木枯らし。
そう思わせる風。
朝から吹いてドンドン気温を下げていった、その時は青空が見えたから、
余り気にしなかったけど、みるみる内に消しゴムでゴシゴシ消されていく空をみると、
つい冬の田舎を想い出してしまう。
時雨模様・・・そんな風景と毎日の暮らし。
寒くて暗い白と黒のモノトーンの大地、鉛空にセピアの世界、
水仙が硬い表情をみせている。
冬。
消された表情が冬の北陸、
でも私は好き。
消し . . . 本文を読む
雨か・・・
思わず一言が漏れる。
冷たい雨が音を潜めるように降り出している。
夕方から雨、知ってはいたが、いつからか・・・気がつかない夕方の雨。
この暗い空のせいかな?
街全体が暗く寒く寂しく感じるのはこの雨のせいでしょうか、それとも人肌が恋しいクリスマス前のこの月の終わりのせいかな。
温もりの消えかかった手の平を、雨に曝しながら受けると、あなたがこの前の別れの時に流した涙の冷たい感触を想い出し . . . 本文を読む
雑学。
評論家は分かっているのだろうか?
そこにひとつの疑問がある。
確かに学歴も、職業も積んでおり、その言い方、解釈はある意味で的をえており正しいかもしれない。しかし、それはあくまで一般論であり、正論ではない。
土台、個人が考えている、悩んでいることについても、その本人が時間をかけ、家庭、学校、友人、職場等の人間関係を生きた中での苦悩はその個人にしか分からない。
「甘えるな、人生とは厳しいも . . . 本文を読む
湯気
朝の目覚めが遅くなった・・・
感じるこの頃。
そんなに寒いと思わないけれど、我が家はカーテンは二重にしている、
その二重のカーテンを朝の妖精が、静かに私の目を覚まさせないようにそっと開けて、
窓から覗いている・・・
「おや!もう朝かな?」
「でも暗いな・・・曇りかな」
昨日はいつもの星がひとつだけ輝いていた。
いつから私の瞳からあの満天の、金平糖の一杯入ったバケツを蹴飛ばして、
金平糖の . . . 本文を読む
白と黒。
昨日の白と黒のモノトーンの始まり。
冬・・・
語るのは灰色の空と冷たい氷雨、落ちた枯れ葉、へばりつく一枚。
濡れた一枚の色彩、熟した恋色。
別れまいと必死にしがみついて一枚に、生の執着を感じるのは私だけか?
人の少ない闇が染まって残る朝の道を歩くと、
昨日の冷たい化粧水を塗られた鮮やかな木の葉、
死に化粧が素敵だ。
落ち葉。
落下
語るのは散らばる落ち葉
失せず
褪せず
死に化粧さ . . . 本文を読む