気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

ヌートリア 上陸編

2023年12月06日 | その他

2頭の若いヌートリア 水中から護岸壁に上ってきました。
「ヌートリアは生後3~6カ月で繁殖可能になる」とのこと
兄弟のように見えたこの2頭も 雌雄でカップルの可能性もあります

ヌートリアはもともと日本には生息していない外来生物です
第二次大戦時中から戦後にかけて特に軍用品の毛皮用に移入
飼育されていたものが逃げ出し野に放たれ代々命を繋いできました


「兵庫県の個体群でも野外での寿命は2年程度」とデータベースに記載されています
もとは南米に分布するヌートリア、やはり日本での冬越しは過酷なのでしょう











ヌートリアの前足は小さく、水かきがないので物をつかむなど器用に動かせます。
大きな後ろ足に水かきがついていて、水中で巧みに泳ぐのに役立っています。
地上を早く歩くことは苦手なようで、陸上を長距離移動する姿は見たことがありません。


左下の黒い棘があるのは、菱の実。
ヌートリアの好物のようです。
この池は夏には菱が繁茂するので水底にいくつも沈んでいるのでしょう。






ヌートリアの長い尻尾は「大きなドブネズミ」を連想させます。
尾の平たいビーバーや、尻尾のないカピバラとの大きな違いです。



4~5年前には、地域の水辺にヌートリアを捕獲するための「巨大ネズミ捕り」のような仕掛けも設置されていましたが
ネズミ算式に増えるヌートリアの勢いに追いついていないのが現状のようです。
ヌートリアが日本に来たのは人間の身勝手さゆえ、ということもあり、地域の人たちも積極的に通報や駆除をせず
溜池の多い当地の野生の一部として受け入れている感が温暖化の進行とともに濃厚になっています。


◆国立環境研究所 侵入生物データベース  ヌートリア
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/10140.html



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2 コメント

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Unknown (ここあ)
2023-12-06 11:17:11
ロメオさん、こんにちは。
昨日、今日と、ヌートリアについて詳しくアップしてくださり、ありがとうございます。
ヌートリアは北国では見られない特殊な動物なので、興味深く見させて頂きました。
寿命が日本では2年くらいしかないにも関わらず、繁殖力はものすごいのですね。
足と手の大きさの違いや尻尾が長い事も初めて知りました。
温暖化が進むことはヌートリアにとっては願ってもないことなんですね。皮肉なことですね。
菱の実が好物のようで、体の大きさから意外な感じがしました。
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ここあさん (ロメオ)
2023-12-06 20:51:16
こんばんは。
いつもコメントをありがとうございます。
ヌートリアはもともと南米産なので、さすがに青森では生息できないのでしょうね。
本来の熱帯ならもっと長生きできるのかもしれませんね。
おそらく冬の日本は、彼らには過酷な環境なのでしょうね、憐れな気がしてなりません…
地域には菱が繁茂しているため池が多いです。
冬にも潜水して探して食べられる、貴重な食料なのでしょうね。
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