六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

さよなら阪神5001形

2025-02-10 |  出撃 at 近畿地方
阪神電鉄の普通専用車両として、1977年から導入され走り続けてきた5001形(2代目)がいよいよ2月10日の営業運転を以って残っている最後の4両が引退することになりました。
 私個人としても、高校3年間この電車で通学していただけに、卒業してから40年経ちますが、よく走っていたなと感心するとともに、そういった思い入れもあります。
 阪神電車ほ高校3年間で使っていただけで、大学は阪急沿線でしたし、社会人になってからはJRや近鉄という形で、乗る機会もほとんどありませんでしたが、阪神なんば線開業後に近鉄ー阪神と乗るルートに変わってからは再び阪神にも乗るようになった、と言っても年に10回位ですが。
 さて、私個人の思い出話は置いといて、いよいよ最後の活躍となった同形式の姿を半日追っかけましたので、その時の模様をお届けします。

 .先ずは撮影
 引退が近づくにつれて、運用を問い合わせる人が増えたのか、それとも最初からサービスなのかは分かりませんが、1月後半から5001形の運用表が阪神電鉄のHPに掲載されるようになりましたので、追い掛け易くなって余計に過熱しそうですが、便利なのは間違いありません。

 阪神電鉄は本線・なんば線共にほとんどの区間が高架になっているため、基本的に駅撮りとなるのですが、できれば1ヶ所位は駅間で撮ろうという、バリ鉄魂が湧きます。
 幸い平日に休みがあったので、3日㈪に行くことにしました。土日だと人が多過ぎるでしょうから、避けたいですもんね。
 この日の運用からすると、朝は尼崎で上りを迎え撃ち、梅田から折り返してくるのを大物で仕留め、高速神戸方面に追い掛けて、上りの2回目・3回目は神戸市内で、下りの2回目を地上で撮影として、その後はお別れ乗車という予定にしました。
 表に書き込んだ赤い〇印が上り列車の撮影、青い〇印が下り列車の撮影、緑色の下線はお別れ乗車として乗った区間です。



 何度も本線上を東へ西へ移動するので、便利な乗車券が阪急・阪神1dayパス(1,600円)で、時間が余ったら阪急電車も乗ろうと思っていましたが、阪神線のみの乗車で終わってしまい、元が取れたかどうか怪しいです。
 それでは撮影に行くとしましょう!

 8:22 朝の1発目は尼崎の入線です。
 8時台にもなると、引き上げ線に留置される車両も増えるので、留置車両の脇から出てきた所から捉えます。10人位が来ていました。
 この普通は尼崎で区間急行を待避するので、後続の区間急行に乗って先回りをすることにしました。

 8:31 次の千船で降りて、ダッシュで階段を下り登りして反対側のホーム端に行き、やって来る普通を迎え撃ちします。ホーム端に1人撮影者がいたので映り込んでしまいますが、構わず撮影して、撮影後は梅田寄り端まで移動します。
 停車中に5人位の撮影者が居ましたが全員発車時には乗り込んだので、映り込みなく発車シーンを撮れました。直ぐに下り電車に乗って移動します。

 9:07 3ヶ所目は先ほどにも書いた大物の梅田方ホーム端。
 晴れると逆光になるのですが、今日は薄曇りなのも幸いして、まずまずの出来?

 こういったシーンも抑えておきます。と言っても、以前もここで撮ったと思います。
 撮影後は高速神戸方面に向けて移動します。

 10:39 上りの2発目は、私が高校生の時に使っていた大石駅で。
 〇灘高生だった私は毎朝ここからこの電車に乗るのですが、よく朝寝坊して御影までは5分後の急行で追っかけてました。
 ホームには社員の人もカメラを持って待機、車掌と挨拶してました。
 次は下りの2発目ですが、そもそも地上で列車を撮れる場所が限られてるので、芦屋市内がメインとなります。

 12:39 今回も来たのが打出の東側のカーブが終わった場所の踏切ですが、残念な事に障検用の反射板の様なものが立てられてしまい、踏切からは絶望的になってしまったので、沿線の金網の上から狙いましたが、左側にどうしても金網が映り込む結果になりました。脚立に乗って2m以上の高さが必要です。

