笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「ブーリン家の姉妹」を観てきました

2008年11月24日 17時36分53秒 | 映画
高校時代の友人と「ブーリン家の姉妹」を観ました。

彼女と会うのは1年ぶりです。
上映時間まで1時間以上あるので食事をしながらお互いの近況などを話しました。彼女の長女が大学進学したこともあり、話題は今の就職事情にも及びました。景気の加減でこうも就職事情がころころ変わるなんて、可愛そうだよね。。なんて言いつつも、でも今の女の子は職業の選択肢が私たちの世代とは比較にならないくらい、恵まれているよね、ということで意見は一致していたのです。

今の世の中(現実的な制限はあるにしても)は、やる気と努力さえ惜しまなければ、基本的にあらゆる職業に女性が就くことができて、自分の望むように生きていくことができる、そのきっかけが多く用意されている、と私は思っています。しかもIT業界などという15年以上前にはなかった業界の誕生によって、女性が選べる就業分野はグーンと広がったはずです。私が高校時代には「設計や製図の世界に女性はいないよ」と言われたものですが、今はCADを使った設計の分野で活躍している女性も多いですよね。

自分が望めば叶う夢が見える社会。

そういう意味で、「今の10代って本当に恵まれているよねぇ」「うらやましいねぇ」などと言いながら美味しいパスタを頂き、開場までの時間を過ごしたのです。(彼女の不満は、そういう恵まれた環境を自分の娘はわかっていない! ということなのですが(^^;))

さて、ブーリン家の姉妹が生きた時代は、16世紀始めのイギリスです。当然女性(ここでは貴族の子女)に「職業」など求められる時代でもなく、彼女らに求められる在りようは、地位の高い男性に嫁ぎ「男子を出産すること」です。ちなみにブーリン家はもともと貴族ではなく4代前は地方農民だとも言われていて、貴族と縁組をさせたり国王に娘を差し出すことにより、地位を得ていた家系だったようです(ウィキペディアより)。だからアンの父親も当然娘を国王に差し出そうとするのです。

「国王の愛人になることは、恥ずべきことではない」(台詞より)

当時の社会ではそれにより、男子が誕生すれば、本人と一族の名誉にも繋がる望ましいことだったのですね。(日本でも「平家物語」がそうですよね)
ただ、アンは「愛人」に満足はしません。正当な王妃の地位を望みます。映画のアンを見ていると、それが世間や妹への対抗心、自身のプライドの高さゆえ、と受け取られるかも知れないのですが、私は「そうなんだろうけど、なんか違う」という気持ちで一杯になっていたのです。で、気付いたのです。

アンは男子誕生を「自分の仕事」として、請けたのだな、と。

「クオリティの高い仕事をするのだから、それなりの権限・地位(立場)・高給を保障してもらう」。これって、私たちが仕事をする上でとても大切なモチベーションだと思うのですね。もし私が、権限も立場も納得できる報酬もなし(保障なし)で、高いクオリティの仕事だけを求められたら、納得できるかな、って思いますもの。もちろんそれには自分への自信とプライドも必要ですが。

映画のサイトでは「あなたはメアリー派?アン派?」ってアンケートをとっていますが、もし「仕事で」という観点でアンケートをとったら、きっと多くの女性が「アン」に投票するのではないでしょうか?
アンにとって、男子出産を担保にした王妃の座獲得は「餌が先か卵が先か(^^;)失礼」の大バクチで、アンは「請けた以上やり抜く」しかない状況に自分を追い詰めます。自分の弟に「なんとしても男子をもうけなければならない」と泣きながら懇願するくだりでは胸を締め付けられました。完璧だけどなんて不器用なアン。(ここが「第一子で長女」たちを泣かせる所以だと信じています)

でも彼女の強烈な意思は、王妃の地位を獲得したことでその娘エリザベスに「王位継承者」としての正当な地位を与えることになります。だからアンの生き方が報われなかったとは決して思っていません。彼女は自分にしか出来ない「仕事」をしてのけたのです、選択肢がなかった時代だったからこそ、命をかけて。
ナタリー・ポートマンは完全復活ですね。本当によかったです。

それにしても、メアリー、エリザベス、ヘンリー、ウィリアム、エドワード。。。と「英国王室における、時空を超えた名前付けのループ」は、と~っても混乱するのですよねぇ。。。(^^;)

映画「ブーリン家の姉妹」の公式サイトは、こちらから
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「ゴルフ」も「競馬」全部見逃し…

2008年11月03日 13時34分23秒 | テレビ
昨日午後のスポーツ中継は、今更ながら「どれも見逃すべきではなかった」と後悔するようなモノばかりでした。

まず石川遼選手が優勝した「マイナビABCチャンピオンシップ」。一昨日の時点で3位だったので、面白そうな展開なると思っていたのですが、今朝のバラエティニュースで18番ホールのシーンを観て「あ~、なんで昨日仕事をいれっちゃったんだろ~」とガックリ。石川選手はプロになってから、しばらくスランプ続きで、他人の子供ながら「大丈夫か?」などと気になっていたのですよね。ちなみにこういう「母型ギャラリー」も多いはずです(^^;)
「途中で泣きそうになったけど、最後にはいいことが待っていると信じてプレーした」と、10代とは思えないような「名言」(私はそう思います)には、ゴルフファンでなくても、グッときますよね。

くだんの番組では、その時期にも焦らず基本的な体力つくりに励んだ、と言っていましたが、きっと身体作りと同時に辛抱強さも身に付けたことでしょう。このまま伸びやかに育って「彼のプレーを観たい」と思わせるようなプレーヤーになってほしいなぁと思います。あと母型ギャラリーとしては、芸能人との浮ついた話などは聞きたくないところですので、関係者の皆さん、そのへんもヨロシク(^^;)

で、もうひとつの見逃しが「天皇賞」
ウォッカがダイワスカーレットを鼻差2センチで制した「名勝負」(私はそう思います)です。
馬券は買ってませんが、主なレースは結構観ています(^^)私は馬好きなのです♪
こちらは昨夜のスポーツ番組を見て「あぁ、なんで仕事入れたの」とガックリ。後半のウォッカの追い上げは「あたし、行くわよ~」的な、観ていて本当に気持ちのいいものがありました。
テレビの画面ではダイワスカーレットが僅差で抜けたようにも見えたのですが、今朝の新聞にちゃんと判定写真が載っていまして、本当に升目一個分ウォッカが先だったんですね。

かえすがえすも、スポーツ番組はやっぱりリアルタイムで観なけりゃイカン。。。としみじみの感じたのでした(涙)
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