気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

食いしん坊のアメリカヒドリ??

2021年11月24日 | カモ 2020秋~

アメリカヒドリとヒドリガモの交雑個体と思われる「ミックくん」

都市公園の池で越冬する群の仲間と元気に過ごしています。

食いしん坊のミック、食べ物を与える人を見つけると一目散に飛んでいきます。



ミックの下尾筒(お尻の下側辺り)は黒々
 前回の記事のヒドリガモたちの下尾筒には茶褐色と白の班模様でした。


渡りをするだけあって長くたくましい翼です。 翼鏡の緑が鮮やか!



おや!?大きなパンのかけらをくわえたメスをミックが追いかけています。


いつもは愛らしいミックの顔がすごい形相に変わっています


グアアーー!と声を上げながらメスを威嚇 
 メスはミックに奪われまいと必死でパンを飲み込みます。



人が餌を与える際、狭い範囲に大量に食べ物をまいてしまうことが多く、
同じ群の仲間同士で激しい奪い合いが起きてしまいます。
人間の目には、どこか滑稽にも見えるカモたちのケンカですが、
当のカモたちは、強いストレスを受けていると報告されています。

また、一か所に過剰な数の鳥が集まることで「鳥インフルエンザ」など
恐ろしい感染症が蔓延する危険性も指摘されています。

新型コロナの感染を抑えるために避けるべき!とされている
密集・密接の状態が、人の餌やりで作り出されているのですね。



パンがなくなるとヒドリガモたちは穏やかな顔つきに。群に平和が戻りました。


この公園の林にはドングリの実がたくさん落ちています。
本来夜行性のカモたちは夜になると上陸してドングリを食べています。
夕暮れ時や早朝に列をなしてドングリの木の下へ行進するカモの姿が見られます。

自然界にある食べ物~木の実や草などは広範囲にあるのでカモたちは争わずに食事できます
カモの群がこの公園で越冬する一番の理由はドングリなどの木の実が豊富だからだと思われます。



白いビニール製のレジ袋に大量にパンの耳を持って来てカモたちの与える人も。
その人が立ち去り、喧噪の静まった池には争ったカモたちの羽毛が浮いていました。



カモやハクチョウなど水鳥に餌を与えることは、楽しく気持ちが和む行為ではあります。
子供の頃は両親と一緒に、親になってからは幼いわが子と一緒に、私にもよい思い出が幾つも残っています。
しかり「人による餌やりが自然界に生きる水鳥たちの生命を脅かす」という知識を得てしまった今、
これまで「良いことだ」と疑いもしなかった「水鳥への餌やり」を改めなければなりません。

なんとなく昭和の雰囲気を感じさせる「水鳥のエサ 販売機」を見ながら、
さまざま体験や思い出や考えが胸中を去来していきました。



ヒドリガモ (緋鳥鴨) Eurasian Wigeon 全長約50cm
カモ目カモ科マガモ属


◆「水鳥にパンをあげないで」生態系に影響も
https://www.news24.jp/articles/2019/02/07/07416395.html

◆「鳥にパンを与えてはいけない」 ライフハッカー
https://www.lifehacker.jp/2019/04/dont-feed-bread-to-birds.html



最後まで見ていただきありがとうございました。


コメント (12)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 飛んでくる!くる!ヒドリガモ | トップ | 一網打尽 カワウ軍団  »
最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (tukikisou)
2021-11-24 12:46:17
自販機の「ぼくたちはたべられません」の文字が
毛をちぎられた鳥たちの叫びのように思えました。
返信する
tukikisouさん (ロメオ)
2021-11-24 13:50:05
こんにちは。いつもコメントいただきありがとうございます。
今年は「特に鳥インフルエンザが大流行の兆しと専門家が予見」と先日NHKのニュースで伝えていました。
私たち人間が行動を改め何とかしなければいけない問題ですよね。
「ぼくたちはたべられません」の自販機の一文、どういう意味なのだろう?と主人と首をかしげていました。
えさを購入する子供たち=「ぼく」と表現しているようにも思えるのですが…?
返信する
Unknown (tukikisou)
2021-11-24 14:11:36
自販機の文字は全てひらがななので、エサを買った子供達へ伝えたかったのでしょうね。
でも同じ言葉でも、見た者の気持ちで全然違う意味合いに感じられますね。
返信する
Unknown (ここあ)
2021-11-24 14:46:15
ロメオさん、こんにちは。
ミック君の下尾筒は真っ黒なんですね。ヒドリガモとは全然違いますね。
ミック君は交雑種かもしれないとのことですが、アメリカヒドリそのものの下尾筒も黒いのかどうか、興味が湧きました。

