後の百日紅、
またこの花が咲く季節になって来た
・・・
故郷ではよく目にした百日紅、
この町で余り・・・そう思っていた矢先、
目にした百日紅
それは悪夢のような出来事だった。
空は低い重苦しい雲に覆われ、黒雲の中では激しい稲妻が縦横に走り、
そこから繰り出される雨は一歩踏み出すことを拒絶、否定する、
激しく叩きつけるような降雨。
それは満水のバケツの水を次から・・へ、桁グリながらひっくり返すような . . . 本文を読む
の下で泣き叫ぶ蝉、
その心中、言葉、
人にはわからない
でも一生懸命生きているのだけは判る。
空は爽快な夏空でないけれど、
この耳障りな蝉の爆音と蒸し暑さは、この私から起こそうとする行動を奪い、
奈落の底に突き落とす勢いを持っている。
暑い、それにしても暑い。
今更、不平不満を言ったところでこの暑さから開放されるわけでもないが、
そうぼやきたくなる朝である。
百合
百合の学名はいっぱい
6 . . . 本文を読む
暫く聞くことのなかった蝉の鳴き声
それがここに来てギャ・・鳴いている
短い命
そう思っていたが自然界で一ヶ月近く生きるとか
・・・知らなかった。
蝉はいままでの遅れを取り戻すように鳴いて、
空はいつもの夏色が消され、吸い物お椀に蓋がのっかった感じで、そのお碗の中は朝から蒸し暑く茹だりそう・・・
台風が来てから軸がずれたように今一夏らしい空が続かない。
夏の面影を垣間見るのは、この茹だるような蒸 . . . 本文を読む
最近余り強烈でないから、
それもが多いし、とは思っても暑い、
どこか涼しい所かな・・・
焼けそうだし、そう思う朝。
闇が東の地平からの明かりで解きほぐされて、その明るさを察知して動き始める夏の住民。
一番先に動き出すのは優しい愛の告白を囁く虫の声でなく、
荒地を縦横に走りながらはしゃぐ子供の声に似た五月蠅い蝉たち。
さすがにこの蝉の声に圧倒されたのか、あの烏や雀の鳴き声は蝉の声に押され、
一向に . . . 本文を読む
町は茹だるような暑さである。
一雨、欲しいそう思う朝、
そうは思っても意外と山野に吹く風は爽やか
木陰で一寝入りしたくなる週末。
青と白、この夏の対比色は鮮やかで美しい。
燃える太陽、炎は帆柱となってそそり立ち、熱い風を周囲に送り続けている。
空の青&白、太陽のオレンジ、眩い光、
すべてから潤いを奪い、空中へと散布させていく夏太陽、
夏の太陽、ある意味で強奪者である。
女郎花
別名粟花
花
粟 . . . 本文を読む