気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

幽霊鳥の正体は?

2018年07月18日 | サギの仲間
ヨシゴイは、メスに呼びかける時や縄張りを主張する時、オ~が低く濁ったような、くぐもった声で鳴きます。
ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~・・・
文字で表すとこんな感じになるでしょうか。ヒキガエルの鳴き声と似たテンポで断続的に声を出します。

『日本野鳥歳時記』大橋 弘一著 によると、
その昔、ヨシゴイを「ゆうれいどり」と呼んでいた地方があるそうです。

夜間に葦原の闇の中から、ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~と、男性が苦しげにうめくような声が聞えてきたことが、
「ゆうれいどり」という俗名の主な由来と考えられるそうです。

ヨシゴイは夜行性だと記載されている図鑑もあるほど、昼夜の別なく葦原で行動しているようです。
不気味な鳴き声にくわえて、突然、音もなく葦原から飛び立ち、茂みや水面をかすめるように低く飛ぶ姿は、
野鳥図鑑やインターネットの情報などない時代の人々にとって、
得体のしれない幽霊のような存在に感じられたのかもしれません。






ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~・・・
クチバシは開かず、のどをふくらませて鳴らしている様な感じでした。




ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~・・・
喉をふくらませている上の3枚が、鳴いている最中の姿です。


あくび
竹串のような長い舌が一瞬だけ見えました。(写真には撮れませんでした)


翼開長 約53cm




警戒している時は、クチバシを突き上げ首を伸ばして葦に擬態しているそうです。
強めの風が吹いて葦がしなると、丸見えになりました。

こんな風に首をのばしたヨシゴイの姿は、なんだか「ろくろ首」のようです。
沼沿いの暗い夜道をひとり歩いている時、月明かりに照らされた葦原の中から、
長~い首がこんな風に伸びて、金色の目玉が見えたとしたら、
背筋がゾォ~~と、するかもしれませんね?

ヨシゴイ(葦五位)全長 約36cm

ところで、この全長、どの程度まで首を縮めては計ったのか、伸ばした状態なのか、気になりますね。
もし可能なら、自分でヨシゴイにメジャーを当てて計ってみたいです。

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コメント (8)
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