別れ

激しい気象の変化
一雨に見送られるように愛する人が・・・
私に訪れた哀しい寂しい一冊の閉じ



別れ、
人が生きていく中で出会ういろんな別れ、この別れの中で一番辛いのは肉親との別れ、
生きている以上、生を受けた以上、最後は誰にも公平に訪れる別れ、
見送り、葬送の送り、この別れは心を持っている私に、激しい感情の起伏と、激痛を齎す。

哀しい、寂しい別れ、涙は泉のように溢れ、枯れるまでこの涙は流れ続ける。
人生と閉じ、分かっていてもこの別れは辛い、
この傷が癒されるのに長い時間を費やす人生の中でも一番悲しい別れ。
別れ

別れ
・・・
何て哀しい響きかなのか
何て哀しい言葉なのか
この一言に集約される人生の哀しい別れ

もう笑い
想い出を話すことも無く
感情をぶつけて言い争うこともない
肉親との別れ

いつか来る
いつか訪れる
そう思いながら
理解してきたつもりだけれど
いま訪れると辛い哀しい人生の閉じ

再び開くことのない一冊が別れとなって
いま静かに閉じられる。