 13:31 最後は石屋川駅の下り方端で、大石駅と共に三脚禁止の駅なので、手持ちで撮りますが、直線区間を超望遠で狙えるのが、ここの特徴でもあります。

 .お別れ乗車
 石屋側駅で上りの到着シーンを撮った後に、後続電車に乗って、御影からは特急で追い掛けます。
 そうすることで西宮でさっきの普通に追い付けます。

 13:55 特急から乗り換えます。
 ちょうど2両目と3両目の中間部分の席が空いてるので、そこに座ります。先頭車両の運転室後ろとか、異様な雰囲気になってるので、静かに中間車両でお別れ乗車を楽しみます。

 阪急と阪神の電車の特徴として、車両連結面のドア上の場所に旗立てがあり、祝日にはここに国旗を掲揚するのですが、阪急はその後広告スペースになってしまったので、今も旗立てが残っているのは阪神だけになってしまいました。その旗立てにこのようなメモリアルの旗が掲揚されていました。針金やネジで固定されてないので、民度の低そうな東京圏なら即日で持っていかれるような飾り方です。さて最終日まで無事にこの旗が残っているかどうか・・・

 梅田で折り返してそのまま終点の高速神戸まで乗ります。
 全駅停車で1時間20分程の旅。

 途中の駅で運良く一角丸々席が空いたので、動画を撮影します。
 残念ながら次の駅でオッサンが乗ってきたので1駅だけで終わりましたが。

 16:03 高速神戸に到着。
 数人の撮影者がいましたが、スマホを持ったオバサンが、お構い無しに前に出るので睨み付けたら目で圧を掛けたら流石に腕を引っ込めてました。縦位置で撮るようなバカではなかったので、その辺は配慮の出来る人なのか?でもそのオバサンは、すぐに折り返して上りの電車でも乗ってる所を見ましたw

 高速神戸で5分の折返し時間で4番線から2番線に転線して発車しました。
 たまたま乗客が少なかったので、車内の様子も撮ります。

 乗客の乗り降りがほとんどない西元町に到着時はドアの開閉も撮ります。
 昔はポンッという音で瞬時にドアが開いたのですが、いつの間にか普通の電車と変わらない速さで開くように改造されていました。

 16:30 御影で下車し、反対側のホームに回り込んで、御影駅の発車シーンを撮ります。
 優等列車の退避をする駅では唯一、真ん中の線に入って止まる(昔は外側の側線で退避していました)ので、対岸のホームからスッキリと撮ることができます。
 撮影後はまた次の特急に乗って尼崎まで行き、尼崎の1駅先の大物で下車。朝来た駅です。

 17:12 夕方のやわらかい逆光を浴びて上り坂を上がってきた電車を撮影。
 日差しが強いと黒潰れしますが、薄曇りだったのが幸いしました。

 大物駅で停車する5001形
 これで今日の最後の撮影となり、5001形とのお別れとなりました。

 高校3年間の通学利用を始め、何度も乗ってきた電車でしたが、いよいよ最期の時を迎えることとなりました。
 さようなら5001形・・・ 
 なおこれで阪神からは抵抗制御車が消滅する形になりました。

 ◆この日の行程 赤字は上り撮影青字は下り撮影下線はお別れ乗車
難波634〜6558レ 1097〜654尼崎824〜57レ 9202〜827千船840〜865レ 5507〜844大物917〜891レ 1503〜918尼崎920〜961レ 5602〜1010大石1050〜1066レ 5602〜1106深江1206〜1166レ 5808〜1209打出1251〜1261レ 5502〜1308石屋川1343〜1364レ 5602〜1344御影1346〜1304レ 8148〜1355西宮1400〜1362レ 5027〜1436梅田1441〜1471レ 5028〜1603高速神戸1608〜1660レ 5027〜1624御影1636〜9152レ 8128〜1653尼崎1701〜1780レ 1108〜1703大物1720〜1761レ 5824〜1721尼崎1741〜1788レ 9728〜1801難波
 ◇フリーきっぷの元が取れたか計算してみると
難波→尼崎  10.1km 340円
尼崎→千船    3.0km 160円
千船→大石  21.7km 300円  
大石→深江   6.1km 200円
深江→打出   2.5km 160円
打出→石屋川  6.7km 200円
石屋川→梅田 25.7km 320円
梅田→高速神戸 33.1km 460円
高速神戸→大物 25.6km 440円     
大物→尼崎   0.9km 160円      
尼崎→難波  10.1km 340円      
ということで、合計で145.5km 3,080円分乗ってました。折返し乗車が多い分、項目が増えますが、本線の運賃が安いのもあって、フリーパスの値段の2倍には達しませんでした。

 次の記事は雪国を走る黄色いやつのお話です。
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