中で小奇麗な姿を見せているのに、
誰も無関心で、振り向いてくれないのは一葉の染まりが残雪となって残るせいか、
踏み止まって私と対話する人はいない。
山茶花
花は
・・・
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京のもみじ。
京都のもみじ、なぜ、人は京都のもみじの紅葉に群がるのか、
たしかに京の紅葉は一枚のアートであり魅力的な作品に仕上がっている。
多くのアーチィストの手によって育てられ、作られ、表現される一枚の絵、
題名はもみじの表情。
この染まり、鮮やかさ、その過程、引き立てる古からの建造物(器)、
人が描く集大成の一枚。
一枚
人が描けない一枚があるとしたら
春の萌黄と秋の紅葉
この色彩
微妙 . . . 本文を読む
6時、まだ夜が明けていない微妙なひと時、空には月が輝き星が数個残り、街の灯りがぼんやり暖炉の炎となって輝いている。
寒さは体の芯まで冷やすことはないけれど深々と霧となって降り注ぎ、
素足のつま先を冷やしていく。
冷たい感触が虚ろな私の瞳に活を入れ、とろんとした街の風景を、薄明かりの中に浮かびあがらせている。
夜明けが近いな・・・そう思いながら足を進める。
明と暗
まだ暗い
・・・
町は灯火の中に . . . 本文を読む
雨、この時期の雨ほど哀愁を漂わせるものはない。
暗さ、雰囲気、降りかた、濡れ方、冷たさ・・・ひとつ・・落ち葉を拾うように感じる、
この雨の人にも似た匂い、冷たさが無性に人の温かさを求めさせる、
氷雨に近い初冬の雨。
辺りを明るく照らさない灯火のような明るさ、
寒い本格的な訪れが近い。
雨
この星に存在するものとって一番大切なもの
水
・・・
美味しい
冷たい
甘い
潤う
そんな感じ
源
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森、
私がよくいく山の森は、俗に言う雑木林の森で在る。
つまり優等生が行儀よく並んでいるわけでなくバラ・・、出来の悪いやつ、へそ曲がりのやつ、どうしようもないひねくれ者たちの集合体で、
好き勝手な位置でふんぞり返っている。
クヌギ、楢、樫、杉、松等の弱い者から倒れ、後には新たな新芽が伸びて森を構成していく。
たしかに見た目は悪いが、芯はいいやつばかりで互いに助け合って生きている森、
いま、いい感じ . . . 本文を読む