初夏のアザミ青草を従えて伸び茎の先でつぼみをふくらませ咲いた花が私を見下し微笑むそのアザミに手を触れると私には触れないでアザミが私の邪心を刺し行動を阻む。 . . . 本文を読む
梅雨の紫陽花花もこの季節になるとひとりで数人で集い咲いても街なかの私には誰も声をかけることなく早々と通り過ぎる花がそれをみて私もそのひとりなのに名もない町の私は蚊帳の外何で私も同じ花雨に濡れる笑顔が悲しくみえる。 . . . 本文を読む
森の寂寺がたたずむ森のなかは静かで時間が止まってみえる流れは緩やかでそれに反して私の鼓動は速く恋するときめきの鼓動となり寂を壊す私の心音無粋だその無粋な鼓動を鎮めるのは日差しを遮る森の厚化粧の空間。 . . . 本文を読む
夏の花私が好きなアジサイのアナベル花の色は白とピンクいつもみるのは白でピンクはいまだに会えない愛しいひとそのひとは感情をたかぶらせることなく何人にも染まらないむくでその白亜の美しさが薄汚れた私の心を雨と共に洗い流す。 . . . 本文を読む