.数年ぶりの栃木県へ
夏の遠征後半戦は8/31〜9/1の2日間で関東地方へ行きました。
目的は普通列車のグリーン車からの車窓撮影で、既に8月頭に横須賀ー総武快速線の撮影をしたので、今回は上野·東京ラインと、湘南新宿ラインの2つの列車の撮影をすることにしました。
初日は朝1のひかり号で豊橋まで乗車、そこからは青春18きっぷで延々と東上します。
豊橋→熱海の3時間ちょっとの間はこの313系8000番代に乗って『静岡地獄』を回避、4時半起きだったので、ほとんど爆睡でしたが、この車両のおかげで静岡通過が随分楽になりました(と言っても、限定運用で本数が限られますが)
熱海駅では乗り換えの列車まで時間があるので、一旦改札を出て外で昼食などを買い込みますが、熱海駅では「青春18きっぷ専用改札口」なるものが出現、一般の精算客と分ける事で渋滞を解消する妙案で、結構これは助かります。
熱海からは上野東京ラインの 普通 宇都宮行に乗ります。
グリーン車に揺られること3時間で終点の宇都宮に到着。
久々に栃木県にやって来ました。前回栃木県に来たのはもう覚えていない程で、記録を調べたら前回は2017年の9月に両毛線の115系・107系の撮影で訪れて以来の6年ぶりとなりました。
午後の3時過ぎに宇都宮に着いて、この後どうしようかな?
そうだ、アレに乗ろう!
.新規開業ホヤホヤの宇都宮ライトレールに乗車
宇都宮駅の東口ですが、2015年頃に来たときに既に路面電車工事のための再開発が始まっていたのを見ていましたので、全くの変貌ぶりに驚いたのではなく、あの工事がこうなったかという感想ですね。
新規の開業路線って開業直後は人がいっぱい詰めかけてフィーバーしがちですが、特に関東地方なので顕著でしょう、混むのが嫌いな私は普段ならほとぼりが冷めてから乗車しているので、今回ももし人で混んでいたら撮るだけにして、乗るのはまた別の機会でいいやという気持ちで、取り敢えずは東口へ向かいました。
乗る前に駅前で1ショット撮影。
明日の新学期からバスに代わって路面電車で通学?時刻を見ておかないと···
ニュースなどでは大混雑と報じられていましたが、さすがに平日とあってか、そこまで混んではいませんでした。
1本遅らせて次の電車の1番前の窓際に楽に座れました。
駅東口から暫くは市街地を走りますが、軌道敷内乗入れ禁止のようで、電車はスイスイ走ります。そのため結構高加速で一気に40km/h位まで出します。
道路信号もできるだけ電車を止めないように制御されているので、長く信号待ちをする感じはしません。
宇都宮駅前から3kmちょっと走ると道路から別れて専用軌道に入り、郊外電車の趣になります。
道路との併用軌道でもスイスイ走るし、途中からは専用軌道になるので、運行上ではとてもスマートな走りを見せるのですが、それでも遅延が発生します。
それは、想定外に現金での乗車客が多い事で、開業当初は物珍しさに、普段鉄道に乗らないような他の地域の人までが押し掛けるので現金精算が多いのも分かりますが、今回見たのは地元の客でもふらっとチョイ乗りする客、それも現金でとなるとやはり精算による遅延が発生します。
このお嬢さんはICカードでしたが、タッチ認識エラーになったようで、慌てて先頭の運転席まで来て、乗車駅を告げて降車処理をしていました。
約50分で終点の芳賀高根沢工業団地に到着、終点駅での交換列車の折り返し遅延のため、この電車も駅の手前で4分ほど待たされました。
1面2線の駅なので、同じ線路を使わずに、空いている線路に入れるようにすれば、こういった交換待ちによる遅延も無くなるでしょうが、まだ弾力的な運用をするには暫らく時間が掛かりそうですね。駅の発車案内も30分ほどズレていました。
終着駅近くで空いてきたので車内の写真も撮れました。
車内はロングの優先席と一般席はクロスシートのセミクロス配置ですが、優先席の数が少ないので、一見するとオールクロスシートのように見えます。