人間がもたらした餌やりが、鳥インフルを招くかも知れないと思うと、やはり餌やりは禁止した方がいいですね。
秋田でも今月、鳥インフルが発生したというニュースがありました。隣県なので危機感を感じています。
水鳥に限らず、野鳥に餌やりをして、写真を撮るのを容易にしているという、
とんでもない話をテレビで見た記憶があります。それで、野鳥なのに手乗りができてしまうんだと思いました。
今度、白鳥飛来地で餌やりする人を見かけたら、まず管理している自治体に連絡する事から始めたいと思います。
返信する
tukikisouさん (ロメオ)
2021-11-24 16:12:21
追加でコメントを下さりありがとうございます。
不思議なもので、ひらがなで書かれていると、
妙に心にひっかかって、かえって心に響くことがありますよね。
この「水鳥のえさ」は、けっこう割高なので、ちびちび少しずつ与えると、カモたちは喧嘩をしません(*'ω'*)
一度に大量にまかないよう配慮しての値段設定なのかもしれませんね?
返信する
ここあさん (ロメオ)
2021-11-24 16:21:12
こんにちは。いつもコメントいただきありがとうございます。
ヒドリガモたちのミック君の下尾筒の違い、見てくださいましたね(^^♪
アメリカ人のバーダーさんの投稿写真だと、アメリカヒドリの下尾筒は真っ黒でした!

兵庫でもすでに鳥インフルエンザが発生している所があります。
専門の部署を設けている自治体もあるそうなので、鳥の死骸を見つけたら連絡したいと思っています。

公園での目に余る餌やり行為は、直接注意せず管理事務所に知らせた方が良いようですよ。
例えば帯広の緑が丘公園では、リスへの餌やりが問題になっていますが、
喧嘩などのトラブルに発展するので、利用者同士の注意はしないでください、と呼び掛けていました。
それは職員の仕事ですので、来園者の皆様は気持ちよく過ごしてください、と心強いメッセージをSNSで発信していました!(^^)!
返信する
Unknown (イケリン)
2021-11-24 16:33:30
ロメオさん
こんな珍鳥でも、人が撒く餌を目当てに寄ってくるのですね。
確かに鳥たちの餌取り合戦の凄まじさには目を見張るものがあります。
良かれと思って撒いた餌が、ストレスになっているとしたら問題ですね。
ニワトリの鳥インフルエンザは、すでに発生しています。
野鳥たちに広がらないことを願いたいですね。
返信する
イケリンさん (ロメオ)
2021-11-24 16:43:47
こんにちは。いつもコメントいただきありがとうございます。
珍しいカモでも、他のカモたちが餌付けされている所では、いっしょになって人の近くまでやってくるそうです。
中には仲間に噛みついて追い払おうとする気の強いカモも・・・。
人間同士だったら、食い物の恨みは恐ろしいですよね^_^;
こちらでも養鶏場の鳥インフルエンザがすでに発生しています。
コウノトリも飛来してくる時期なので、なんとか野鳥たちに広がらずに収まって!と願うばかりです。
返信する
水鳥の餌 (『孤 独』)
2021-11-24 17:29:42
こんばんは

今日も西の空の夕焼けが燃えるような茜色でした
明日の晴天を約束するようにね (^O^)

水鳥に食パンや菓子・食パンの耳等々をあげている人を見ますよね
それはダメなのですね~

そういえば毎年何百羽の白鳥が越冬する「白鳥の里」では、ボランテアさんが、毎日夕方に小麦を与えていました
返信する
孤独さん (ロメオ)
2021-11-24 20:42:16
こんばんは。いつもコメントいただきありがとうございます。
今日もきれいな夕焼けでしたか(*'ω'*)明日もお天気が良さそうですね。
日に日に最高気温が下がって冬の気配が濃くないきますね。
中には、クリームたっぷりの菓子パンをちぎってカモに与える方もいらっしゃいます(;^_^A
各地で保護や観光のため、ハクチョウの飛来地で餌やりが行われてきましたよね。
近年、鳥インフルエンザの流行で禁止にする所が相次いでいるそうです。
人間界の新型コロナウィルスと同様に、鳥たちには恐ろしい感染症ですね…
返信する

コメントを投稿

カモ 2020秋~」カテゴリの最新記事