気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

夏草や つわものどもが夢の跡

2018年07月28日 | ヨシキリ
ギョギョシ ギョギョシ ギョギョシ ケケケシケケシケシ ギョギョギョ・・・

強烈なオオヨシキリの鳴き声、時には暑苦しいほど賑やかでしたが、いまとなっては懐かしく思えます。
今日の写真は、夏の思い出、高らかにさえずるオオヨシキリ。

一週間前の観察では、すでに葦原のどこからも鳴き声が聞こえませんでした。
じっくり探すと、葦の葉影に何羽かのオオヨシキリは見えるのですが、
まったくと言っていいほど鳴き声を立てません。
子育ても終わり、オスたちが必死に守ってきた縄張りも解除されたのでしょうか?

今日も同じ池に立ち寄ってみましたが、オオヨシキリは一羽も確認できませんでした。

「夏草や兵どもが夢の跡」松尾芭蕉

声をふりしぼり叫ぶように鳴いていたオオヨシキリのオスたち。
この池の夏の戦いは終わったようです。

岸辺に近いソングポストで何度もギョギョシ ギョギョシと鳴いてくれたオス鳥。
よく見ると、尾羽が擦り切れて何本も抜けていました。
7月上旬に聞いたオオヨシキリの声が、今シーズンの最後となりました。
まだ、どこか他の場所では鳴き声も聞けるのでしょうか?

















オオヨシキリ(大葦切)全長約18cm

秋の渡りのシギチたちの噂も届きはじめました。
オオヨシキリもツバメも、秋の渡りに備えて移動を始めている個体もいるのかもしれません。

※Wild Birdさんのコメントによると、
「京都の祇園祭を境に鳴かなくなる」という説もあるそうです。
祇園祭は7月1日から1ヶ月に渡ってたくさんの神事や行事が続く大規模なお祭りです。
最も有名な宵山と山鉾巡行が7月半ばに催されますが、ちょうどその頃を境に鳴き声がしなくなりました。
祭りの後のさびしさやオオヨシキリの声が途絶えたことに、夏の終わりを感じる人がいる
…なんだか日本人らしい趣を感じるエピソードですね。
Wild Birdさん、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。


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コメント (10)
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