四季の旅人

私のブログは生きるを旅として、四季を歩きながらその表情を文に纏めているのが私のブログです。

久しぶりに上高地に入る

2009-10-23 | Weblog
上高地。

私が好んで足を運んだ上高地、
以前は余り便利でなかったし、手堀で急勾配の地下水が滴り落ちる釜トンネルと豪雨で通行止めになって足止めをくらった上高地だが、今ではそれも解消され新しい釜トンネルが出来て随分アクセスが楽になったのには驚きましたね。
時代の変化、土木の進歩がいかに便利さを生み観光に拍車をかけたのか、
そう思う今回の上高地再訪。

釜を出て喘ぐように上り詰めた先の右手に展開する北アで唯一の活火山焼岳、
その先前方関電取入れ口から飛び込む穂高の峰々、余り変わっていないな・・・
そう眺めた穂高の峰々。
その取り入れ口から先の道も以前のまま、時々対向車を待ち、譲り合ってすれ違う、変わらないな・・・以前と違うのは登ってくる観光バスの多さ、私が初めて訪れたときと比較できないバスの多さに、これじゃ環境破壊が進むわけかそう感じた上高地。
観光で成り立っているのは仕方ないと思うけれど、唯一救われるのはこの上高地が11月の中旬には閉山してしばしの眠りにつくことかな・・・
短いけれど山本来の姿に戻れるときでもある。

穂高・・・
西穂からの稜線、六百から前穂に、吊尾根の奥には奥穂、
先日の氷雨が新雪になり岩肌を埋め、今日は眩しく白い峰々を浮かび上がらせている。
あの雪はもう根雪だろう・・・
これじゃもう容易に山に登ることは出来ないな、そう思いながら眺めた穂高、
この河童橋から峰々を眺めていると、この山で起きたいろんな出来事が走馬灯のように回るのでした。
山よ・・・
いつ訪れてもおまえは美しい
保つ
そのために人を選び
時には警告して
人を退かせる
その配慮
私は尊重し愛する
素直さと無垢な心で接すれば
おまえは優しく受け入れてくれる
おまえは傲慢とエゴを嫌う
そんな山が
そんな自然が
私は好きだ。

上高地の雑踏から私は思いを籠めて穂高の峰々に話しかける、
や!久しぶりまた会えたな、私の最後の時にもう一度来るから、
その時は優しく抱きしめて欲しい。

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1 コメント

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Unknown (k)
2009-10-24 23:40:17
上高地のカラマツきれいですよね。もう一度いきたい。
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