車体の肉厚が薄くなって、車内幅も広く取れた結果、両側2列席が実現して、座席の居住性も現在の路面電車の中では抜群です。
降車客が全員降りると一旦ドアを閉めて、運転台移動&反対進行準備が終わってから再びドアを開けて乗客を乗せます。
これは宇都宮駅前も芳賀高根沢工業団地も同じ扱いになっています。
この芳賀高根沢工業団地駅はホンダの工場の真ん前にあり、歩道橋をHONDAの赤いロゴが入った作業服を着た工員さんたちが行き来していました。
.関西弁が飛び交う車内
帰りは折り返しすぐの電車に乗ると、既に並んでる人がいい席に座ってしまうので、やはり1本遅らせて次の電車に乗ろうとしたのですが、なかなかやって来ません。
ようやく15分遅れでやって来ました。
左側にHONDAのロゴが入った送迎バスとすれ違います。ホンダは従業員の送迎バスのうち、ライトレール沿線の便を廃止して、電車通勤に切り替えるようですが、いきなり開業してすぐの切り替えはしていないようですね、やはり何でも初期トラブルとかありますから、様子を見ながら住民が電車の利用に慣れて遅延が収まる頃を見計らっているのかも知れません。
そんな中、帰りに乗った電車は次のかしの森公園前から大量のサラリーマンが乗ってきて車内はかなりの混雑になりました。
私の席の向かいにも2人のオッサン達が座ったのですが、何とこのオッサン達を含めて周囲はみんな関西弁じゃありませんか。北関東の田舎で何故、関西弁のオッサン達に囲まれるのか?
それはホンダの事業所がどこにあるかを見ればよく分かりますが、この人達は三重県の鈴鹿からの出張で来ていた人達だと思います。宇都宮駅前のホテルに泊まって明日もまた来るそうで、取り敢えずホテルに入って近くの店で一杯やろうみたいな話をしていました。
正確に言うと関西弁というよりは伊勢弁ですが、イントネーションの分類上は関西系なので、他の地方の人からすればどちらも関西弁には間違いありません。
ということで、鈴鹿の事業所から出張で行き来がある度に、このような光景が展開するわけですね。ホンダのような世界的な一流企業となれば、当然に社内テレビ会議を活用してるでしょうが、どうしてもその人が実際に現地に行かないと伝わらないモノもありますでしょうから。
ということで、平日の夕方などに、こういった少しシュールというか、珍しい光景が展開するわけですね。
ということで、電車は遅れを取り戻すこともできずに、15分遅れで宇都宮駅東口に戻ってきました。
.遅延を無くすには
開業からまだ1週間も経たない中での乗車で気付いた事は、やはり乗客が乗り慣れていない事と、運用側の誘導の不足感があります。
電車は3両編成で、各ドアの何処から乗ってもいいのですが、現金支払の客は先頭車の運転士後ろの運賃箱に運賃と整理券を投入する必要があるのですが、『降車時は現金の方は運転士後ろの運賃箱で運賃をお支払い下さい』なるアナウンスがあるだけなので、現金支払客は3両あるうちのどこに乗ってもいいのですが、それが遅延を拡大させる原因になっています。
乗客がライトレールの乗り方に慣れるまでは、『現金支払の方は先頭車両に、ICカードの方は後ろの車両にお乗り下さい。』と誘導して、なるべく現金支払の客が車内移動や両替に掛かる時間を減らす事が遅延解消への近道となるでしょう。
またデザイン性を重視してか、ホーム上の整理券発行機があまり目立たないようになっていますが、これも発行機だけが黄色いですが、周囲もいっそ派手に塗って目立つようにして、更に一定間隔で『現金の方は整理券をお取り下さい。』とアナウンスする必要もあると思います。
いずれにせよ、約70年ぶりの路面電車新規開業とあって、全国の自治体なども注目しているので、これが成功するか否かが今後のカギとなるでしょう。
夏の遠征後半戦は8/31〜9/1の2日間で関東地方へ行きました。
