雨の翌朝に出会う空。
今日の空、素直に描くとしたら青空に散らばる悪戯坊主かな・・・
眩しい恋人のような輝き。
恋の盲目、誰が言っても耳を貸さない、周りも見えない、一点集中の存在、
私にはあなただけ、誰にも止められない激しく燃える恋の炎。
夏の太陽と人の恋の熱さ、眩しさ、輝きは似ている。
そんな夏日、これからページを捲る梅雨の後に待っている、
そうひと夏の恋のような空が、雨後の後に訪れる、
いま . . . 本文を読む
今日の空は哀しい、寒さを感じる灰色。
白い紙にタップリ水を含ませて、灰を溶いた水を打ちまいて拡がった灰色、
重く動かず停滞しているかな・・・
感じる空気も重く湿って、指でチョイ・・と触れても動かない。
風は小波からざわめきの大波になって木の葉をゆらし、
サラ・・ザワ・・
砂浜に寄せる感じで打ち寄せる。
ああ・・・この風が止むと雨になりそう。
風
重い湿りのある風
今にも泣きそうでいっぱい涙を . . . 本文を読む
新緑と蕾み。
入梅前の一休み、いや躊躇いかな、この時期一番緑が綺麗な季節。
落葉樹の葉は出揃い、常緑樹の葉は生まれ変わり、花を咲かせ実をつけ、
明日に命を繋げる季節。
すべてのものが命を貰い、生き、来世に夢を託すこの季節は、
春から夏へ、川となって流れる。
その前に、待っている雨季、日本の梅雨、雨が天下人になる季節。
生きる恵みをこの雨から貰い、私は明日へと繋ぐ。
紫陽花の蕾み
深緑からすすり . . . 本文を読む
身震い。
初夏だと言うのに思わずブル・・として空をみる、
ああ、晴れている・・・
でも寒い、ひんやりとした真綿のような冷気が、薄い布団で温まった体を冷ましてしまう。
ひんやりした空間の中で抱きしめられる冷たい抱擁、
思わず振り解きたくなる。
夏、たしかに季節は始まったばかり、
でも春じゃないし三寒四温はないだろうと思う。
寝ぼけてもやっとした夏の冷気、うれしいなかにためらいを覚え、
今日も昼には夏 . . . 本文を読む
微妙。
昨日も変な空、と言うよりすっきりしない目覚めの悪い空だった、
外に踏み出した途端、一雨に見舞われ躊躇った一瞬、
歩いている時に雨も上がり、晴れるかな・・・と眺めたけどその兆しもなく、
なんとなく時の中に埋没した空模様。
この踏切の悪さ、老化していく人の姿に似ているな、
そう考えていると木洩れ日が漏れるように光が・・・
ああ、晴れるか、
そう思ったけど直ぐに消しゴムで消されるように消された光 . . . 本文を読む