
クリスマスに贈り物を持って来た配達人がいまも居座っている。
「寒いな・・・いつまでいるの」そう声をかけても無言・・・
無愛想な顔して木の葉の落ちた樹木に座って、東から広がるオレンジの空を眺めながら、次に届けられる荷物を手持ち無沙汰の状態で待っている。
「配達終わったのだから、もう帰れよ」そう言っても動く気配すらない、
空に描かれた淡い青、固まる冷気、何もかも奪う風、セピアの街、
この風景がよほど気にいったのかいつまでも眺めている。
イブに飲んだカップの珈琲も半分残し、風の音色を楽しみながら居座っている。
居座る

イブから数えて今日で3日
寒さがいつまでも居座っている
風
・・・
あらゆるものから温もりを奪い
自由気侭
街
・・・
凍えた冷気に纏われて
街行く人
急ぎ足
空
・・・
冷めて広がる空間から受ける
停滞する冷気
寒気と冷気のコラボが作る停滞時間
崩れそうにない。

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