目的は普通列車のグリーン車からの車窓撮影で、既に8月頭に横須賀ー総武快速線の撮影をしたので、今回は上野·東京ラインと、湘南新宿ラインの2つの列車の撮影をすることにしました。
初日は朝1のひかり号で豊橋まで乗車、そこからは青春18きっぷで延々と東上します。
豊橋→熱海の3時間ちょっとの間はこの313系8000番代に乗って『静岡地獄』を回避、4時半起きだったので、ほとんど爆睡でしたが、この車両のおかげで静岡通過が随分楽になりました(と言っても、限定運用で本数が限られますが)
熱海駅では乗り換えの列車まで時間があるので、一旦改札を出て外で昼食などを買い込みますが、熱海駅では「青春18きっぷ専用改札口」なるものが出現、一般の精算客と分ける事で渋滞を解消する妙案で、結構これは助かります。
熱海からは上野東京ラインの 普通 宇都宮行に乗ります。
グリーン車に揺られること3時間で終点の宇都宮に到着。
久々に栃木県にやって来ました。前回栃木県に来たのはもう覚えていない程で、記録を調べたら前回は2017年の9月に両毛線の115系・107系の撮影で訪れて以来の6年ぶりとなりました。
午後の3時過ぎに宇都宮に着いて、この後どうしようかな?
そうだ、アレに乗ろう!
.新規開業ホヤホヤの宇都宮ライトレールに乗車
宇都宮駅の東口ですが、2015年頃に来たときに既に路面電車工事のための再開発が始まっていたのを見ていましたので、全くの変貌ぶりに驚いたのではなく、あの工事がこうなったかという感想ですね。
新規の開業路線って開業直後は人がいっぱい詰めかけてフィーバーしがちですが、特に関東地方なので顕著でしょう、混むのが嫌いな私は普段ならほとぼりが冷めてから乗車しているので、今回ももし人で混んでいたら撮るだけにして、乗るのはまた別の機会でいいやという気持ちで、取り敢えずは東口へ向かいました。
乗る前に駅前で1ショット撮影。
明日の新学期からバスに代わって路面電車で通学?時刻を見ておかないと···
ニュースなどでは大混雑と報じられていましたが、さすがに平日とあってか、そこまで混んではいませんでした。
1本遅らせて次の電車の1番前の窓際に楽に座れました。
駅東口から暫くは市街地を走りますが、軌道敷内乗入れ禁止のようで、電車はスイスイ走ります。そのため結構高加速で一気に40km/h位まで出します。
道路信号もできるだけ電車を止めないように制御されているので、長く信号待ちをする感じはしません。
宇都宮駅前から3kmちょっと走ると道路から別れて専用軌道に入り、郊外電車の趣になります。
道路との併用軌道でもスイスイ走るし、途中からは専用軌道になるので、運行上ではとてもスマートな走りを見せるのですが、それでも遅延が発生します。
それは、想定外に現金での乗車客が多い事で、開業当初は物珍しさに、普段鉄道に乗らないような他の地域の人までが押し掛けるので現金精算が多いのも分かりますが、今回見たのは地元の客でもふらっとチョイ乗りする客、それも現金でとなるとやはり精算による遅延が発生します。
このお嬢さんはICカードでしたが、タッチ認識エラーになったようで、慌てて先頭の運転席まで来て、乗車駅を告げて降車処理をしていました。
約50分で終点の芳賀高根沢工業団地に到着、終点駅での交換列車の折り返し遅延のため、この電車も駅の手前で4分ほど待たされました。
1面2線の駅なので、同じ線路を使わずに、空いている線路に入れるようにすれば、こういった交換待ちによる遅延も無くなるでしょうが、まだ弾力的な運用をするには暫らく時間が掛かりそうですね。駅の発車案内も30分ほどズレていました。
終着駅近くで空いてきたので車内の写真も撮れました。
車内はロングの優先席と一般席はクロスシートのセミクロス配置ですが、優先席の数が少ないので、一見するとオールクロスシートのように見えます。
