芒、
秋の七草のひとつ芒、
街では土の残る土手などでパラ・・居座る感じで風にゆれている。
街行く人はいつも何かにせかされ、時間に追われ、いち・・街の様子などのんびり眺めることなどしないから、一握りの私の存在なんか無視して、今更目に留めない。
単なる雑草の類としか見ていない。
例え一握りであろうと私は殺風景な街に、
季節の移り変わりを知らせる一枚の恋文になっている。
芒
消える秋の七草
最後 . . . 本文を読む
自然の一花“雨
暗い、やけに暗い!
夕暮れの一コマの朝から持たされるのは、出鼻を挫かれる嫌な朝の始まりだ。
広がる深い、濃い、何層にも積み重なる土壁のような雲、これを打破するのは容易でない、
多分、この壁に風穴を開けるのに一日はかかるかな・・・
今日の空はなか・・強敵だし、少しぐらい突いたくらいで、いつもの陽光は漏れてこない、
それくらい厚いベールで空は蔽われている。
野の花
私は野の花が好 . . . 本文を読む
訪れ、
昨日は木枯らし一番が吹いて「これだと北アは雪か・・・」そう思った一日、
今日なら素敵な三段紅葉が見られるのに、
このタイミングを見過ごすと来年まで見られない。
そう思っても毎日仕事に追われる私には、哀しいことにその表情は見られない。
諦めるか・・・
そう思いながら空を見て、無性に旅に行きたくなる気持ちを殺して、
また来年か・・・
合いに行くタイミングを組めないのが辛い。
Visit co . . . 本文を読む
空、
夜の明けない空に、初冬の暗示を思わせる雰囲気が漂っている。
明るい灰色のなかで絡み合うように、縺れるように、あるときは激しくぶつかり、
撥ね退け、押しのけ、浸食しあう黒色の雲。
予告は初冬の気配、
風はざわめきとなって木の葉をばたつかせ、空模様は時雨空、
この空、この感じ、私が求めて止まない故郷の空。
冬
私の好きな故郷の空に
そろ・・冬が居座る頃になって来た
いつもこの時期になる . . . 本文を読む
降りそう、
微妙な空である。
・・・
時折思い出したように陽がさして、その明るさも直ぐに陰ってしまう空。
出かけるか・・・やめようか心の中での駆け引きが始まっている、
「俺、意志弱いからな・・・余計迷う」
空の微妙な変化を見ているとなかなか雲が読めない。
雲は高いし、色彩も明るいし、これなら昼過ぎ前までは持つだろう、
そう思って出かけた山、風が南からうねりとなって打ち寄せていた。
駆け引き
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