車体の肉厚が薄くなって、車内幅も広く取れた結果、両側2列席が実現して、座席の居住性も現在の路面電車の中では抜群です。
降車客が全員降りると一旦ドアを閉めて、運転台移動&反対進行準備が終わってから再びドアを開けて乗客を乗せます。
これは宇都宮駅前も芳賀高根沢工業団地も同じ扱いになっています。
この芳賀高根沢工業団地駅はホンダの工場の真ん前にあり、歩道橋をHONDAの赤いロゴが入った作業服を着た工員さんたちが行き来していました。
.関西弁が飛び交う車内
帰りは折り返しすぐの電車に乗ると、既に並んでる人がいい席に座ってしまうので、やはり1本遅らせて次の電車に乗ろうとしたのですが、なかなかやって来ません。
ようやく15分遅れでやって来ました。
左側にHONDAのロゴが入った送迎バスとすれ違います。ホンダは従業員の送迎バスのうち、ライトレール沿線の便を廃止して、電車通勤に切り替えるようですが、いきなり開業してすぐの切り替えはしていないようですね、やはり何でも初期トラブルとかありますから、様子を見ながら住民が電車の利用に慣れて遅延が収まる頃を見計らっているのかも知れません。
そんな中、帰りに乗った電車は次のかしの森公園前から大量のサラリーマンが乗ってきて車内はかなりの混雑になりました。
私の席の向かいにも2人のオッサン達が座ったのですが、何とこのオッサン達を含めて周囲はみんな関西弁じゃありませんか。北関東の田舎で何故、関西弁のオッサン達に囲まれるのか?
それはホンダの事業所がどこにあるかを見ればよく分かりますが、この人達は三重県の鈴鹿からの出張で来ていた人達だと思います。宇都宮駅前のホテルに泊まって明日もまた来るそうで、取り敢えずホテルに入って近くの店で一杯やろうみたいな話をしていました。
正確に言うと関西弁というよりは伊勢弁ですが、イントネーションの分類上は関西系なので、他の地方の人からすればどちらも関西弁には間違いありません。
ということで、鈴鹿の事業所から出張で行き来がある度に、このような光景が展開するわけですね。ホンダのような世界的な一流企業となれば、当然に社内テレビ会議を活用してるでしょうが、どうしてもその人が実際に現地に行かないと伝わらないモノもありますでしょうから。
ということで、平日の夕方などに、こういった少しシュールというか、珍しい光景が展開するわけですね。
ということで、電車は遅れを取り戻すこともできずに、15分遅れで宇都宮駅東口に戻ってきました。
.遅延を無くすには
開業からまだ1週間も経たない中での乗車で気付いた事は、やはり乗客が乗り慣れていない事と、運用側の誘導の不足感があります。
電車は3両編成で、各ドアの何処から乗ってもいいのですが、現金支払の客は先頭車の運転士後ろの運賃箱に運賃と整理券を投入する必要があるのですが、『降車時は現金の方は運転士後ろの運賃箱で運賃をお支払い下さい』なるアナウンスがあるだけなので、現金支払客は3両あるうちのどこに乗ってもいいのですが、それが遅延を拡大させる原因になっています。
乗客がライトレールの乗り方に慣れるまでは、『現金支払の方は先頭車両に、ICカードの方は後ろの車両にお乗り下さい。』と誘導して、なるべく現金支払の客が車内移動や両替に掛かる時間を減らす事が遅延解消への近道となるでしょう。
またデザイン性を重視してか、ホーム上の整理券発行機があまり目立たないようになっていますが、これも発行機だけが黄色いですが、周囲もいっそ派手に塗って目立つようにして、更に一定間隔で『現金の方は整理券をお取り下さい。』とアナウンスする必要もあると思います。
いずれにせよ、約70年ぶりの路面電車新規開業とあって、全国の自治体なども注目しているので、これが成功するか否かが今後のカギとなるでしょう。
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